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中一の時に親が留守の時に家の鍵失くした話

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:43:41.472 ID:M+5J0gMha.net
4年振りに母校遊びに行ったら、なぜか全教員に鍵の奴かって呼ばれて
伝説になってたの知った記念に書く。

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:44:35.297 ID:wZ0z1D020.net
結構です

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:44:44.364 ID:HOzYhnSca.net
まあ適当にどうぞ

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:46:00.237 ID:Kt+qpNiga.net
そして伝説へ

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:47:55.292 ID:M+5J0gMha.net
あれは中1の後期期末一週間前の事。
両親は香港へ旅行に行った。自分は学校があったため、一人で日本に残った。
俺は与えられた自由に喜び踊った。テスト前にも関わらず、遊びまくろうと思ってた。
テストなんて、どうせ勉強なんてテスト直前にしてもいい点は取れないし。
そしてさらに、なんと与えられた生活費は一万円。これで4日暮らすなんて
なんでも出来るじゃないじゃ。なんでも食べられるじゃないか。俺
の気分は更に高まっていった。

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:48:45.064 ID:AC28S6nyr.net
泣いた

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:48:59.112 ID:ThagPIxs0.net
おもしろかった

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:49:31.791 ID:M+5J0gMha.net
しかし運悪くピアノの発表会が間近に迫っていたため、
金土日、三日連続にピアノのレッスンとリハーサルがあった。
金曜日の放課後、仕方なく俺はピアノレッスンへ向かった。
電車に揺られ約40分、そこがピアノ先生のだ。とりあえずレッスンを終えた俺は、
ハンバーガー、ジュース、焼き鳥、クレープ、菓子パンなどを買って歩きながら食べまくりました。
俺はこれを一人パーティーと呼んでいて、自由の初日を祝う恒例行事だった。

ちなみに親はよく二人で旅行行ってた。

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:51:22.557 ID:M+5J0gMha.net
家の近くにあるゲーセンでUFOキャッチャーもした。
だんごウサという丸いぬいぐるみがあって、クレーンで適当に山のてっぺんをさしたら、三匹も転がってきた。
俺は一回のUFOキャッチャーでぬいぐるみを3つ取ったんだ!
なんてラッキーな日なんだ!
俺はウサギを振り回しながら、家へ向かう。
途中から雨が降ってきたから、少し足を速めた。。
家の前に付いて、ポケットを探ると、なんと!!

か ぎ が な い

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:54:01.248 ID:M+5J0gMha.net
そう。俺は鍵を無くしてしまったのだ。
慌てて来た道を引き返す。それでも見付からない。雨はどんどん強くなって行く。
電車に乗り、先生の家までの道も探した。しかし見付からない。
電車で落としたのかと思い、駅員さんにも聞いたけど、そんな落し物はないのだと言う。俺は途方にくれた。
親は月曜まで帰って来ない。とりあえず車庫の中で一夜明かそうと思いましたが、三月の上旬は寒かった。
ちなみにその日は学校指定のコートを着ていましたけど、めっちゃ寒かった。

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:55:27.612 ID:M+5J0gMha.net
そういえば、ベランダの鍵閉めてない!!
2回まで壁をよじ登れば!
俺は突然閃いた。

とりあえず水道パイプなら登れそう。そう思って、パイプにしがみついた。
だが体力テスト後ろから数えて10以内の俺にそんな力もなく、結局パイプを抱きしめて、ピョコピョコ跳ねるだけ。
その時、再び悲劇が起こった。
足をあげた瞬間に、

ジ ー ン ズ が 破 け た

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:56:58.439 ID:M+5J0gMha.net
しかも太ももの根本から破けた。

俺は泣きたくなった。でも泣いたってしょうがない。幸いまだジーンズは繋がってるし、コートが長いから見えない。

そうだ!
映画で針金で鍵を開けるシーンがあるじゃないか!
それをやれば!!

針金もピンもなかったので、俺はとりあえずそこら辺に落ちてる小枝を拾いました。
それを針金の代わりにしようと思ったのだ。

しかし無残にも、小枝はあっさりと折れてしまった。

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:58:14.369 ID:M+5J0gMha.net
俺は諦めました。これは母親に電話するしかない。
俺は携帯電話を持っていなかったし、所持金も食い尽くしてしまったので、公衆電話も使えない。
どこかただで電話させてくれる場所は……
交番だ!

