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石原慎太郎『太陽の季節』に対する芥川賞選考委員の評価wwwwwwwwww

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:16:03.904 ID:LcdQw7Ur0.net
石川達三「推すならばこれだという気がした。欠点は沢山ある。気負ったところ、稚さの剥き出しになったところなど、非難を受けなくてはなるまい。
倫理性について「美的節度」について、問題は残っている。しかし如何にも新人らしい新人である。危険を感じながら、しかし私は推薦していいと思った。
芥川賞は完成した作品に贈られるものではなくて、すぐれた素質をもつ新人に贈られるものだと私は解釈している。」

井上靖「その力倆と新鮮なみずみずしさに於て抜群だと思った。問題になるものを沢山含みながら、やはりその達者さと新鮮さには眼を瞑ることはできないといった作品であった。
戦後の若い男女の生態を描いた風俗小説ではあるが、ともかく一人の――こんな青年が現代沢山いるに違いない――青年を理窟なしに無造作に投げ出してみせた作品は他にないであろう。」

中村光夫「未成品といえば一番ひどい未成品ですが、未完成がそのまま未知の生命力の激しさを感じさせる点で異彩を放っています。常識から云えば、この文脈もところどころ怪しい。
「丁度」を「調度」と書くような学生に芥川賞をあたえることは、少なくも考えものでしょう。
石原氏への授賞に賛成しながら、僕はなにかとりかえしのつかぬむごいことをしてしまったような、うしろめたさを一瞬感じました。しかしこういうむごさをそそるものがたしかにこの小説にはあります。おそらくそれが石原氏の才能でしょう。」

丹羽文雄「若さと新しさがあるというので、授賞となったが、この若さと新しさに安心して、手放しで持ちあげるわけにはいかなかった。
才能は十分にあるが、同時に欠点もとり上げなければ、無責任な気がする。結局推す気にはなれなかった。私には何となくこの作者の手の内が判るような気がする。」

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:16:43.156 ID:TTmnGa2h0.net
ただの低俗エロ小説

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:16:43.146 ID:LcdQw7Ur0.net
佐藤春夫「反倫理的なのは必ずも排撃はしないが、こういう風俗小説一般を文芸として最も低級なものと見ている上、この作者の鋭敏げな時代感覚もジャナリストや興行者の域を出ず、
決して文学者のものではないと思ったし、またこの作品から作者の美的節度の欠如を見て最も嫌悪を禁じ得なかった。
僕はまたしても小谷剛を世に送るのかとその経過を傍観しながらも、これに感心したとあっては恥しいから僕は選者でもこの当選には連帯責任は負わないよと念を押し宣言して置いた。」

瀧井孝作「小説の構成組立に、たくみすぎ、ひねりすぎの所もあるが、若々しい情熱には、惹かれるものがあった。
これはしかし読後、“わるふざけ”というような、感じのわるいものがあったが、二月号の「文學界」の「奪われぬもの」というスポーツ小説は、少し筆は弱いけれど、まともに描いた小説で、これならまあよかろうと思った。
この作家は未だ若くこれからだが、只、器用と才気にまかせずに、尚勉強してもらいたい、と云いたい。」

宇野浩二「読みつづけてゆくうちに、私の気もちは、しだいに、索然として来た、味気なくなって来た。
仮りに新奇な作品としても、しいて意地わるく云えば、一種の下らぬ通俗小説であり、又、作者が、あたかも時代に(あるいはジャナリズム)に迎合するように、
(引用者中略)『拳闘』を取り入れたり、ほしいままな『性』の遊戯を出来るだけ淫猥に露骨に、(引用者中略)書きあらわしたり、しているからである、」

川端康成「私は「太陽の季節」を推す選者に追随したし、このほかに推したい作品もなかった。第一に私は石原氏のような思い切り若い才能を推賞することが大好きである。
極論すれば若気のでたらめとも言えるかもしれない。このほかにもいろいろなんでも出来るというような若さだ。なんでも勝手にすればいいが、なにかは出来る人にはちがいないだろう。」

