殺し屋(♀)「…………動かないで…。抵抗するなら、このまま首をかっ切る。」

以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします

殺し屋「……落ち着いたようね。でもこの状態は解かない。少しでも妙な真似をしたら、殺すから。」

殺し屋「………貴方は今から私と一緒に来てもらう。分かっているとは思うけど、これは命令。拒否することは許さない。」

殺し屋「…理由……？そんなもの、話すわけないでしょう？あまり口うるさいようなら、今すぐ口を封じてあげてもいいけど。」

殺し屋「………殺すと言っているの。分からないかしら？……………なるほど。この程度の脅しは見透かされるってわけね。不快だわ。」

殺し屋「……いいわ、話してあげる。理由は拍子抜けするほど簡単で、それでいてありえないほど馬鹿げている。………私が貴方に恋をした、たったそれだけ。」

殺し屋「馬鹿馬鹿しいでしょう？だからあまり言いたくなかったの。こんな下らないことのために、しかも恋している相手なのに……首元にナイフを突きつけるだなんてね、正気じゃない。」

殺し屋「でも私にはこれくらいの方法しか思いつかなかった。物心ついた時から、人との接触は基本的にこうした体勢だったから。………脅すことしか、知らないから。」

殺し屋「だから今回も脅して貴方と結ばれようとしているの。分かる？私は、貴方の意思とは関係なく、貴方を自分のものにして、子供を残そうとしているの。今回はただ、それだけのこと。」

殺し屋「……恋をしているのよ？そんな相手に、代わりの相手がいるかなんて、聞くだけ無駄。決まっているでしょう、貴方以外には興味はない。」

殺し屋「もっとも、貴方はもう、私のことなんて忘れているでしょうけどね。いいのよそれで、殺し屋としてはそれでいい。女としても、思い出はこれから………たっぷり作っていけるから、これでいい。」

殺し屋「……………さあ、もうこれで聞きたいことはない？………ならばそろそろ、行きましょうか。貴方と私の、新しい世界に。」

殺し屋「大袈裟なんかではないわ。そこが貴方の新しい世界になる。何故なら貴方は、もうそこから出られないから。そこが貴方のすべてになるから。」

殺し屋「クライアントが私にくれた報酬、それが貴方。人ひとりを、好きにしろと……クライアントは言った。恨むのなら私ではなく、そのクライアントを恨みなさい。」

殺し屋「…………やっと、手に入った…。私の元に、大事な大事な……報酬が…。もう誰にも渡さない………私だけのもの…。」