困ってる一般市民を助けるのがお巡りさんの仕事。こんな夜に雨に濡れている少年を助けるのが仕事だ。
俺は駅前の交番へ急ぐ。
交番に着いた。中で二人の白髪爺さんが楽しそうに話している。いい人そう!

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 02:59:20.617 ID:M+5J0gMha.net
俺「あの……」
爺さんA「どうかしたの?」
俺「実は鍵を失くして、それで親が今海外で帰れなくて、連絡したいから、電話貸して貰えませんか?」
爺さんA「あ、電話部外者の人使えないんだよ」
はっ?!
俺「え? じゃあ、僕はどうすれば」
爺さんA「鍵屋にでも呼んだらいいじゃないか」
俺「じゃあ、電話……」
爺さんB「だから部外者(以下略」

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:01:05.563 ID:M+5J0gMha.net
俺は無言で交番を去った。やはり公務員は腐っていた。税金返せ。
行くあてもなく、時間も持て余していたので、俺はとりあえずコンビニへ行って立ち読みした。
ジャンプなどの雑誌から、単行本まで全て読んだ。
いつの間にか10時を回っていた。
そういえば、駅で一夜を明かす人を見た事ある。俺は駅へ向かう。
しかし、駅は寒くて人気がなくて、とてもじゃないけど、中学1年生の俺にそこで夜を明かす勇気はなかった。
駅前の広場からも、どんどん人気が無くなっていく。
このままじゃ、あのクソじじい共に補導されるかも知れない。
その時、俺の目にあれが飛び込んできた!

ホ テ ル

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:02:11.786 ID:M+5J0gMha.net
ホテルのロビーなら暖房も充実していて、気持ちよく過ごせるだろう。
しかもただだ。
確かにまだ風呂に入っていないし、ずぶ濡れだが、ホームレス並に汚いわけじゃないから、きっと追い出される事もない。
俺はそのホテルがラブホではなく、ビジネスホテルだと何度も確認しながら、ホテルへ続くエレベーターに乗った。

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:04:25.374 ID:M+5J0gMha.net
目的の階に着いた!
暖かい空気が俺を優しく包み込む。文明ってやっぱりすごい!
しかも柔らかそうなソファーまである!!
歩き続けてクタクタだった俺はソファーに倒れ込んだ。
ソファーが天国だと初めて知った。
俺は持っていたDSをやりながら、チェックインをする客を眺めていた。
1時間程経った時、突然カウンターからチェックインの男が出て来た。
俺が見つめる中、男はどんどんこちらへ向かってくる。
男「君、どうしたんだ? 何歳。なんで家に帰らないんだ?」

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:05:23.913 ID:Mm6/ir820.net
/|   |
 ‖ |∧_∧|
 ‖ (・ω・`|
 ‖oと U|
 ‖ |(_)J|
 ‖/彡  ̄ ガチャ


うわっ、
クソスレに来てしまった
   ___
  /|   |
 ‖ |∧_∧|
 ‖ ( ・ω・|
 ‖oと U|
 ‖ |(_)J|
 ‖/~ ̄ ̄


   ___
  |  |
  |  |
  |  o|
  |  |
  |  |
   彡 ̄ ̄ パタン

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:06:28.459 ID:M+5J0gMha.net
その声は驚く程優しかった。この人は俺の事を怒っているのではなく、本気で心配してくれてるんだ。勘だけど。
俺は思わず全ての事をその人に話した。
途中でちょっと泣いた。男はティッシュをくれた。優しい。ついでに交番の爺の事もチクった。

男「何でここに来たの?」
俺「外寒くて、ここなら温かいし。迷惑かけないので、ロビーに月曜まで泊めて下さい!(´;Д;`)」

男「あ、部屋開けてあげるから、そこに泊まりなさい。中学生なんだか、ここで寝たらダメだよ。お金の事は心配しなくていいから。とりあえず、なんか身分証明書持ってる?」

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:08:03.318 ID:M+5J0gMha.net
俺は感動してまた泣いた。
泣きながらお兄さんに生徒証を渡した。お兄さんはそのコピーを取りにカウンターの向こうへ消えたが、すぐに鍵と生徒証と共に戻ってきた。

