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王妃「世界で一番強いのはだぁれ?」鏡「白雪姫だ」

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:02:23.999 ID:uzm1XaJy0.net
― 城 ―

王妃「魔法の鏡よ」

鏡「なんだブス」

王妃「世界で一番美しいのはだぁれ?」

鏡「お前じゃないことだけは確実だな、ブス」

鏡「ちなみに世界一醜い、どうしようないクソ女はお前だ、ブス」

王妃「オホホ……じゃあ世界で一番強いのはだぁれ?」

鏡「……正直にいっていいのかい?」

王妃「なにを今さら。わたくしとあなたの仲でしょうが」

鏡「白雪姫だ」

王妃「なんですって!?」

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:03:31.731 ID:VpOmPTSA0.net
強い白雪姫ってアリーナ的な?

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:07:13.366 ID:uzm1XaJy0.net
王妃(白雪姫……ッ!)



雪のように白い肌と、血のように赤い頬と唇、黒檀のように黒い髪を持つ――

彼女の義理の娘である。



白雪姫『お義母(かあ)さま』

王妃『あらなぁに?』

白雪姫『このままお城で鍛錬を続けても、あなたを超えることはできないと悟ったわ』

白雪姫『だから私、森へ修行に行きます』

王妃『許可しましょう』



そう、白雪姫は今まさに森で修行中の身なのだ。

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:09:04.806 ID:Ci1pvM6dd.net
どんな王家だや

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:10:02.831 ID:iXVJLr26d.net
ちょっと面白い

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:11:19.091 ID:uzm1XaJy0.net
王妃「オホッ、オホホッ……」

王妃「魔法の鏡よ、いいことを教えてくれてありがとう」

鏡「いいってことよ」

王妃「ついにあの娘が、わたくしを超えたというわけね!」ニヤァァァ

鏡「そういうこったな」

王妃「ならば、わたくしは挑戦者ッ!」



自身の“世界一”の称号を奪われつつあるというのに、
王妃の心を支配していたのは圧倒的喜びであった。

もはや王妃の目は、貴人ではなく“鬼神”の目と化していた。





王妃「いざ、森へ!」ザンッ

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:12:05.587 ID:x27F6bIN0.net
かっこいい

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:12:47.956 ID:R2kWjpqB0.net
支援

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:14:12.467 ID:KZJEKnhqa.net
デルフリンガーやんけ

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:14:34.246 ID:HqZpzOZg0.net
グラップラー白雪

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:15:34.429 ID:uzm1XaJy0.net
― 森 ―

城の近くにある広大な原生林――

昼でも真夜中のように暗く、底なし沼が点在し、人食い植物と猛獣がうようよしている。



常人であれば十歩入れば恐怖を覚え、五十歩歩けば方向感覚を失い、

百歩進めば命を落とす……ともいわれる魔境。



とはいえ、王妃にとっては城の豪華な絨毯を歩くのと大差ないのであるが。

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:17:07.168 ID:Nlm46ZAGd.net
王蛇に見えた

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:18:13.540 ID:uzm1XaJy0.net
三時間かけて、王妃は森の最深部へとたどり着いた。



白雪姫「お久しぶりね、お義母さま」

王妃「ずいぶんと鍛え上げたようね……見違えたわよ」

白雪姫「どうもありがとう。で、なんのご用かしら?」

王妃「実は魔法の鏡が、世界一強いのはあなただといったの」

白雪姫「まぁ、光栄だわ!」

王妃「――というわけで、勝負よ」



王妃は笑顔で挑戦状を叩きつけた。

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:20:32.174 ID:R2kWjpqB0.net
脱いだらすごい白雪姫とかヤダ

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:21:46.114 ID:YWKPGwZN0.net
白雪姫って義理の娘だったんか知らんかった

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:22:09.768 ID:uzm1XaJy0.net
白雪姫「待って、お義母さま」

王妃「ん……?」

白雪姫「いかに王妃とはいえ、今のあなたはしょせん挑戦者……」

白雪姫「いきなり王者に挑むというのは虫がよすぎると思わない?」

王妃「一理あるわね」

白雪姫「――というわけで、まずは私の部下と戦ってもらうわ」

王妃「当然の提案だわ」

白雪姫「さすがね、お義母さま」



白雪姫「さぁ、いらっしゃい! “七人の巨人”たちよ!」バッ

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:23:27.292 ID:7MFHlHHB0.net
バキと勇次郎みたいなの想像したらいいんですか

18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:25:40.956 ID:5o5A/H8e0.net
ふしゅるるるー
我こそは1の巨人「修羅雪」

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:25:56.755 ID:/7VPOlgT0.net
一理あるのかよ