舟橋聖一「今回はこの一作しかないと思って、委員会に出席した。この作品が私をとらえたのは、達者だとか手法が映画的だとかいうことではなくて、一番純粋な「快楽」と、素直にまっ正面から取組んでいる点だった。彼の描く「快楽」は、戦後の「無頼」とは、異質のものだ。
佐藤春夫氏の指摘したような、押しつけがましい、これでもか、これでもかの、ハッタリや嫌味があっても、非常に明るくはっきりしているこの小説の目的が、それらの欠陥を補ってあまりあることが、授賞の理由である。」

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:17:23.631 ID:LI9pNEfw0.net
笑うせぇるすまんの方が1億倍毒々しいんだが

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:18:27.484 ID:ZVQ6pB/dK.net
ちんこ障子ってこれか

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:19:15.866 ID:W0mQXG/D0.net
おちんぽ障子ドリル

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:19:22.952 ID:LI9pNEfw0.net
俺はレイプマンという漫画を推したい

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:20:57.163 ID:crjLzntg0.net
村上龍の「限りなく透明に近いブルー」
元名クリトリスにバターをはどんな評価受けたのか気になる

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:21:18.466 ID:iO51SYk50.net
要するに
文学風娯楽小説だってこと

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:21:54.765 ID:LcdQw7Ur0.net
>>8
待ってろ

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:23:53.349 ID:LcdQw7Ur0.net
>>8

吉行淳之介「この数年のこの賞の候補作の中で、その資質は群を抜いており、一方作品が中途半端な評価しかできないので、困った。
どこを切っても同じ味がする上にやたら長く、半ばごろの「自分の中の都市」という理窟のような部分に行き当って、一たん読むのをやめた。作品の退屈さには目をつむって、抜群の資質に票を投じた。
この人の今後のマスコミとのかかわり合いを考えると不安になって、「因果なことに才能がある」とおもうが、そこをなんとか切り抜けてもらいたい。」

丹羽文雄「芥川賞の銓衡委員をつとめるようになって三十七回目になるが、これほどとらまえどころのない小説にめぐりあったことはなかった。それでいてこの小説の魅力を強烈に感じた。
若々しくて、さばさばとしていて、やさしくて、いくらかもろい感じのするのも、この作者生得の抒情性のせいであろう。二十代の若さでなければ書けない小説である。」

中村光夫「他の六篇とはっきり異質の作品。技巧的な出来栄えから見れば、他の候補作の大部分に劣るといってもよいのですが、その底に、本人にも手に負えぬ才能の汎濫が感じられ、この卑陋な素材の小説に、ほとんど爽かな読後感をあたえます。
無意識の独創は新人の魅力であり、それに脱帽するのが選者の礼儀でしょう。」

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:24:39.833 ID:TTmnGa2h0.net
元々菊池寛が作った政治的な賞だしね

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:25:51.837 ID:LcdQw7Ur0.net
>>8

井上靖「私は(引用者中略)推した。芥川賞の銓衡に於て、作者の資質というものを感じさせられる久々の作品だったと思う。
所々に顔を出す幼さも、古さも、甘さも、この作品ではよく働いていて、全篇をうっすらと哀しみのようなものが流れているのもいい。題材が題材だけに、当然肯定もあり、否定もあると思う。
肯定と否定とを計りにかけ、その上でどちらかに決めさせられるような作品である。そういう点も、この作品の持つよさとすべきであろう。」

永井龍男「これを迎えるジャーナリズムの過熱状態が果してこの新人の成長にプラスするか否か、(引用者中略)群像新人賞というふさわしい賞をすでに得ている、次作を待って賞をおくっても決して遅くはないと思った。
まさに老婆心というところであろう。」

瀧井孝作「アメリカ軍の基地に近い酒場の女たち、麻薬常習の仲間たちのたわいのない、水の泡のような日常を描いたもの、と私はみた。
この若い人の野放図の奔放な才気な一応認めるが……。私はこの人の尚洗練された第二作第三作をまちたかった。」

安岡章太郎「印象にのこった。候補に上る以前から、それこそ「はしゃぎ過ぎ」の感があるほど話題になった作品であるが、内容に較べて二百枚という長さは退屈である。何が言いたいのかサッパリわからない。
ただ、この作品には繊細で延びのある感受性があり、それが風景描写などに生きている。私はこの作品に賞は出さない方がいいと思ったが、積極的に反対するだけの情熱もなかった。」