通された部屋は小さかったけど、それでも人の住む場所だった。
僕は冷えた体を温めようと思い、さっそくお風呂に入った。
嬉しくてお風呂で賛美歌を熱唱した。

お風呂から上がると、ドアの隙間から紙が差し込まれているのを見付けた。
それはあのフロントのお兄さんからの手紙だった。

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:09:50.715 ID:M+5J0gMha.net
「今日ら大変だったね。ゆっくり休むんだ。朝にはご飯がフロントに出るから、食べてね。部屋の電話使っていいから、お母さんに連絡ついたら知らせてくれ。両親が帰ってくるまで、ここにいていいんだよ」
優しい。警察とは大違いだ。
さっそく電話をしたが、母親に繋がらない。仕方なくお笑い番組見て、その日は寝ました。

次の日、ピアノレッスンがあるのを思い出し、俺はフロントのお兄さんにそれを伝え、出かけた。
もちろん、フロントにあったパンはゲットした。しかも2つ
本当はレッスンサボりたかったけど、連弾メインのレッスンだったから、
俺がいかないとパートナーに迷惑がかかるから仕方ない。

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:11:35.099 ID:M+5J0gMha.net
ピアノの先生の家に着いて、コートを脱ごうとした俺は思い出した。
そういえば、ジーンズ破けてる。
しかも太腿をぐるっと回るように破けてるから、下手したら色々見えてしまう。
なんとか理由を付けて、コートを着たままレッスンした。
レッスンは午前中に終わり、午後にはホールでリハーサルがある。
ゆく宛のない俺は、先生の家に居座ろうと思った。

先生に事情を説明すると、先生は呆れたけど、お昼ご飯をご馳走してくれた。
「あんたはジャングルに放り込まれても、生き延びれそうだよ」
先生、俺はこの言葉を決して忘れません。

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:12:54.579 ID:M+5J0gMha.net
リハーサルが終わると、先生が言いふらしたのか、なぜか生徒全員の親が鍵とホテルの事を知ってた。
パートナーのお母さんがすごく心配してくれて、夕飯をビビンバの専門店でご馳走してくれた。
あとお小遣い千円もくれました。
俺は人の温かさに胸打たれ、賛美歌を口ずさみながらホテルに帰った。
母親に電話したけど繋がらなかったから、エンタの神様見て寝た

日曜は特に何もなかったので、省略。電話は繋がらなかった。

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:14:57.307 ID:M+5J0gMha.net
月曜。今日は母親達が帰ってくる日だ。
これ以上ホテルに迷惑をかけれないから、車庫で両親の帰りを待とうと思った。
幸い、学校も何かの行事で中1は休みだった。

ちなみに、後期期末テストの前日だった。

鍵を返してお兄さんにお礼を言って、俺は我が家へ還った。車庫でDSをして時間を潰した。
しかしいくら待っても来ない。お昼に帰ると言っていたのに可笑しい。
飛行機遅れてるのか、と思い、俺はDSを続けた。
しかし夕方になっても帰らない。これは可笑しい。流石の俺も焦り始めた。

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:16:55.620 ID:M+5J0gMha.net
俺は公衆電話へ向かった。優しいパートナーママから貰ったお金で、母親に電話をかけた。そしてやっと繋がった!

