少年「もしもし」

1 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/08/22(土) 02:48:49.108 ID:ii13Es870.net

少年「もしもし」
少女「もしもし」

少年「えっと、姉に言われて」
少女「と言うことはあなたが弟さんですね」

少年「そうです」

少女「高校二年生で」
少年「はい」

少女「友達のいない」
少年「――まあ」

少女「それで私に友達の作り方を教えて欲しい、と」
少年「――まあ、どちらかと言うと」

2 ：マンチンパレード：2015/08/22(土) 02:49:11.101 ID:onciPtd90.net

はよ！

3 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/08/22(土) 02:49:11.313 ID:LlikHSSH0.net

おじさん「ええで！まかせい！！！」

4 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/08/22(土) 02:49:57.636 ID:H1soJrav0.net

まぁ頑張って

5 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/08/22(土) 02:54:51.611 ID:ii13Es870.net

少女「どちらかと言うと？」
少年「いや、なんでもない」

少女「まあいいです。きっとそんなんだから友達がいないんです」
少年「　　　　　」

少女「でも大丈夫。私の言うとおりにすればきっと友達が出来ることでしょう」
少年「おおお」

少女「それに」
少年「それに？」

少女「もし万が一出来なかったとしても」
　　「私がなってあげますから」
　　「友達に」
少年「――それはどうも」

6 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/08/22(土) 02:58:18.305 ID:M2jCYt3A0.net

中原岬チック

7 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/08/22(土) 02:59:37.004 ID:ii13Es870.net

少年「で、僕は何をして何を頑張ればいいんでしょう？」
少女「そうですね、まずは会話の練習から始めます」

少年「会話の練習」

少女「そうです、友達作りには欠かせない必須スキル、それが会話です」
少年「まあ、たしかに」

8 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/08/22(土) 03:08:01.197 ID:ii13Es870.net

少女「なので、今日から毎日わたしと電話をしてもらいます」
少年「え、毎日」
　
少女「そう毎日、ちょっとでも良いですし長話でもいいです」
少年「でも、僕は毎日電話できるほどちゃんと生きてないよ」

少女「ちゃんと生きてない？　それはよく噛まずに飲み込んじゃう感じですか？」
少年「そうそう、そんな感じ」

9 ：以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします：2015/08/22(土) 03:14:53.429 ID:ii13Es870.net

少女「まったく、しょうがない人ですね」
　　　「でも、大丈夫」
　　　「既に策は考えてありますので、安心してください、私は友達作りのプロですから」
少年「なるほど」

少女「でも、プロはもう眠いです」
少年「なるほど」

少女「なるほど、じゃないです。そこは相手を気遣って「そろそろ寝ようか」と提案するとこです」
少年「なるほ、じゃなかった。「そろそろ寝ようか」」

少女「まったく、先が思いやられますね」
少年「頑張るよ」

少女「じゃあ、それじゃあ」
少年「うん、それじゃあ」

「おやすみなさい」