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石原慎太郎『太陽の季節』に対する芥川賞選考委員の評価wwwwwwwwww

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/05/28(木) 23:33:43.185 ID:LcdQw7Ur0.net
>>15

石原慎太郎「多くの作品の中の会話がことさら現代的に幼稚化されているが、それが決して作品にアクチュアルな性格を付与してはいない。題名そのものまでが『好き好き大好き超愛してる。』にいたっては、うんざりである。」

河野多恵子「(引用者注:男性候補者三人のうち)佐川光晴さんの「弔いのあと」に多少の取り得があるだけで、男性軍は弱い。」

黒井千次「分けられた話の一つ一つは面白いのに、全体がいかなる構造を持つかの構成意図が遂に掴めなかった。」

高樹のぶ子「作者が言葉を択び使いこなすというより、過剰にドライブをかけた言葉に引っぱられて小説を作っていく。
結果、作者の身体から離れた場所に言葉のジャングルが出来上がり、恋愛を書いていながら大演説かパロディを読んでいる気がした。死期の迫った女性が恋人にとって永遠に謎の一日を持つ。読み終って残るのは、言葉の山ではなく、この“一日”である。」

山田詠美「たくらみも過ぎるとほとんどフツーに見える見本。そして、そのほとんどフツーが成功した稀有な例。この愛すべき現代のメタモルフォセスを推せる機会に恵まれて嬉しかった。あっさり却下されちまったよ。」

池澤夏樹「推した。ここでは言葉は愛という真実の周りをぐるぐる巡るばかりで、決して内部に切り込めない。愛という言葉を聞いて育った世代が、いざ自分の番になってみると、それを実感として受け止められない。
まるで奥行きのない、いわば文学のスーパーフラットとも言うべき文体が大変に効果を上げている。全体として相当な力量だと思ったのだが、多勢に無勢、授賞の見込みはまったくなかった。」

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