2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

松下幸之助「ハーマン・カーンという人が会いに来るそうやけど、知ってるか」 部下「何で3日続けて同じ質問するんだろう…(ピコーン!)」

1 :平木奈央太【嫌儲から良質なスレッドを直輸入で皆様にお届け致します!】 ◆6H9iQaGy2w8m :2016/02/12(金) 22:48:44.012 ID:8Tcspvag0.net
松下幸之助のそばで仕事をするようになってから確か2〜3年した頃に、米国からハーマン・カーン氏が来ることになった。
「日本に行くからには松下さんに会いたい」ということだった。それならば会いましょうということになったのだが、そのハーマン・カーン氏が松下に会う1週間か10日ほど前になったころ、松下は私に突然こう尋ねた。

「今度、ハーマン・カーンという人がやってくるんやけどな、きみ、どういう人か知ってるか」

唐突な質問だったが、私は何の躊躇もなく、立て板に水で巧みに答えることができた。

「ハーマン・カーンという人は米国のハドソン研究所の所長で、未来学者です。そして21世紀は日本の世紀だと言っている人です」

有名人だったため即答できたが・・・

なぜ即答できたかといえば、当時わが国の政治家が、このハーマン・カーン氏の「やがて来る21世紀は日本の世紀になるだろう」
という言葉をしきりに引用しており、それが新聞に載ったり、テレビで放映されたりしていたからである。

私の胸には、突然の質問に即答できた満足感が広がっていた。いつもは「ちょっと調べてきます」などと言ってモタモタしているのだが、
今回はきちんと答えられてよかったと、いささか得意なほどの気持ちだった。

松下は私のそのような答えに軽くうなずきながら、「そうか、わかった」と返事をしてくれた。私はおおいに満足して、それから午後は気分よく過ごしていた。
ところが翌日になると松下は再び、「きみな、今度、ハーマン・カーンという人がわしに会いに来るそうやけど、どういう人か、きみ知ってるか」と聞く。

えっ、と思った。昨日、松下は同じ質問をした。どういうことか。質問したことを忘れたのか。仕方がないから昨日と同じ答えを繰り返した。
ハーマン・カーンという人は米国の人で、21世紀は日本の世紀だと言っているハドソン研究所の所長です。

それ以上のことは知らなかったから、それだけしか答えることはできなかったが、私はそれで十分だと思った。その答えに松下は再び「ああ、そうか」と答えた。
やはり、昨日私に質問したことを忘れていたんだな。まあそういうこともあるだろうと思いながら、話題は別のことに移っていった。

ところがである。さらに、翌日も真々庵のサロンで話をしていると、またもや松下は「今度、米国からハーマン・カーンという人が来るそうや。
きみ、どういう人か知ってるか」と言う。3度目の同じ質問に、私は憤りを感じていた。

(略)

「待てよ。松下が同じ質問を繰り返し、そして私が同じ答えを繰り返している。それは、自分が質問したことを松下は忘れているのではなく、その質問に対する私の答が不十分だからではないのだろうか。
もっと詳細を聞きたい、もっと詳しいことを聞きたいということではなかったのか。そうだ、きっとそうなのだ」

その日、私は仕事が終わると書店に直行した。棚を捜して、ハーマン・カーン氏の書いた『西暦2000年』という650ページの本を買い求めると、
急いで研究所に戻り、さっそく読み始めた。しかし、そうとう分厚い本である。飛ばしに飛ばして走るように読んでも、なかなか進まない。

ハーマン・カーン氏がどのような人物か、どういう経歴の人か、どういう考えでどういう主張を持っているのか。なぜ、21世紀は日本の世紀と言っているのか。そのようなことを記録用紙3枚ほどのメモにまとめあげた。夜中の1時半までかかった。

(略)

お昼ご飯が運ばれてくるまでのちょっとした間であった。いつものように雑談を始めると、突然に松下が「今度な……」とそう言いかけた途端に私は思わず、ハーマン・カーンという人が来るんですね、と言ってしまった。

「そや。きみ、その人どういう人か知ってるか」

そう聞かれた時の嬉しさを、今でもはっきりと思い出すことができる。嬉しかった。昨日までの憤然とした気持ちとはうって変わって嬉しかったのである。
心躍る気持ちで、おもむろに内ポケットからメモを取り出すと、丁寧に、得々として説明を始めた。

30分ほどはかかったと思う。松下は昼食に箸もつけずにそれをじっと聞いてくれていたが、私の説明が終わると、にっこり笑って「うん、ようわかった、ようわかった」と頷いてくれた。
昨日までは1回だった「わかった」が、その時は2回「ようわかった、ようわかった」である。表情も満足げだ。その1日、私は嬉しく思いながら過ごした。

夕方になって、松下が帰りの車に乗りこむとき、私は吹きこんでおいた録音テープを手渡した。「今晩、時間があればどうぞお聞きください」

http://toyokeizai.net/articles/-/103118

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/12(金) 22:50:21.703 ID:vvVNvicqa.net
松下幸之助「いやさすがにそこまでのは引くわ」

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/12(金) 22:53:53.385 ID:fWJM76zc0.net
松下幸之助(ハーマン・カーンヲタクかな?)

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/12(金) 22:55:32.642 ID:/thuBSb+0.net
ALFEEスレかと思ったw

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/02/12(金) 22:58:06.562 ID:pN4MDl3ha.net
最後までずっとハマーンって読んでたらハーマンだった

総レス数 5
5 KB
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver 2014.07.20.01.SC 2014/07/20 D ★