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:27:07.085 ID:uzm1XaJy0.net
白雪姫の号令で、七人の巨人が勢ぞろいした。



ズラッ……



ボクシング巨人 296cm 280kg

空手巨人 310cm 295kg

プロレス巨人 331cm 450kg

柔道巨人 276cm 292kg

カンフー巨人 303cm 265kg

ムエタイ巨人 348cm 305kg

相撲巨人 285cm 520kg



王妃 169cm 58kg



王妃(ふむ……なかなか楽しめそうね)ニィ…

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:28:04.221 ID:Hbd4Px6c0.net
少林寺が入ってないやん

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:28:35.603 ID:F7bn9LPG0.net
王妃ヒョロすぎだろ

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:28:39.127 ID:R2kWjpqB0.net
グローバルだな巨人

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:30:05.709 ID:uzm1XaJy0.net
ボクシング巨人「ボクがお相手しましょう、王妃様」

王妃「オホホ、あなたにボクシングの弱点を教えてあげるわ」

ボクシング巨人「ほう?」

王妃「それは――」ヒュッ

ボクシング巨人(消えたッ!?)

王妃は音以上の速度で、ボクシング巨人の背後を取っていた。

王妃「ボクシングは前方の対戦相手とのファイトを想定した競技……」

王妃「ゆえに、一瞬で背後に回り込まれると対応できないッ!」



ドゴォッ!



慌てて振り返ろうとしたボクシング巨人を、王妃のアッパーカットがノックアウトした。

ボクシング巨人「勉強させて、いただき……ました……」ドズゥン…

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:31:31.840 ID:uXv0WRqm0.net
全選手入場!!

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:33:38.899 ID:uzm1XaJy0.net
空手巨人「オス! 次は俺が相手だ!」

王妃「空手はたしかに優れた武道だけど……もちろん弱点があるわ」

王妃「破ッ!!!」



シュバッ!



王妃の正拳突きが、空手巨人の顎を打ち抜いた。

王妃「いかに空手をマスターしても、キレイに顎を打ち抜かれたなら倒れるしかないわ」

空手巨人「オ、オス……」ドザァッ…

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:34:05.431 ID:/7VPOlgT0.net
弱点になってなくね

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:35:22.989 ID:R2kWjpqB0.net
相撲は王妃も脱いでくれるよな

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:35:29.938 ID:qxNGWRzM0.net
弱点とは何だったのか

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:36:07.531 ID:nrCkPjW90.net
ここまでシンデレラブレイドなし

31 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:36:20.521 ID:uzm1XaJy0.net
プロレス巨人「おもしれぇ! 次はオレ様がやってやらぁ!」

王妃「わたくしプロレスファンだけど、プロレスにも弱点は存在するのよ」

プロレス巨人「ふざけたおばさんだぜ! そんなもんあるわけねえだろ!」

プロレス巨人「組みついてやる!」ガシッ

王妃「オホホ……」ニヤ…

プロレス巨人(な、なんだこの力……!? 全然動かせねえ……!)ググッ…

王妃「プロレスの弱点、それは――」ミキミキ…

王妃「自分の100倍以上のパワーを持つ相手には、なすすべがない!」グンッ

王妃はプロレス巨人の組みつきをあっさり解くと、パワーボムを決めた。



ズガァンッ!



頭から地面に突き刺さったプロレス巨人を見て、王妃が微笑んだ。

王妃「フォールは……いらないわね」

32 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:37:37.787 ID:akVYgjhLa.net
>>31
プロレス関係ないだろ

33 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:38:22.095 ID:F7bn9LPG0.net
弱点ってなんだろう……

34 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:38:40.271 ID:/7VPOlgT0.net
あとはもう四体纏めて倒してもいいんじゃないかな

35 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:39:42.983 ID:uzm1XaJy0.net
柔道巨人「ならば私が投げ飛ばしてやる!」ダッ

王妃「あなたは柔道ね」

王妃「柔道の弱点――今こそ教えてあげましょう」ヒュッ

王妃が一瞬で姿を消した。

柔道巨人「むっ!? 後ろにもいない!?」ババッ

王妃「柔道は地上で戦う格闘技だから、地中からの攻撃に慣れていない!」ボゴォッ

大地を掘り進めた王妃は、地中から現れ、柔道巨人の袖を掴み――



グイッ! ズダァンッ!



背負い投げで失神させた。



白雪姫「一本ッ!」バッ

36 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:42:28.217 ID:IKJxxEn5K.net
弱点って何だっけ?

37 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:43:34.645 ID:uzm1XaJy0.net
カンフー巨人「アチョー!」

王妃「続いてはカンフー使いね」

王妃「カンフーの弱点を……教えてあげましょう!」

カンフー巨人「ハチョー! ホアチャー! ハチャー!」

王妃「アチョアーッ!!!」ブオッ



ドゴォッ!