母「どうしたの?」
俺「いつ帰るんだよ? お昼の飛行機じゃないの?」
母「何を言ってんの。帰るのは明日でしょ」
僕「…………」

そう。俺は親が帰る日を間違えていた。動揺を諭されないように、俺は電話を切った。
怒られるのが怖くて言えなかったのだ。このまま隠し通そうと思っていた。

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:17:16.093 ID:dxcBIJON0.net
はよかけ

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:18:22.963 ID:M+5J0gMha.net
これからどうしようか。いくら俺でも、頭を下げてホテルへ再び戻る事なんて、恥ずかしすぎる。
車庫はやっぱり寒いし、しかも暗い。頑張ってパイプをよじ登ったけど、さらにジーンズが破れただけだった。

これはもうあれしかない。
俺はそう思い、あそこへ向かう。
そう、交番に
何で交番に行こうと思ったのはよく覚えてないけど、
取りあえずそこに行って何かまともな解決策を貰おうと思った。
そして、やっぱり小銭だと限界があるため、電話も借りたかった。

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:19:40.920 ID:M+5J0gMha.net
交番の爺は四人に増えてた。昨日の二人もいた。
俺「すみません。鍵無くしたので(以下略」
A「部外者(以下略」
ここまでは想定通り。ここからが勝負だ。

俺「じゃあ、どうしたらいんですか?!」
俺は大声をあげました。
爺達は僕が強気に出ると思わなかったのか、戸惑っていました。
B「でも規則だし」
俺「分かりました。じゃあ、公園のベンチで寝ます。補導しないで下さいよ? もし他のお巡りさんに補導されたら、
あなたに追い出されたって言いますから。失礼します」
爺共「待って待って。電話使っていいから。公園は危ないから」
俺「でも規則が……」
B「使っていいから!」
C「鍵の落し物がないか、他の所にも問い合わせるよ」

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:21:28.609 ID:M+5J0gMha.net
でも電話の前で俺は固まった。
誰に電話すればいいんだ?
親に電話しても怒られるだけで、飛んで来れないし、親戚も近くにはいない。
そもそも母親の携帯番号しか暗記してないし。
でも俺は生徒証を持っている。
そこには学校の番号がある。もうすぐ七時になるが、運がよければ先生がまだいるかも知れない。
俺は学校に電話した。
運良く先生はまだ学校にいた。担任もいた。担任に電話を変わってもらうと、なぜかそいつは既に全てを知っていた

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:23:09.685 ID:M+5J0gMha.net
どうやらフロントのお兄さんは俺が学校へ行っていると思い、
俺の安否を確認するため、学校に電話したらしい。
そこで中1は休みだと知り、ではじゃあ俺はどこと心配して、
担任の先生に全て説明したのだ。
先生も家に電話をかけてくれていたらしいけど、当然俺は出れなかった。
担任「今行くから待ってろ」
先生はそう言うと電話を切った。は?と俺は思った。
先生を待ってる間、お巡りさんはお汁粉やどら焼き、
饅頭をくれたりと手の平を返したように優しかった。
和菓子は苦手だったけど、断るのもなんだか申し訳なくて食べた。
一日中ご飯食べてなかったせいか、美味しかった。

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:23:16.114 ID:DbYHKJ1g0.net
お前は良いよ鍵を落とした当事者だから
だがお前と同学年の奴等は
「あぁあ、あの鍵を落として大騒ぎした○○と同学年のか」
と言い続けられるんだからな

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:25:23.268 ID:M+5J0gMha.net
1時間程して、先生がやって来た。
「お前は何やってるんだ。バカモノ」と言われた。
「ごめんなさい」と言ったけど、先生が来てくれて安心したのか、顔がニヤけてまた怒られた。

担任「お母さんは知ってんのか」
俺「言ってないです」
担任「バカモノ。そういう事は真っ先に親に言わないと」
携帯を取り出す先生。ちなみにバカモノが担任の口癖だった。
俺「やめて下さい!!怒られるから電話しないで!」
担任「隠せると思ってんのか?!」
先生は厳しい声でそう言うと、母親に電話した。
俺は(出るな出るな出るな)と心の中で強く念じた。イエスキリストの御名にお祈りもした。

33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:27:19.952 ID:M+5J0gMha.net
先生は母親に全て話してしまった。
先生から電話を渡される。
俺がもしもしといい終わらないうちに、母親は怒鳴り始めた。
長々と続くお説教。
それも終盤に差し掛かり、母親は言った。
「今日はもう従姉妹の家に泊まりなさい」
その時、俺は思い出した。そういえば案外近場に十歳上の従姉妹がいたのだ。
従姉妹とは色々複雑な事情があって、俺死ぬほどいじめてきたそいつを赤の他人と
みなしていたから、すっかり存在を忘れていた。
心底嫌な奴だが、ここは仕方がない。電話番号を母親から教えてもらい、
従姉妹に電話した。従姉妹はすぐ来てくれると言った。
意外といいやつだ。

34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:29:02.046 ID:M+5J0gMha.net
ここまでしか書き溜めてないから、これから遅くなるかも。
まぁ、誰も読んでないから気にするやつもいないだろうが。

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:30:30.535 ID:dxcBIJON0.net
はあ?

