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俺が貼った画像を見てお前らが小説的なものを書いていくスレ

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/27(日) 23:47:53.786 ID:QjnXVQIY0.net
ほれ

http://www.tougewo-koete.jp/tabi/toutanneki/nemuro070308/215TitleW.jpg

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/27(日) 23:59:46.870 ID:bRRVLlCid.net
むかしむかしあるところに

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/28(月) 00:03:12.234 ID:RL98IrF70.net
おじいさんと

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/28(月) 00:03:36.155 ID:z2txUj8Y0.net
マイケルがいました

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/28(月) 00:04:16.655 ID:CuqRAvfE0.net
すると

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/28(月) 00:07:15.478 ID:uNyvmhh3r.net
マイケルが突然

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/28(月) 00:16:27.080 ID:qdqS6nFw0.net
元気な男の子を産んだのです

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/28(月) 00:22:22.276 ID:dGoxGWg80.net
駅のホームには遠く黄金色の夕日がさしていて,未だに少し残った白雪を銀色に染めている.
男は腕時計とその景色とを交互に見ながら,落ち着かない様子で辺りを行ったり来たりしている.
−−どうかしたんですか.
その一言が,どうしても出てこない.
おそらく,彼は「彼女」を待っているのだと思う.
彼女が両腕に抱えている荷物を,その細く白い腕で代わりに持ってやるつもりなのだと思う.
けれども彼女は来ない.彼の待ち望んだ荷物は,彼の腕を経ることなく彼の家に届けられることになるのだ.
ただの一枚,哀しい言葉の綴られた手紙と共に.
−−さよなら,光秀さん.
本当は,子供のように落ち着きのない彼を,この腕でもう一度抱きしめたかった.
その言葉が出たのなら,私はそれを「何かの間違い」として誤魔化して,
もう一度彼とやり直すつもりでいた.
けれども,やはりその言葉は出ない.
−−何をしているんですか.
−−ああいえ,人を待っているもので.
−−その人は,待ってばくるのですか.
−−分からない.彼女は,時間に正確じゃないんだ.
−−いつまで待つつもりですか.
−−それも,分からない.
彼の焦ったような動作が,愛おしい.
けれども私は,もう彼に言葉をかけることはない.
快速列車が,速度を落とさずにホームを走り抜ける.
黄金色を覆い隠す黒い闇に紛れるように,私はそっと,跳躍した.

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/28(月) 00:23:29.442 ID:YWLAlxWs0.net
男の子はボブと名付けられました

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/28(月) 00:26:15.807 ID:WImdvFKb0.net
あれ?まだ残ってたのかこのスレ

http://nikkomaple.net/wp-content/uploads/2015/01/a2068a4d69117d6691ae5d89deb3fe8c.jpg?5db209

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/03/28(月) 00:37:07.594 ID:dGoxGWg80.net
>>10
<人々>の顔が見えなくなったのはいつのことだったろう.
あの無機質な,幾何学的な形をした建物ができた頃だろうか.
鏡のように磨きこまれた銀色が映す下界はどこかおぼろげで,
不安定で,地に足がついていないような感じがした.
だから多くの<人々>がその建物をありがたがっている間,
私はずっと,底知れぬ不安の種を心臓に植え付けられている気分だった.
結局,作られてしまえばそれは一種のモニュメントでしかなく,
人は建物の中ではなく外側に群がり,
その中にあるという神の御霊とやらに忠義を使うのだかなんだか知らないが,
とかく奇妙な儀式に身を投じるようになったのである.
こうなってしまうと,不安などというものは馬鹿馬鹿しい,あきれとなって発芽し,
伸びた弦の上についた新しい種は,彼らを見下ろすともなく眺めるようになった.
−−きっと,その頃からだ.
けれども種は,私の心臓に今も残り続けている.
ときどき,私はそれを感じる.
−−よもや,私も<人々>の内の一人なのではあるまいか.
心臓が揺れる.
発芽.

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