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超絶短編小説書いたからお前ら評価して

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 00:57:30.206 ID:jHUZ10CN0.net
「おい。誰でもいいから女連れて来いよ。」
タロは言った。彼は図体の大きな黒猫で、ここいら一帯の猫たちを統括している。力がめっぽう強くて、目の上には2本の傷が平行に並んでいる。僕は彼と四年つるんでいるが彼が喧嘩で負けたところを見たことがない。

タロの睾丸は肥大化している。僕も同様だ。それは僕たちが睾丸に重大な皮膚病を抱えているからではなく、同性愛者だからでもない。そういう時期なのだ。
稲が僕の背丈くらいまで大きくなって、青々と輝いている。今は7月。僕たち猫たちにとっては発情期の真っただ中だ。
「また、俺と二人で回すの?」
僕はいやらしい笑みを浮かべながら聞いた。
「そんなことしたら産まれた子供の親がどっちかわからないじゃないか。去年のミーちゃんの子供だって僕の子供か君の子供かわからない。」
「だいじょうぶだ。俺は黒猫で、お前は白猫だろう?簡単にわかるじゃないか」
「ミーちゃんの子供は白黒の斑だったよ。まるで牛だ。」
タロは困った顔をしていた。
沈黙。
僕は稲の上にとまったトンボを見つめる。風のせいで足元が安定しないのか、飛んではとまり、飛んではとまりを繰り返している。それが9回くらい続いたあたりで僕は素早く右前脚でトンボをとらえた。
飛んでいかないように左右の羽をちぎってから口に運ぶ。サクサクとした食感がたまらない。猫にとって夏の楽しみはトンボがセックスだけだ。

タロが口を開く
「なあ。ミーのとこの子供って、男だったか?女だったか?」
「たしか女だったはずだよ。どうして?」
「いや、なんでもない」
タロはそう言いながら畦道をアジトのほうに向かって歩き出した。僕は彼を止めない。しかたのないことなのだ。僕だって今年の内に同じことをすると思う。


太陽が燦々としている。季節は夏。僕たちは発情期で、人はそれを青い春と呼んだ。

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 00:57:52.342 ID:ksig1SaL0.net
は?

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 00:58:08.458 ID:DUuKwl+q0.net
そういうの巨編っていうんだよ

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 00:58:51.756 ID:qIN9n2qh0.net
.

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 00:59:04.382 ID:jHUZ10CN0.net
>>3
そうなの?

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 00:59:23.941 ID:DUuKwl+q0.net
>>5
嘘です掌編です

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:00:12.765 ID:jHUZ10CN0.net
>>6
ほう!ありがとう!また一つ賢くなった

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:00:13.342 ID:41s8TBVnx.net
若干改稿したな

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:00:38.164 ID:jHUZ10CN0.net
>>8
すげえ若干ね

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:00:43.439 ID:LWKPdmYI0.net
けっこう好き
トンボがサクサクしてるとか

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:01:52.435 ID:+6/4l1190.net
意外に面白かった

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:05:45.923 ID:jHUZ10CN0.net
調子に乗ってもう一編晒すね

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:07:59.927 ID:jHUZ10CN0.net
 僕は田んぼが嫌いだ。イネ科のアレルギーを持っているし、5月の田植の時期の堆肥の臭いが頭痛を生むからだ。
農家はいつまで牛の糞なんかで米を栽培するつもりだろう。TVでは毎日最新の化学肥料のCMが垂れ流されているというのに。
 
彼はニコンのデジタル一眼レフを車窓に向けて、一生懸命に田んぼの動画を撮っていた。一面の緑色の絨毯。一切の面白味もない。
18年間も住んでいたら不快に感じるようにまでなった。しかし彼は楽しそうにそれを撮っている。理解不能だ。
彼が日本を旅している最中だということはすぐに分かった。オレンジ色の大きなバックパックを傍らに置いていたからだ。
おそらくその中には3枚くらいの上下の下着と、ロンリー・プラネット一冊、そしてパスポートなどが入っている。財布やスマート・フォンは腰に巻き付けたウエスト・ポーチの中だ。
 彼は茶色い目をした白人で、鼻が高くて羨ましいほどだった。西洋の人物画のように神秘的な容姿をした彼に僕は見惚れていた。
ほかの乗客も同様だ。田舎では外国人の存在すらも物珍しい。それに加えて美少年ときている。見ないわけがあるまい。
彼は僕の視線に気が付いているようで何度か目が合った。