36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:30:47.305 ID:DbYHKJ1g0.net
>>34
一応読んでるが
別に続きは気にならない

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:30:50.190 ID:PfMgRn0Yd.net
まってる、はよ。

38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:32:15.106 ID:M+5J0gMha.net
とりあえず従姉が来るまでに担任と会話する事になった。

俺「いやぁ、教師という仕事も大変ですねー、こんな事もするなんて」
担「俺だってこんな事は初めてだよ!」
俺「…………」


俺「先生遅くまで仕事してるんですね、大変だなー」
担「お前のせいでもっと大変になったけどな」
俺「…………」


俺「でもびっくりですよ。まさか担任がここまでくるなんて」
担「俺の方がびっくりだよ。こんな事で呼び出されるなんて」
俺「…………」

こんな会話が延々に続いた。
しばらくすると従姉が来た。

39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:32:17.769 ID:ugbgPfQFa.net
よんでるからはよしろ

40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:32:50.339 ID:M+5J0gMha.net
読んでるやついるのか。
まぁ、ありがとう

41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:34:36.809 ID:M+5J0gMha.net
従姉とは久し振りに会ったけど、二人とも気まずい感じで、
とりあえずあいさつだけした。
俺「じゃあ俺、行きますね。先生ありがとうございました」
って俺が担任にお辞儀すると、担任は
「お前、明日の期末はどうするんだ?」って聞いてきた。
ちなみに完璧に忘れていた。

42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:34:37.346 ID:GqX4xb55K.net
風呂入ってくるから完結しといてや

43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:38:10.235 ID:M+5J0gMha.net
俺「あ、サボります」
担「お前、ふざけんなよ」
俺「いやいや、だって制服もないですし」
担「それは学校で貸し出してやるから」
俺「いや、勉強してないし」
担「それはいつもの事だろ。まぁ無理にとは言わないからよく考えろ」
 その時、隣の従姉が口を開いた。
「あんたテストはちゃんと受けなよ」
 数年振りにあってお説教かよ、黙れと俺は従姉に軽く殺意を覚えた。
担「ほら、従姉さんもそう言ってるし、テスト受けに来いよ。
 制服貸し出しもあるから早めに学校に来てな。待ってるから」

 担任は待ってましたとばかり畳みかけてくる。
 こうして学校に行く事が決まった。

44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:40:40.038 ID:M+5J0gMha.net
 担任は帰ってった。
 俺はお巡りさんにお礼を言って、従姉についてく。
 俺の家から従姉の家までは電車で45分と地味に遠かった。
 途中のコンビニで従姉がおでんを買ってくれたから、ちょっと許そうかなと思ったけど、やっぱり許さなかった。
 それで従姉のアパートに帰って寝た。
 20代の女子大生と同じ部屋なのに、従姉があまりにも嫌いだったから
 何もドキドキはしなかった。

45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:42:20.422 ID:ugbgPfQFa.net
ズボンおろした

46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:42:42.926 ID:M+5J0gMha.net
次の日は朝の5時に起きた。
 俺の家から学校までが電車で45分だったから、従姉のアパートからだと1時間半以上かかるのだ。
 俺は寝起きが最悪な人間だったので、学校行けよとか言った従姉に再び殺意が沸いた。
 従姉はお昼を買ってくれて、駅まで見送ってくれた。

47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:44:02.823 ID:ZNvE+2k70.net
ズボンあげた