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:29:02.176 ID:crjLzntg0.net
あんだけ危ない小説なのにけっこうベだ褒めなのか意外だわ

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:29:30.812 ID:Iq931GKUr.net
2004年芥川賞候補になった舞城の「好き好き大好き超愛してる」の評価も気になる

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:30:10.123 ID:LcdQw7Ur0.net
>>15
待ってな

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:30:35.027 ID:7UoUQCYO0.net
まあ20代前半であれだけ書けるなら受賞は順当でしょう
他に対抗馬もいなかったみたいだし

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:31:07.308 ID:cJycH9JF0.net
>>12
政治的ってどういうことかkwsk

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:31:33.682 ID:DXSpH3aZ0.net
>>15
日野啓三か宮本輝がくっそ文句言ってた記憶がある

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:33:30.684 ID:cJycH9JF0.net
文学者って誉め言葉のセンスあんまりないんだな

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:33:43.185 ID:LcdQw7Ur0.net
>>15

石原慎太郎「多くの作品の中の会話がことさら現代的に幼稚化されているが、それが決して作品にアクチュアルな性格を付与してはいない。題名そのものまでが『好き好き大好き超愛してる。』にいたっては、うんざりである。」

河野多恵子「(引用者注:男性候補者三人のうち)佐川光晴さんの「弔いのあと」に多少の取り得があるだけで、男性軍は弱い。」

黒井千次「分けられた話の一つ一つは面白いのに、全体がいかなる構造を持つかの構成意図が遂に掴めなかった。」

高樹のぶ子「作者が言葉を択び使いこなすというより、過剰にドライブをかけた言葉に引っぱられて小説を作っていく。
結果、作者の身体から離れた場所に言葉のジャングルが出来上がり、恋愛を書いていながら大演説かパロディを読んでいる気がした。死期の迫った女性が恋人にとって永遠に謎の一日を持つ。読み終って残るのは、言葉の山ではなく、この“一日”である。」

山田詠美「たくらみも過ぎるとほとんどフツーに見える見本。そして、そのほとんどフツーが成功した稀有な例。この愛すべき現代のメタモルフォセスを推せる機会に恵まれて嬉しかった。あっさり却下されちまったよ。」

池澤夏樹「推した。ここでは言葉は愛という真実の周りをぐるぐる巡るばかりで、決して内部に切り込めない。愛という言葉を聞いて育った世代が、いざ自分の番になってみると、それを実感として受け止められない。
まるで奥行きのない、いわば文学のスーパーフラットとも言うべき文体が大変に効果を上げている。全体として相当な力量だと思ったのだが、多勢に無勢、授賞の見込みはまったくなかった。」

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:36:25.755 ID:FTWikisz0.net
>>21
なんかコメントがみんな雑になってきてるな

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:36:47.459 ID:NUYY6F140.net
今の舞城の失速ぶりを見るとこれで受賞させてあげたほうがよかったんじゃないかと思う

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:37:01.692 ID:DXSpH3aZ0.net
池澤夏樹もスティルライフでとか冒頭の文キモイとか言われまくってたなぁ

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:38:32.965 ID:7UoUQCYO0.net
>>22
選考自体は昔の方が雑だったみたいだけどな
直木賞の話になるけど「昔は候補作を全部読まないのが普通だったのに今ではみんな精読してくる」
という旨のことを五木寛之が言ってた

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:39:48.585 ID:NUYY6F140.net
受賞しなかった作品には多くコメントを割かないってだけだよ

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:40:46.601 ID:DXSpH3aZ0.net
内向の世代の作家に90年代の作品が評価できるわけないだろ!
とか当時思ってた

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:44:56.485 ID:7UoUQCYO0.net
慎太郎と同じ回に藤枝静男が候補になってたらしくて、そっちが受賞すればよかったのに
後期の作品に比べて劣るとはいえ

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:47:24.075 ID:NUYY6F140.net
>>28
芥川賞取るとそこから作風が固着する奴っているからなぁ
もし取ってたら田紳有楽とか書けなかったかもしれないし
取らなくてよかったような気がする

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:56:28.559 ID:7UoUQCYO0.net
>>29
ああそれはたしかに言えてる
「もし取ってたら田紳有楽とか書けなかったかもしれない」って暴力的なまでに説得力があるな

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