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:08:28.111 ID:jHUZ10CN0.net
6回くらい目が合った後、僕は思い切って彼に英語で声をかけた。
「やあ。」
「やあ。」
「どこからきたの?」
 彼は答えない。細い眉毛が八の字になって、彼が困惑していることを僕に教えてくれる。極東の黄色い原住民に話しかけられることが嫌なのかもしれない。
 僕も困ってしまって黙ると、彼が口を開く。片言の英語だ。
「すみません。僕は英語が話せない。」
 僕は驚きもしない。たくさんの日本人が英語をうまく話せないのだから、白人だってそうなのだろう。
「そう。どこの国から?」
「簡単に。」
 十分簡単だろうに、と思うが僕は言い直しを試みる。そして中学1年生で習うような単語を並べる。文法事項は無視だ。
「あなた。国。どこ。」
「フランス。」
 フランス人は英語を嫌うという噂を何度か耳にしたことがある。その噂が真実だったらしい。いや、彼だけが例外的に英語を話さないだけかもしれない。噂の正誤はわからないままだ。
「フランスパンは好きだよ。おいしいね。セ・ボンだ。」
「メルシー。」
「日本。どこ。旅した。」
「鎌倉。」

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:08:49.177 ID:jHUZ10CN0.net
 彼の話によると鎌倉、東京、仙台、札幌を回ってきたらしい。なぜそれらと比べてあまり知られていないだろう秋田にいるのか?と尋ねたかったが、簡単な英語でそれを伝えることはできそうにないので諦めた。
「これからどこに行く?」
「城。キャッスル。」
「久保田?」
 彼は少し考えるようなそぶりを見せてから答える。「ウイ。」
「僕も良くいく。いいところだ。案内しよう。」
「ミル・メルシー。」

 電車のアナウンスが秋田駅に到着したことを知らせる。
「こっちだよ。着いてきて。」僕は言う。それに応じて彼は僕についてくる。足が長いのですぐに追いついてしまう。僕は負けじと早歩きをする。

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:10:48.881 ID:jHUZ10CN0.net
評価頼んます

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:13:22.609 ID:wKaDaW1g0.net
小説の書き方勉強した事は?

小説のルールに外れてる・・・

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:13:49.604 ID:+6/4l1190.net
え終わりかよ

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:15:20.056 ID:jHUZ10CN0.net
>>17
小説のルールがわからない…

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:16:16.922 ID:jHUZ10CN0.net
「神様は、馬鹿だ」僕は言う
「どうして?」彼は訪ねる。
「付き合うことができない女を僕の前によこすべきじゃない」
「それもそうだ」
「どうしても寄越したいんだったら、全ての人間に頭上に〇か×を書いたらいい」
「なんの意味があるんだ、それには」
「〇は付き合えますよ、×は付き合えませんよってこと」
「そりゃ効率的だな。でもお前がヒナタを初めて見たとき、頭上に×が書いてあったらどうする?」
「きっぱり諦める・・・わけないか。フラれて一週間がたっても、こうして酒飲んで泣き言を言っているんだから。そのときはもっと泣くだろうね」
「だろ?」

沈黙。僕はビールの成分表を見て、彼は頬杖を突きながら僕の顔を見る。僕はビールが麦だけで作られているわけじゃないということを今になって知る。

しばらくして彼が口を開く。その口は少しばかりゆるんでいる。
「ヒナタの頭上に×が書いてある時より泣きたいのはいつだと思う?」
「わからない。」
「男の頭上に〇が書いてあるときだ。」
僕らは声をあげて笑う。その笑い声は電燈の光すら無い田舎の暗闇に吸い込まれていく。そしてそれは宇宙の奥深くに到達して、地球に住んでる僕たちには全く聞こえなくなる。無音、無明、無限。とても怖いところだ。僕の告白の言葉も同じところに行ったのだ。きっと。

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:22:07.417 ID:wh6lwJlW0.net
長い産業

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:23:26.181 ID:cIfgFwQp0.net
>>17
地の分<「」という話かな?