48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:45:42.679 ID:M+5J0gMha.net
学校に着くと、担任以外にもなぜか事務員もいた。
 事務員にも事情が知れてると思うと、少し眩暈がした。
 制服貸してくれる事になったが、なぜか半袖のワイシャツしかなく、
俺はそれを着て上からブレザーを羽織った。三月の始めだったからめっちゃ寒かった。
 中高一貫校だったのだが、ブレザーは中学が銀、高校が金のボタンなのね。
 銀ボタンがないって理由で、渡されたのも金ボタンのブレザーだった。
 ちなみに俺が一人っ子なのはクラスほぼ全員が知っていた。

49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:46:59.337 ID:dxcBIJON0.net
特定した

50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:48:36.890 ID:M+5J0gMha.net
最初のテストは保体だった。
 ちなみに保体担当は担任が教えていたし、試験官も担任だった。
 俺は勉強してないから、何も分かるはずもなく、
適当に選択問題を勘で埋めると、後は寝た。テスト開始10分後の事だった。
 担任はなんか注意してこなかった。

 次は英語だったけど、これも速攻で寝た。

 ちなみにこの時の期末はクラス最下位、学年だと後ろから4番目くらいだった。
 あの後もこれ程悪い点数は取った事ない。

51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:51:25.956 ID:M+5J0gMha.net
クラスの奴らに、お前のブレザーどうしたんだよww とかからかわれながら
その日は家に帰った。
 従姉が買ってくれた昼飯を車庫で食べながら、親の帰りを待った。
 今日は絶対に帰ってくる。
 飛行機が遅れても夕方には帰ってくるはずだ。
 俺は引き続き車庫でDSをしながら親を待った。
 そして夕方4時頃だろう。ついに親が返って来たのだ!
 目の前には父親が立っていた。
「お前、後で母さんにたっぷり怒られるからな」とか言われたけど、もう気にしない。
早く家に入りたかった。それしか頭になかった。

52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:53:30.322 ID:M+5J0gMha.net
母親は後ろにいるから、お前覚悟しとけよ、とか言いながら
父親は俺が待ち望んでいたアイテム、鍵を取り出す。
それを鍵穴に差し込んだ。しかし
父「あれ、おかしいな」
なぜか鍵穴に鍵がささらない。

そう、俺が最初鍵を開けようとし使っていた小枝。
それが中で折れてしまって、鍵穴を塞いでしまったのだ。

53 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:55:25.117 ID:IZ7wkKd60.net
だめだこいつクズすぎる

54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:55:36.600 ID:9TkxJIdg0.net
あるある

55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:56:38.241 ID:M+5J0gMha.net
そこに母親登場。
母「あんたたち、なにしてんの?」
父「いや、鍵がなんか入らないんだよ」
父親のその一言で母親はなぜか俺を睨み付けた。
母親は超絶勘が鋭いやつで、本当に怖い。怒るとマジで怖い。
家だと誰も母親に逆らえない感じだったし。
母「あんた、なにしたの? 正直に言ってみて」
 母親に睨まれてどうしようもなくなり、俺は全てを言ってしまった。

母親はすっごい怒った。いつもは庇ってくれる父親もなんか庇ってくれなかった。
あんたは将来ハリウッドにでも就職しな、とか言われた。

56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 03:57:00.158 ID:DbYHKJ1g0.net
http://livedoor.blogimg.jp/nandemoj22/imgs/e/b/ebdde9cb.jpg
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57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:00:03.971 ID:M+5J0gMha.net
あんたのどうするの?
って母親に聞かれて、俺はどうしたらいいか分からないから
「どうすればいいですか?」って聞き返した。
すると「さっさと鍵屋呼んできなさいよ!」って怒鳴られた。
「電話番号分からないんだけど」って俺が言うと、母親が自分で考えろって言った。
父親が公衆電話に電話帳があるなとボソッと呟いて、母親に睨まれて。
俺はダッシュで公衆電話探しに行った。

58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:02:52.824 ID:M+5J0gMha.net
とりあえず駅前の電話帳で鍵屋を見付けて、小銭で公衆電話から電話した。
鍵屋が来たのが三時間後位で、確か7時くらいだったと思う。
「かなり奥まで入ってますねー 取り出すの時間かかりそうですねー
 どうしてこうなったんですか?www」
と鍵屋が効いた。父親は黙ってた。母親は睨んできた。
俺はそういえばDグレ見逃したなとか、ぼんやり考えてた。

