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古泉「学園都市?」
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 22:45:28.864 ID:hq55bfqt0.net
- 巨大な閉鎖空間、神人の手が迫る。残念ながら避ける余力はない。
森「古泉っ!」
ごめんなさい
全身にぶち当たる神人の太い腕、僕の目の前は真っ暗になった。
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 22:51:28.763 ID:hq55bfqt0.net
- 体に疼く鈍い痛みが目を覚ます。清潔な病室、知らない天井、ここはどこだ?
機関の施設や自室ではないことは確かだが。僕は確か神人にぶっ飛ばされて……。
状況判断が追いつかない。頭が平静を取り戻すよりも先に病室のドアが開いた。
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 22:51:46.506 ID:hq55bfqt0.net
- 禁書「イツキー、なかなか目が覚めなかったから心配したんだよ」
誰だ?
上条「大丈夫か、古泉?学校帰りに急に倒れたもんだから心配したぜ」
僕を知っている?
青ピ「上ヤンが負ぶっててくれたんよ」
土御門「上ヤンが女以外にも優しいなんて初めて知ったぜい」
禁書「たしかに、初耳かも」
上条「お前らなあ……」
溢れる笑い、修道女のような格好をした少女の手には見舞い用の花束、無機質な病室に流れる暖かい空気。
- 4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 22:53:55.176 ID:hq55bfqt0.net
- 上条「まだ古泉も疲れてるみたいだし、明日は学校休めよな」
青ピ「小萌先生への連絡は任せといてや!」
土御門「じゃあにゃあ、古泉」
禁書「バイバーイ」
彼らが出ていって静まり返る病室。それと同時に不可思議への疑問が湧き上がる。
鏡で自分の顔をじっと見つめる。ここにいるのはSOS団副団長古泉一樹で間違いない。
ならば、ここはどこだ?機関関係の施設ではないし、見覚えは全くない。
見舞いにきた彼らは誰だ?親しげだったが知人の類にあんな人物はいない。
- 5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 22:54:36.700 ID:3jhRZDQJ0.net
- まさかの懐かしネタでのssスレ
- 6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 22:55:50.975 ID:hq55bfqt0.net
- 不人気古泉がメインだから最高だろが
- 7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 22:56:27.498 ID:hq55bfqt0.net
- 神人はどうなった?僕が病室にいたということは神人を倒せたのは間違いない。
しかし、神人を倒したあとなら森さんや多丸さんが看病してくれてもいいはずだ。
有用な情報はあまりにも少なく、イレギュラーな情報が多すぎて、考えても埒があかない。
〜♪
僕の携帯のあまりにも素晴らしい着信ソングが鳴り響く。
一人部屋とはいえ、病室で携帯というのは不味いだろうな
- 8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 22:56:40.435 ID:3jhRZDQJ0.net
- なんだお前
書くならかけ
- 9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 22:56:47.754 ID:hq55bfqt0.net
- 携帯……
携帯!
携帯で外部に連絡をとればいい!自分の現在の情報を確認することもできる!
混乱状態での人間の思考能力というのは実に恐ろしい、こんな簡単な方法にも気付かないとは。
とりあえず早々に電話にでよう。茫漠たる情報の海から一気に正解に近づいた気がする。
- 10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 22:57:12.598 ID:hq55bfqt0.net
- 黒子「古泉さん、本日は支部で大事なお話があると申したのですけれど」
誰だ?とっさにあわせる。
古泉「すいません、下校途中に怪我をしてしまいまして」
本当に誰だ、このババア声?機関にも学校にもこの人物の心当たりはなし。支部とは何だ?
知らない人物、知らない組織が増えて余計ややこしいことになった。
- 11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 23:01:04.072 ID:hq55bfqt0.net
- 黒子「あらま、それはご愁傷様でしたこと」
あんまりご愁傷様な感じがしない言い方だな。
古泉「いえいえ、僕の不注意で迷惑をかけてしまいました」
黒子「ではジャッジメント定例会議は後日にいたしましょう。初春と後でお見舞いに伺いますの」
古泉「お気持ちだけで十分です」
これ以上知らない人物に来られるのは困る。余計に混乱して事態の解決から遠退く。
黒子「風紀委員No.1の能力者とも呼ばれるあなたでも失敗はありますのね」
古泉「恥ずかしい限りです」
- 12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 23:01:20.689 ID:hq55bfqt0.net
- 風紀委員(ジャッジメント)?No.1の能力者?意味不明なワードばかりがでてくる。
能力者とは神人狩りの能力のことなのだろうか?だが、機関にこんなババア声の女はいない。
黒子「これからパトロールなので失礼いたします。お大事に」
古泉「ありがとうございます」
電話をきる。また知らない言葉がどんどん羅列されていく。
情報の海はより深く広くなるばかりで一向に答えには近づかない。
しかし、携帯電話の存在に気付いた今、ゴールは近いはずだ。
森さんや長門さん 、あるいは彼に連絡をとれれば事態は解決するはずだ。
- 13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 23:03:55.148 ID:hq55bfqt0.net
- 実を言えば、この時点で単純にいかない予感はしていたのですがね。
正直に言えば、この時点で真実は見え始めてましたから。
やっぱり機関関係者やSOS団のアドレスがない……
いくつかの情報、段々と冴えてきた頭はうっすらとした仮定を構築した。
その残酷で過酷な仮定から目をそらそうとして窓の外をみる。
この仮定はどうやら真実だったようだ
街はめくるめく近未来都市、ここは僕の知っている日本じゃない。
今回、異世界に飛ばされたのはアンニュイな主人公でも元気印のヒロインでもない。
超能力者、古泉一樹だ。
- 14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 23:05:14.602 ID:hq55bfqt0.net
- 学園都市、人と技術とカネと頭脳をかき集めた巨大な飼育実験場。能力開発をはじめ科学の最先端を突っ走る夢の世界。
とにかく、この世界のこと、そしてこの世界での自分のことを調べあげてみる。
そうするのが、何故自分が異世界に飛ばされたか、どうすれば帰れるかのヒントになるはずだ。
学園都市の概要とジャッジメントについてはわかった。どうやら『古泉一樹』はジャッジメントの構成員らしい。
身長体重や血液型、家族構成には変化がないようだが、北高の生徒ではないなど経歴に変化がある。
そして、おそらく、この世界で最も注目すべき事象は超能力者。
- 15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 23:05:32.614 ID:hq55bfqt0.net
- 自身の特性や学園都市の異常性を考えれば超能力者が今回のキーとなるのは間違いない。
早速、能力データベースにアクセスして自身の能力データを調査する。あった!
古泉一樹
大能力者(レベル4)
『紅弾射手(クリムゾン・インパクト)』
エネルギー弾の生成、発射能力
閉鎖空間での能力と大差ないようだな。レベル4というのはなかなか上位の能力者らしい。
とりあえず自分がどんな役でどこにいて、なにができるかは徐々に分かってきた。
- 16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2015/10/16(金) 23:10:18.336 ID:R+73rSIu0.net
- あとはこの世界で何をするべきかだ……。
まだ何をすべきかはわからないが、考えていても埒があかない。とりあえず外に出てみよう。
体の痛みも殆どひいている。カエル顔の医師にその旨を告げ、携帯に入っていた自宅住所を目指して歩く。
外はハイテクな街だった。東京やNYのような大都市よりスマートな学園都市は実に興味深い。
佐天「あれっ、古泉さーん!」
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