王妃の飛び蹴りで、カンフー巨人は崩れ落ちた。



白雪姫「ついにネタ切れしたようね……お義母さま」

白雪姫(だけどネタは切れても、技の切れ味は健在……ッ!)

38 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:44:47.740 ID:/7VPOlgT0.net
何の意味も無かった巨人の詳細な設定

39 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:45:38.163 ID:uzm1XaJy0.net
ムエタイ巨人「次はおいどんが相手タイ!」

王妃「ムエタイの弱点……それは!」ヒュッ

ムエタイ巨人「消えたタイ!?」

王妃「一瞬で背後に回られると、対応できないッ!」



ドゴォッ!



ヒザ蹴りが、ムエタイ巨人の意識を奪い去った。



白雪姫(同じネタをためらいなくもう一度使う……これがお義母さまの強さ!)

40 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:47:21.920 ID:uzm1XaJy0.net
相撲巨人「ドスコォォォォイ!」

王妃「相撲の弱点――語尾がごわすになる!」ガシッ

相撲巨人「ごわすぅぅぅぅぅ!」ガシッ



ズドォンッ!



王妃の上手投げで、相撲巨人は近くにあった木に突き刺さった。





白雪姫「ふふっ、やはり“七人の巨人”程度じゃ、相手にもならなかったわね」

41 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:48:22.481 ID:nW4xP5Jb0.net
このなりやげ感

42 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:48:34.250 ID:M8PQmhL90.net
ちょっとワロタ

43 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:48:51.320 ID:Ue+NJK+y0.net
やりなげ感だろ

44 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:51:56.602 ID:VNo5Eoa00.net
バキ以上にめちゃくちゃ理論でワロタ

45 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:52:06.550 ID:uzm1XaJy0.net
白雪姫「しかも七人とも……大きな怪我はさせていないようね」

白雪姫「私にそんな情けをかけてると、この森があなたの墓場になるわよ」

王妃「もちろんよ。彼らを怪我させなかったのは、余裕があっただけのこと」

王妃「挑戦者が王者に手加減する道理など存在しないッ!」

白雪姫「じゃあ対戦方法は、『棺桶デスマッチ』を提案するわ!」ビッ



白雪姫が指差した方向には、巨大なガラス製の棺桶が置かれていた。



王妃「相手を失神、あるいは絶命させて、あの中に入れた方が勝ちというわけね?」

白雪姫「おっしゃるとおりよ」

王妃「こういう“いかにも”って感じのシチュエーション……燃えるのよねえ」ニヤァ…

白雪姫「私たちって、血は繋がってないけど好みはピッタリね」ニタァ…

46 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:54:21.320 ID:VNo5Eoa00.net
この女傑たちの父親であり夫である王様は何者なんだろう

47 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:55:33.045 ID:uzm1XaJy0.net
王妃「じゃあ、さっそく……」ジリ…

王妃が一歩を踏み出そうとした瞬間、白雪姫が動く。

白雪姫「はあああっ!」シュパーッ



まるでスキー板で絶壁を下るような滑らかさで、一瞬で間合いを縮める。



王妃(ここぞとばかりに“白雪”要素を押し出してくるなんて……やるじゃない!)

白雪姫「セイィッ!」ボッ

王妃「なんのっ!」ガシッ



白雪姫が鋭い突きを繰り出すが、これを捕えて王妃が一本背負いを仕掛ける。

48 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:57:59.971 ID:hP5OFCvA0.net
カンフー巨人「ハチョー! ホアチャー! ハチャー!」

王妃「アチョアーッ!!!」ブオッ



ドゴォッ!


もう完全によつばと空気じゃねーかww

49 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:58:11.150 ID:uzm1XaJy0.net
王妃(投げて倒したら――寝技に持ち込むッ!)グンッ

白雪姫「これしきっ!」ギュルッ

王妃「むっ!?」

白雪姫は腕を巧みに捻り、王妃の手から脱出を果たした。



白雪姫「ふうっ……」スタッ

王妃「オホホ、やるわね」ザッ



相撲巨人「すごい攻防でごわす……!」

空手巨人「オス……息つく暇もないとはこのことだ!」

50 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 22:59:54.212 ID:hP5OFCvA0.net
>>46
そりゃあもう肉体言語なキングなんだろうなぁ・・・

51 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:01:56.333 ID:uzm1XaJy0.net
白雪姫「さて、と……小手調べはここまで」コキッ

白雪姫「そろそろ本気でやりましょうか。お互いに」

王妃「ええ、魔法の鏡をして“世界一”といわしめた、あなたの力と技――」

王妃「このわたくしに味わわせてみなさいなッ!」

白雪姫「それじゃ遠慮なく……」





ムエタイ巨人(出るタイ……あの恐るべき蹴りが!)

