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伝説の英雄

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:07:07.303 ID:oUIvsUkp0.net
俺は、うんこ界の伝説。うんこ界の英雄と呼ばれていた。

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:15:09.018 ID:oUIvsUkp0.net
あるとき、国の隅の小さな村が消えた。
かつて村だったものは、今や村ですらなくなったのだ。

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:16:02.528 ID:oUIvsUkp0.net
侵略。ソフトクリーム帝国は崩壊の危機に晒されていたので、
どうすることもできず、侵略という手段を持って、なんとか国を維持しようとした。

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:16:24.785 ID:oUIvsUkp0.net
その被害を受けるのが、巻貝王国なのである。
巻貝王国は、そう近代的な国ではなかったが、国のあちこちに散らばった村が、独自の政治を行っていたのである。
それが命取りになった。
村と村とのつながりは弱く、国もそんな村に対し放任主義だったので、一つの村が侵略されようと、誰も気が付かなかった。

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:17:06.782 ID:oUIvsUkp0.net
――そうして、いくつの村が制圧された頃だろうか、巻貝王国の王城に、一人の騎士が訪れた。
その名も――――ウン・コ・コチンコ。
「あのすみません、王様ってどこにいるんですかー?」
彼は問う。しかし、門番は答えない。それも当然のことだ。城に仕える者は、知らない人に話しかけられても応えるな、と命じられているのだから。

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:18:56.085 ID:oUIvsUkp0.net
ウンコは激怒した。
右手に聖剣(意味深)を握り締め、門番の喉笛に噛み付いた!
一切の痛みを感じる余裕すら与えられず、門番は底なしの壕に落ちていった。
それが発端。城の警備に当たっていた兵が、我先にとウンコを殺しにかかってくる。
うんこは聖剣を握る力をいっそう強め、怒りに震えるように手を小刻みに動かした。

「■■■、■■■■!!」

真っ白な光が辺りを包み込む。その衝撃は城壁に孔を穿ち、その威力は兵を壊滅せしめた。
――――と。
そこに、煌びやかな衣装を身に纏った初老らしい男性が現れた。

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:20:14.974 ID:oUIvsUkp0.net
「あ、……あ―――は」

 さきほど城を壊した騎士が、なにか尊いものを見る目で王を眺める。

「お前なんなの? ねぇ? わしのお城壊すとかいい度胸してんなオイ! で、用事があるからここに来たのだろう? 言え」
「はい。わが国は、ソフトクリーム王国に侵略されております。早急に手を打たなければ、カレー王国の二の舞となりましょう」
「……マジか。ヤベェなおい! 丁度いい、ソフトクリーム帝国を追い返すのだ! ウンコみたいなそこのオマエ!」
「私は、ウン・コ・コチンコと申します。以後お見知りおきを」

 そう言い残し、彼は城を去る。
 戦場を目指して歩みを進める。

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:21:30.741 ID:oUIvsUkp0.net
 半月ばかりが過ぎた頃だ。
 ウンコは腹を満たすために森の鹿を射殺した。そして皮を剥ぎ、火にかけようとしたときだった。天から声が聞こえる。

「あなたは神の鹿を殺してしまいました。必ず罰を受けなければなりません。今すぐにというわけではないので、決心がついたらマキグソー山の頂、我らの空間に訪れよ」

 それを聞いたウンコは、少し悩んでから思いつきました。自分は国を救った英雄だと、多くの人間を助けたのだと、それが言い訳になるはずだ。

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:23:23.947 ID:oUIvsUkp0.net
 ついにソフトクリーム王国の軍勢を見つけた彼は、単身でその中に突き進んでいく。
 ご多分に漏れず、聖剣()を握り締め、彼は何か呟く。
 その声は、悲鳴、怒声、足踏み、あらゆる音に掻き消され、誰にも聞き取ることは不可能だった。
 おそらく――――■■■、■■■■と。そうなのだろう。
 軍勢が吹き飛び、地に屈する。圧倒的破壊のためだろうか、異質な匂いが場に漂い、いつからあったのか、池にはオタマジャクシが泳いでいた。

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:25:30.512 ID:oUIvsUkp0.net
 それで仕事は終わった。
 その誉れ高き騎士は王城に戻り、成果を報告した。
 王にその功績を認められ、正式に巻貝王国の姫と結婚して子供も3人生まれた頃、彼は、ふと、昔のことを思い出す。
 “マキグソー山の頂、我らの空間に訪れよ”。
 行かねばなるまい。

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:27:47.606 ID:oUIvsUkp0.net
 何かに憑かれたように、顔を青くして山頂に向かった。道中、獣に襲われたかもしれない。しかし、獣さえ恐れることはなく。いや、正確には恐れる余裕すらなかったのだ。
 神の裁き、我が生の終わり、覚悟した。
 白く、白くて重厚な柱が見える。それを越えれば、もはや人間の世界とは一線を画した場所。

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:28:52.466 ID:oUIvsUkp0.net
 ついに越えた。一歩一歩がどんなに重く、鉛の足枷をつけているのではないかしら、とそんなコトだけが頭にあった。

「よく来たな、ウン・コ・コチンコよ。それで、覚悟はできたのだな? オマエはついにここにたどりついたのだから、できているはずだな」

 あのときの声だ。重く圧し掛かるような慈悲深い安らかな声。

「その事で参りました。私は国を救いました。多くの人間を救いました。私は英雄になったのです。どうか、この功績を認めてお許しください!」

 苦しい言い訳だ。
 それを、神が知らぬはずがない。

「聞いているとも。だが約束は約束だ。大英雄よ、その命、私に預けるがいい!」

 そのことばを最後まで聞き取れていたかどうかというところだった。

 大英雄は目を閉じた。


 〜完〜

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:30:26.163 ID:IQOl7PS/0.net
感動のあまり脱糞した

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:33:22.007 ID:oUIvsUkp0.net
LINEしてたら
なんかこんなことになっていた。

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:36:21.654 ID:7GpO1GPx0.net
えげつないレベルの糞スレですね

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:36:55.383 ID:oUIvsUkp0.net
>>13
見てくれた人がいて、感動のあまり脱糞しそうです。

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/19(火) 20:40:36.251 ID:oUIvsUkp0.net
>>15
うまい! 確かに糞スレですね

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