59 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:03:48.110 ID:0pxSZHxl0.net
母親中々のヒステリックだなアフィ

60 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:04:59.041 ID:PfMgRn0Yd.net
ここまで、両親が子供の心配をしてないのだが…

61 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:06:56.628 ID:M+5J0gMha.net
あのあと、鍵屋が二人かかりでなんかガチャガチャやって、二時間後くらいにやっと家に入れた。
母親はもう怒る気力すらなかったのか、何も言わずに風呂に入って寝た。
俺はラッキーって思いながら、自室のベッドにダイブして、家があるって素晴らしいって心から感じた。

あの後菓子折り持ってホテルに行ったんだけど、母親がお金払うって言ったにもかかわらず、
お兄さんは最後までお金を貰おうとしなかったし
お菓子も「人として当たり前の事しただけだから」ってずっと遠慮してた。
まぁ、お菓子は無理やり押し付けたけど。
この人は本当にいい人だった。
ちなみに学校の方がきっちりと制服のクリーニング代を請求してきた。
しかもワイシャツは買わされた。
俺は行きたくなかったのに、理不尽すぎる。
その事でも母親に怒られたし。

62 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:08:22.691 ID:M+5J0gMha.net
これで終わり。

結構自由な家だったから、心配とかはないよww
俺実際ぴんぴんしてたしww

母親もあんまり怒ってなかったし、多分心配してくれたと思う。
今思い返したらw

63 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:09:10.477 ID:ZNvE+2k70.net
おつかれー面白かったで

64 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:09:25.205 ID:M+5J0gMha.net
なんか質問あったら受け付けるけど、多分ないよね。
ここまで付き合ってくれてサンクス。

65 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:10:19.965 ID:M+5J0gMha.net
>>63
ありがとー
自分なりには結構冒険した気分なんだよね、中1だったしww

66 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:10:51.689 ID:ZNvE+2k70.net
15〜20年くらい前の話?

67 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:11:24.750 ID:M+5J0gMha.net
>>66
7、8年前かな?

68 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:14:05.905 ID:0QbbO4tGp.net
俺も親が三日間中国行った時鍵無くして窓ガラス割った事あるから気持ちがわかるわ

69 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:16:44.306 ID:MC/fKY950.net
親がなかなかのアホだな
幸せならいいけど

70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:17:52.413 ID:M+5J0gMha.net
>>68
俺も割ろうと思ったけど、一回の窓に鉄格子ハマってたから割っても意味なかったからやめたよww

71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:18:32.634 ID:8Ci2Tcyv0.net
周りにいい人がいてよかったね
おもしろかったw

72 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:25:19.522 ID:9rCmoqtg0.net
今20くらいか

73 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:29:06.903 ID:4IfBU5xta.net
鍵無くした時本当に焦るよな
分かるわ

74 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:30:22.492 ID:M+5J0gMha.net
そうそう、20くらい
高1の時に転校しちゃったけど、この学校が一番楽しかったな。

ちなみに迎えに来てくれた担任はなんの腐れ縁か知らんが、四年間ずっと担任だった。

75 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:37:25.675 ID:M+5J0gMha.net
まぁ今日は付き合ってくれてありがとう。
お前らも早く寝ろよ。
またスレ立てる事あるかもしれないから、その時はまたよろしく。

76 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:38:34.011 ID:Qje5bOQKd.net
面白かった乙

77 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:41:40.466 ID:KDGkju3J0.net
親が香港いっていていないってのは従姉妹とふたりっきりになるためのなげやりな設定だと思っていたのに
その二人っきりシチュエーションでなにもおこさないとはこいつは

78 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 04:43:55.939 ID:DbYHKJ1g0.net
>>74
君の学校は知らんが
俺の学校は学年主任のクラスト保健体育担当のクラスは問題児ばっかりだったわ

79 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 05:06:13.633 ID:ErMd6Bf40.net
>>31
d(>_・ )グッ!

80 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/09/21(月) 05:25:47.570 ID:GqX4xb55K.net
ホテルのお兄さんに惚れちゃうわ

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