52 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:02:49.557 ID:IKJxxEn5K.net
でも王様はこの2人より弱いよね

53 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:03:26.153 ID:MbPkpggj0.net
線の細いイケメン説

54 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:05:22.743 ID:IWeNuIx90.net
>>52
コーチかもしれん

55 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:06:32.178 ID:uzm1XaJy0.net
深呼吸する白雪姫。

白雪姫「…………」コォォ…

白雪姫「白雪ック!!!」



ビュオオッ!!!



王妃「!?」



白雪姫の強烈なキック。王妃はかろうじてかわすが――

56 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:09:37.199 ID:uzm1XaJy0.net
ムエタイ巨人「出たタイ! 白雪ック!」

ムエタイ巨人「あまりに凄まじい蹴りの速度で、南極をも凍らせる寒風が巻き起こり」

ムエタイ巨人「たとえかわしても、対戦相手は風によって体温を奪われるタイ!」

ムエタイ巨人「さらに、蹴りへの恐怖で冷や汗を流すことにより」

ムエタイ巨人「その汗がさらなる体温低下を引き起こすタイ! 結果――」



王妃の体が凍りついていく。

王妃「体が……凍る……!」ピシピシ…



白雪姫「そう……これこそが私が“白雪姫”たる真の理由よ」ニヤ…

57 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:10:38.095 ID:5k2tOgWn0.net
これが蹴り姫スイーツですか

58 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:12:24.539 ID:IWeNuIx90.net
このめちゃくちゃな理論嫌いじゃない

59 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:12:34.829 ID:HqZpzOZg0.net
なんかめちゃくちゃなのに上手いこと言ってる

60 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:14:02.795 ID:uzm1XaJy0.net
白雪姫「そして全身が凍りついたということは――」

王妃(う、動けない……ッ!)

白雪姫「――二撃目は必中ッ!!!」



ズドォッ!!!



白雪姫の雪のように白い右足が、王妃の腹にめり込んだ。



王妃「ぐ、はぁ……っ!」



ドザァッ……

61 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:15:32.277 ID:R2kWjpqB0.net
このワザとらしい解説口調!

62 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:17:11.415 ID:uzm1XaJy0.net
ボクシング巨人「決まりましたね……」

柔道巨人「強すぎる……ッ!」





白雪姫「さて、と……トドメを刺させてもらうわ」ザッ…



王妃(ここまで、ね……)

王妃(強くなったわね……白雪姫……)

63 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:17:45.962 ID:F5JfKkEor.net
決着早すぎじゃね

64 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:20:28.076 ID:uzm1XaJy0.net
薄れゆく意識の中――



鏡『ブス……! ブス……!』

王妃「…………?」

鏡『――おいブス! なにやってやがんだ!』

王妃(鏡!?)

鏡『お前、このまま終わっちまう気かよ! 世界一になるんだろ!』

王妃(そうだわ……わたくしは世界一に……)

鏡『立てよブス! 立って戦うんだ!』

王妃(分かったわ……! わたくし、まだ戦えるもの!)

鏡『やればできるじゃねえか』ニヤッ

65 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:21:38.610 ID:HqZpzOZgH.net
いい相棒

66 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:22:00.586 ID:kxGLjWBbd.net
イモトと宮川で再生された

67 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:22:28.143 ID:R2kWjpqB0.net
無機質ツンデレ良い

68 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:24:09.734 ID:PM8leNP4r.net
燃える展開だ

69 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:25:06.429 ID:hP5OFCvA0.net
俺はサイトとデルフリンガーで再生されたわ

70 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:25:40.851 ID:uzm1XaJy0.net
王妃「はああああっ!」ガバッ

勢いよく立ち上がる王妃。



白雪姫(“白雪ック”をまともに受けて、立ったですって!?)





空手巨人「オス! あの蹴りを喰らって立てる人間、いや生物なんて……」

相撲巨人「初めて見たでごわす!」

カンフー巨人「アチョー!」

71 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:27:49.849 ID:R2kWjpqB0.net
モブがいい味だしてんなwwwww

72 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:29:08.509 ID:uzm1XaJy0.net
白雪姫「さすがお義母さま……面白くなってきたわ!」ニタリ…

白雪姫「立ち上がったのなら、立てなくなるまで喰らわせるまでよ!」

白雪姫「それが私の白雪道(シラユキ・ロード)!」

再度“白雪ック”を繰り出す白雪姫。



ビュオオッ!!!



王妃「凍りついても、王妃は下がったりしないッ! 前進あるのみッ!」ピシピシッ…

白雪姫(凍ったまま踏み込んできたですってェ!?)

