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安部公房、石原慎太郎、村上春樹の文章力ってwwwwwwww

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/27(水) 19:29:25.771 ID:pUpXoc3M0.net
石原>村上>>>安部

こんな感じだよね

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/27(水) 19:31:57.188 ID:TMGROW+gd.net
太陽の季節の悪口はそこまでだ

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/27(水) 19:40:47.907 ID:pUpXoc3M0.net
>>2
悪口?
この文章なんかすごく巧い

泳いで寄ろうとした時、ぬるっとして光るものが彼女の肌を通り過ぎた。
「きゃっ、なにあれ」
しがみつく英子に、
「海月だろう。水ん中よく見てみろ、随分いるぜ。沖じゃもう出てるんだなあ」
「船に戻りましょうよ。何だか怖いわ」
「臆病だなあ」
「だって」
両手で肩につかまりながら、そう言う英子をいきなり彼は抱きすくめると唇を捜した。固く抱き合ったまま接吻する二人は、足で水をかくのを忘れそのまま沈みかかり、慌てて離れ、浮き上った。二人は声をたてて笑った。
ヨットに戻るとその周りを二人は泳ぎ廻った。互いに両側から潜って船底で行き交う時、眼の前を英子の白い肢がひらひらと通り過ぎて行く。そのはるか下には、明滅して流れる海月の傘があった。それは例えようもなく神秘的な美しさであった。
やがて甲板に這い上がると二人はセールカンヴァスの上に転がり、息を切らせながら唇を合わせた。竜哉の濡れた頭から、潮水が額を伝わって二人の唇に流れ込み、二人は潮辛い接吻を何度も繰り返した。
二人は同時に相手の海水着に掌を掛けた。濡れた水着は肌に絡んで離れにくかった。互いに引き千切らんばかりに焦りながらそれでも唇は離さなかった。
ヨットは次第に均衡を持ち直しながら、ゆらゆら揺れている。それは二人にとって嘗て知り得なかった、激しい陶酔と歓楽の揺籠ではなかったろうか。英子も竜哉も、その時始めて互いの体を通して、捜し求めていたあの郷愁のあてどころを見出したのだ。
二人は時折、ふと動作を止めてじっと耳を澄ました。ヨットは相変わらず水を叩いて揺れている。それを確かめると、眼を覚まし自分の周りを見て満足し再び眠る赤ん坊のように、二人はもう一度夢を見始めるのだ。

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