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:24:32.352 ID:jHUZ10CN0.net
>>21
猫が
夏に
近親相姦

田舎嫌いが
フランス人と
城に行く

フられた奴が
友達と
ビール飲む

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:27:40.280 ID:jHUZ10CN0.net
>>22
地の文が「」より少なくないとだめなの?

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:28:10.545 ID:+6/4l1190.net
お前面白いの書けると思うから本気出していいよ

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:29:52.231 ID:jHUZ10CN0.net
>>25
すごくうれしい!励みになります

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:30:14.607 ID:najMSxLW0.net
馬鹿な俺に>>1の意味おしえてくれ

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:33:56.775 ID:jHUZ10CN0.net
小説のルールが気になって気になって

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:39:05.783 ID:qkuI+j42d.net
>>28
三点リーダーを『・・・』で済ますような輩の戯れ言はほっとけ
とりあえず『「」』の最後の『。』はいらないかな

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:39:55.877 ID:jHUZ10CN0.net
>>29
ほう鍵内は。いらないのか

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:46:01.530 ID:NudQy8Bk0.net
>>29-30
いや、別にそういうルールはない
青空文庫読めばわかるが昔の小説だと科白も普通に句点で締めてるし、最近になって何故かダメな風潮ができてるけど明文化されてるわけではない
そもそも約物の使い方も文頭の字下げも単に出版業界がなんとなく決めた作法ってだけであって、「小説の書き方」とはなんの関係もない
それより>>1に聞きたいんだけどなに考えてこういうの書いてるの?なんとなくでいいから意識したテーマとか教えてほしい(特に最初のやつ)

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:49:38.066 ID:V2xlfbu90.net
とりあえずがんばんなよ(っ´ω`c)

33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:52:04.412 ID:41s8TBVnx.net
最初のが妙に強いんだよな
言葉の運びが上手いわけでもないんだけど
あとの二つはなんとも言えない

34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:52:10.503 ID:HYRrxyDlr.net
「」最後の。を無くす
・を使わず……みたいに三点リーダを二つ繋げて使うべき 決まりはないけれどそれで慣れてる人が多いからそうしたほうが良い

他にも細々あるけどそれらは逆に特色になってて直さなくても良い読んでて面白い

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:52:58.271 ID:V2xlfbu90.net
>>34
おれは「。」派だよ(っ´ω`c)

36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:55:39.110 ID:jHUZ10CN0.net
ごめん風呂はいってた

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:57:06.467 ID:jHUZ10CN0.net
>>31
最初のは猫が好きだし7月入ったから書いて
次のは本当にこういうフランス人に会ったから書いて
最後のは失恋したから書いた

こういうのは駄目なパターンなの?

38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 01:57:50.161 ID:jHUZ10CN0.net
>>33
何が強いんだろう?猫が主人公だから?

39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 02:01:50.365 ID:NudQy8Bk0.net
>>37
まさに感性が鋭いというか、観察力がすば抜けてるって感じだわ
つまらないものシコシコ書き続けているワナビとしては嫉妬せずにいられないよ
これからも色々書いてくれ
できれば技術とか決まりなんて意識せずに好きなように書いてくれ

40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 02:02:44.231 ID:V2xlfbu90.net
そうそう(っ´ω`c)オレは女の子のウンコ吸い出す短編とか書いてんだぞ?

41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 02:10:49.540 ID:jHUZ10CN0.net
>>39
いやあ嬉しい
>>40
どんなときに思いつくんだろう

42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 02:11:59.541 ID:V2xlfbu90.net
勢いだ勢い(っ´ω`c)考えずに書けばキンタマちぎって自爆テロとか思いつくぞ

43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 02:20:01.017 ID:41s8TBVnx.net
>>38
まあ猫だからかな
ヒトだったらこういう奔放すぎる性をさらっと描写できないから

44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 02:33:41.574 ID:dyy0Gnjk0.net
最後のやつの会話文が妙に春樹っぽいのはなぜ?

45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 02:37:36.751 ID:qkuI+j42d.net
>>30
31も言ってるが明確な決まりはないよ
ただセリフによって『。』があったりなかったりするのは気持ち悪いから統一した方が良い

46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 02:41:05.896 ID:jHUZ10CN0.net
>>44
よくわかるね
多分直前に村上読んだんだと思う

47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/07/05(日) 02:51:38.503 ID:dyy0Gnjk0.net
>>46
春樹の小説を繰り返し読んでいるからかな
なんとなくそう思った

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