73 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:31:19.770 ID:YOyhGNEOa.net
やだかっこいい・・・

74 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:31:56.076 ID:ippidHBL0.net
なんだこれ




なんだこれ

75 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:33:37.911 ID:uzm1XaJy0.net
王妃「…………」フゥゥ…

王妃「今こそ味わうがよいわッ! わたくしの究極奥義――」

王妃「毒林檎(ポイズン・アップル!)」ギュルッ



ズドォン!!!



王妃の拳が、白雪姫の胸部にねじり込むように撃ち込まれた。

白雪姫の胸に紫色のアザが浮かび上がる。



白雪姫「ぐえぇっ……!」

白雪姫「ガ、ハァ……ッ!」ゲボォッ…



“白目”をむき、“雪崩”の如き迫力で、白雪姫はダウンした。

76 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:34:21.665 ID:hP5OFCvA0.net
魔女(え?私の出番は…?)

77 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:38:57.317 ID:uzm1XaJy0.net
王妃の手によって、棺桶に放り込まれた白雪姫。



プロレス巨人「完全に心臓が止まってやがる!」

ボクシング巨人「当然ですよ……あんな技を心臓に受けたのですから……」





王妃「……もし、白雪姫が蘇生するようなことがあれば伝えなさい」

王妃「わたくしはいつでも受けて立つと!」シュザッ





WINNER 王妃!!!

78 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:39:30.293 ID:tFosWJF70.net
ポイズンとは一体

79 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:39:45.903 ID:uDr2G0Y70.net
いったい何が起こっているんだ……

80 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:40:14.403 ID:5k2tOgWn0.net
>>76
女王は魔女だ
そして名前はクイーン・グリムヒルド

81 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:40:29.408 ID:HqZpzOZg0.net
かっこいい

82 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:40:58.255 ID:HP7Xckrj0.net
>>78
出したい技も出せないこんな世の中じゃ

83 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:41:40.105 ID:ippidHBL0.net
アレだろ殴られた部分のダメージが強すぎて毒に侵されたような影響出るんだろ
すぐに紫色のアザが浮かんでるし

84 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:41:47.319 ID:uzm1XaJy0.net
自分たちの大将であり師匠でもあった白雪姫を失い、七人の巨人は三日三晩泣き続けた。



ボクシング巨人「傍若無人な人だったけど……死んでしまうと悲しいですね」

空手巨人「オス! まさに俺たちのカリスマだった……」

プロレス巨人「うおおおおおおおおおおおん!」

柔道巨人「我々も手を尽くしたが、とても蘇生しそうにはないな……」

カンフー巨人「ホアチャー!」

ムエタイ巨人「このまま土に埋めてあげるのがいいのかもしれんタイ……」

相撲巨人「そうでごわすな……」

85 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:43:01.943 ID:IWeNuIx90.net
話の流れはそのまんまだな

86 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:44:59.496 ID:uzm1XaJy0.net
すると――

王子「おやおやキミたち、なにを悲しんでるんだい?」

プロレス巨人「だれだアンタ!?」

王子「実はこの森の中で、迷子になってしまってね」

空手巨人(常人では生存すら難しいこの森で“迷子”だと!?)

ボクシング巨人(この王子、只者じゃありませんね……!)

王子「――ん?」

王子「おやおや、誰かの葬式でもやってるのかい?」

王子「ボク、葬式大好きなんだよね! 参加させておくれよ!」

好奇心旺盛な王子が、棺桶を覗き込む。

87 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:45:54.317 ID:iMm9giqBa.net
嫌な王子さまだな

88 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:47:03.795 ID:HqZpzOZg0.net
キチガイワロタ

89 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:47:23.026 ID:hP5OFCvA0.net
何か球磨川みたいなやつだなww

90 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:48:22.278 ID:ippidHBL0.net
王子様ネクロフィリア説を使ってやがる

91 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:48:26.616 ID:uzm1XaJy0.net
王子「これはなんと美しい姫だ!」

王子「冥土の土産にキスしてあげよう!」ンー…



しかし、王子の唇が白雪姫に触れる寸前――



白雪姫「!」ピクッ

白雪姫「うぅ〜ん」



ゴロンッ!!!

92 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:51:27.445 ID:uzm1XaJy0.net
白雪姫の寝返りならぬ“死返り”により、白雪姫の右足は美しい弧を描き――

王子の顔面を直撃した。



ボゴォッ!



王子「ぶげぇっ……!」

白雪姫「ふぁぁ……よく死んだわ」グッ…

白雪姫「あら、あなたが起こしてくれたの?」

王子「えぇと……そうなるのかな?」

白雪姫「――だったらお礼にブチのめしてあげるッ!」

王子「Why!?」

白雪姫「受けた恩は三倍にして仇で返す! これが私の白雪道(シラユキ・ロード)!」

王子「素晴らしい女性だ……!」

93 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:53:38.216 ID:HqZpzOZg0.net
お似合い

94 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:54:27.874 ID:CCZPYsTT0.net
はよ

95 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:54:45.562 ID:VNo5Eoa00.net
一応白雪姫の話に沿ってるのが好き

96 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:55:09.749 ID:uzm1XaJy0.net
白雪姫「三途の川をスケート場と化すほどに修行して編み出した、新技!」

白雪姫「白雪ブリザード!」ビュボボボボボッ





ドゴゴゴゴゴッ!!!





王子「つ、強い……!」ドサッ…



一撃必殺の“白雪ック”を何十発と叩き込まれ、王子は安らかに息を引き取った。

97 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:55:12.346 ID:R2kWjpqB0.net
さすがは原作で白雪姫を棺桶ごと引き取るような変人

98 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:56:22.675 ID:HqZpzOZg0.net
あの世でも鍛錬を怠らない
つか死んでもたで

99 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:57:09.160 ID:R2kWjpqB0.net
あ しんじゃったwwwwwwwwwww

100 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:58:39.419 ID:iMm9giqBa.net
蘇りそう

101 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:58:52.643 ID:ippidHBL0.net
えっ

102 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/01(月) 23:59:22.562 ID:uzm1XaJy0.net
柔道巨人「ああ……王子が死んでしまった……」

ボクシング巨人「姫、いくらなんでもやりすぎですよ! 彼は恩人なのに!」

白雪姫「あいにく、私の辞書に『やりすぎ』の文字はないのよ」

白雪姫「だけど後味悪いし――」ブチュッ…



白雪姫が王子にキスをする。



ムエタイ巨人「すげえ……! 舌を根っこまで入れてるタイ!」



王子「――ぷはぁっ!」

白雪姫「よみがえったようね」

103 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:00:31.224 ID:SEmjfxsR0.net
逆にww

104 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:00:56.690 ID:f5zF8qW70.net
えっ


えっ

105 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:02:05.108 ID:lukBQPKo0.net
王子タフガイかよ

106 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:03:47.695 ID:t39/xKjH0.net
ファーストキスがディープキスっておいぃ・・・(大困惑)

107 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:05:37.522 ID:Oaiwu/z70.net
白雪姫「これより私は……お義母さまにリベンジを決行するわ」

白雪姫「だから王子、あなたは私と結婚しなさい」

王子「Why!?」

白雪姫「結婚式にお義母さまを招待して、打ち倒すためよッ!」

白雪姫「大勢の人間の前で勝利しなきゃ、この雪辱は晴らせないもの!」

王子「ワンダフル! 今は2月だけどジューンブライドだね!」



こうして白雪姫と王子は結婚することになった。

108 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:07:04.543 ID:SEmjfxsR0.net
通販番組の外人みたいなノリ

109 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:08:35.281 ID:t39/xKjH0.net
俺はフルハウス思い出したわ

110 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:09:33.653 ID:Oaiwu/z70.net
数日後、王子の城にて結婚披露宴が行われた。



― 王子の城 ―

白雪姫「わざわざ私と王子の結婚式に来て下さった、暇を持て余した人たち!」

白雪姫「これより、極上のデスマッチを皆様にプレゼントするわ!」



ウオオォォォォ……!



大いに盛り上がる貴族や王族たち。

「デスマッチだって!?」 「こいつァ血の雨が降るぜ!」 「他人の闘いは蜜の味!」

「ぐへへへ、たまんねェ!」 「早く始めろォ!」 「たぎってきやがったぜ!」

111 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:10:30.202 ID:t39/xKjH0.net
貴族ってなんだっけ…
王族ってなんだっけ…

112 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:10:56.216 ID:SEmjfxsR0.net
王侯貴族なのにモヒカンが目に浮かぶ

113 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:11:18.273 ID:m6Ix2Q4N0.net
力でのし上がってきた系譜なんだろ

114 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:11:44.594 ID:3CBbFXela.net
貴族にしては言葉遣いが荒いですわね

115 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:12:36.652 ID:Oaiwu/z70.net
鏡「白コーナーより、“極寒の冷血鬼”白雪姫の入場です!」



白雪姫「おっしゃあ!」



鏡「紫コーナーより、“凶毒魔女”王妃の入場です!」



王妃「オホホ……」ズシン…



王妃は真っ赤になるほどに熱せられた鉄の靴をはいていた。



ザワザワ…… ドヨドヨ……

「なんだありゃ!」 「熱くないのかよ!?」 「足が焼けちまうぜ!」

116 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:12:41.372 ID:OTpjEDu7a.net
貴族とはいったい‥‥‥‥

117 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:13:47.156 ID:SEmjfxsR0.net
原作ネタの回収に余念がない

118 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:15:04.081 ID:f5zF8qW70.net
そういえば狩人とかいなかったっけ

119 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:16:11.166 ID:BOs85dAwK.net
熱した履物は俺が読んだやつだとサンダルだった

120 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:16:49.785 ID:Oaiwu/z70.net
白雪姫「さすがね、お義母さま。こんな時でも鍛錬を欠かさないなんて」



王妃「ま、わたくしにとってはこんな靴は健康サンダルみたいなものだけどね」

王妃「ふんっ!」シュッ



王妃は靴を足から投げ捨て、裸足となった。



ズドォンッ! ジュウゥゥゥ……



貴族「片方10トンはあるぜ、あの靴……!」ゴクッ…

伯爵「しかも、王妃の足はヤケドすらしちゃいねえ! まったくの無傷だ!」

121 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:18:16.264 ID:SEmjfxsR0.net
当たるとしぬ

122 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:20:20.305 ID:Oaiwu/z70.net
鏡「審判はこの俺、魔法の鏡が務めさせてもらう」

鏡「俺は王妃の私物だが、贔屓なんざしねえ。安心しな」



白雪姫「復讐は我にあり、よ」

王妃「一度死を体験したことで、いいツラになったわね、白雪姫」

白雪姫「すぐお義母さまにも体験させてあげる」ニヤァ…

王妃「ステキなセリフだこと」ニタァ…





鏡「始めッ!!!」

123 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:24:28.276 ID:Oaiwu/z70.net
白雪姫「白雪ック!」ビュオッ



ドゴォッ!!!



かつては凍らされダウンさせられた蹴りであるが、王妃は凍るどころか燃えている。



王妃「毒林檎(ポイズン・アップル)!」ギュルッ



ズドォッ!!!



かつては心臓を停止させた突きであるが、白雪姫の心臓はビートを刻み続ける。





両者、格段の進歩を遂げていた。

124 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:26:52.438 ID:Q7ur6n5b0.net
王妃も鍛え込んでるな

125 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:27:03.724 ID:Oaiwu/z70.net
白雪姫「白雪ブリザード!」ビュボボボボボッ



ズガガガガッ!!!



王妃「毒西瓜(ポイズン・ウォーターメロン)!」ギャルルッ



ボゴォッ!!!





正当進化した必殺技でも、決着はつかない。

126 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:27:28.472 ID:SEmjfxsR0.net
互いの成長燃える

127 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:28:09.071 ID:Q7ur6n5b0.net
スイカて

128 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:31:50.560 ID:Oaiwu/z70.net
鏡(ブスも白雪姫も、俺ですら測定不能なほどに成長してやがる!)

鏡(どっちが勝つのかはもう……神のみぞ知る……否、神でも分からねェッ!)



白雪姫「シィラァァァッ!」

王妃「オウッヒィィィィィッ!」



バキィッ! ドゴォッ! ズガァッ! ガスッ! ボゴォッ!

ズギャッ! メキィッ! ドズッ! グシャッ! ドボォッ!



技という次元を超越した、小細工抜きの殴り合い。

この極限バトルは二人の肉体を更なる領域へと導くこととなる。

129 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:34:15.815 ID:rTZSuyGB0.net
オウッヒィィィィィッwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

130 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:36:08.570 ID:Oaiwu/z70.net
白雪姫の全身が真っ黒に染まっていく。



白雪姫「殺意が……みなぎる……!」



ゴォワッ!



黒焔姫「この世の全てを焼き尽くし、無に帰してくれるわッ!」



白雪姫は漆黒の修羅“黒焔姫”に進化した!

131 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:38:30.441 ID:2BkL0WZJ0.net
これが大魔法峠ちゃんですか

132 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:38:48.327 ID:Q7ur6n5b0.net
リオレウスかよ

133 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:38:55.709 ID:Oaiwu/z70.net
対する王妃もまた、聖なる光に包まれていく。



王妃「毒は薬にもなりえるのです……」



パァァ……



薬妃「全ての生ける者に祝福を……死せる者に安らぎを……」



王妃は万能の聖人“薬妃”に進化した!

134 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:40:22.154 ID:OQ+cZCHRr.net
称号はいいとして名前は変わんなよwww

135 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:40:26.618 ID:dqZqpXDeM.net
寝れん
はよ

136 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:41:23.705 ID:Oaiwu/z70.net
黒焔姫「ホォアアァァァァァッ!!!」

薬妃「ズリャァァァァァッ!!!」





究極進化を遂げた二つの生命体による――最後の激突!







ズガァァァンッ!!!

137 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:44:26.627 ID:t39/xKjH0.net
ヤムチャ目線ってマジでこんな感じなんだろうなぁ

138 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:44:39.324 ID:Oaiwu/z70.net
……

……



立っていたのは――白雪姫であった。



白雪姫「ハァ、ハァ、ハァ……」

王妃「ぐふっ……みごと、だわ……」





鏡「それまでッ! 勝者……白雪姫ッ!」



鏡(ブス……おめえもよくやったよ……! おめえが持ち主であることを誇りに思うぜ!)

139 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:46:46.298 ID:O1iVYN0oM.net
鏡イケメン

140 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:48:20.222 ID:aLvJu1/y0.net
謎の感動

141 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:48:53.307 ID:Oaiwu/z70.net
王妃「今こそ……わたくしの命を絶つのです」

王妃「そうすれば、あなたは世界一の称号を手に入れられるわ……」

白雪姫「いいえ、お義母さま……」

白雪姫「喧嘩が終われば仲直り! これが私の白雪道(シラユキ・ロード)!」

白雪姫「これで一勝一敗、いつかまた三回目をやりましょう」

王妃「オホホ……次は負けないわよ」





ワアァァァァァ……! ウオォォォォォ……!

「ブラヴォー!」 「久々に熱くなれたぜ!」 「いいもん見せてもらったァ!」

「お前ら、サイコーだぜ!」 「ヒャッホウ!」 「生きる力をもらったよ!」



観客たちは沸き上がり、物陰に潜んでいた七人の巨人たちは号泣していた。

142 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:49:38.287 ID:SEmjfxsR0.net
ブラヴォー

143 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:50:33.794 ID:aLvJu1/y0.net
空気王子

144 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:51:04.777 ID:rTZSuyGB0.net
感動した

145 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:52:24.024 ID:HXxj9eWUp.net
白雪道
好き

146 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:53:35.561 ID:Oaiwu/z70.net
王子「…………」

王子「鏡よ鏡」

鏡「あいよ」

王子「世界で一番空気なのはだぁれ?」

鏡「アンタだろうな」

王子「やっぱり?」



それからというもの、白雪姫夫妻と王妃、巨人たちは幸せに暮らしたということである。






                                   〜おわり〜

147 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:53:57.468 ID:BOs85dAwK.net
1対1の格闘技が国に平和をもたらした

148 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:54:26.448 ID:I7vF4ibG0.net
____   r っ    ________   _ __
| .__ | __| |__  |____  ,____|  ,! / | l´      く`ヽ ___| ̄|__   r‐―― ̄└‐――┐
| | | | | __  __ |  r┐ ___| |___ r┐  / / | |  /\   ヽ冫L_  _  |   | ┌─────┐ |
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| r┐| |___  __|. | | | 二 二 | | |く_/l |   |  , ‐'´     ∨|__  ___| r‐、 ̄| | ̄ ̄
| |_.| |   /  ヽ    | | | |__| |__| | | |   | |  | |   __    /`〉  /  \      │ | |   ̄ ̄|
|   | / /\ \.   | |└------┘| |   | |  | |__| |  / /  / /\ `- 、_ 丿 \| | ̄ ̄
 ̄ ̄ く_/   \ `フ |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  |   | |  |____丿く / <´ /   `- 、_// ノ\  `ー―--┐
           `´ `‐' ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`‐'     ̄          `  `´          `ー'    `ー───-′

149 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:54:34.701 ID:HXxj9eWUp.net
おつ

150 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:55:18.470 ID:1VwJtLoc0.net
おつ
いい戦いだった

書き溜めて投下したの?

151 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:55:50.264 ID:OTpjEDu7a.net

イイハナシダナー

152 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:55:59.867 ID:SEmjfxsR0.net
面白かった

153 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:56:11.378 ID:tczTEZwJM.net
よっしゃスッキリ寝れるぜ


154 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 00:58:15.362 ID:qvmKqKef0.net
王子「結婚式と思ったら主役が新婦と新婦の義母だった件」

155 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 01:03:07.008 ID:rTZSuyGB0.net
おつ

156 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 01:18:12.370 ID:dwy4kZbG0.net
こんな感じのシンデレラを前に見た気がする

157 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 01:22:44.319 ID:GlUvGY26H.net

鏡さんマジイケメン

158 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 01:40:44.021 ID:jkrHEeYc0.net
乙うんこ

159 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 02:13:02.285 ID:7uWPY1Bw00202.net
作者はどうみても軍師が活躍したSSを書いた奴だろう。

160 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 02:41:09.123 ID:dO+6jPmwp0202.net
いい話だった

161 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/02(火) 03:11:21.533 ID:VjtSstawp0202.net
20世紀末のジャンプを思い出した

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