俺の書いたラノベ「魔王やってる妹がブラコンすぎて世界が危ない！？」読みなさい

以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします

正義とは何か。
陳腐な問いかけだが明瞭な答えはまだない。
しかし悪は存在する。
生まれたその時から悪と見なされる世界の敵。
闇の眷属。彼等は邪神と呼ばれるモノを信仰する。
彼等の力は強大で、世界中を敵に回してもかつては権勢を誇っていた。
しかし前魔王が討たれると元々まとまりのない民族、新しく即位した幼い魔王では求心力を得られず勢力は弱まった。
「問おう、人の子よ、正義とはなんだ？」
眼前にいる女戦士に問う。痛めつけられて縛られてなおその瞳は光を失っていない。
「正義とは光の神、そしてその信仰だ」
「クク……最もつまらん答えだ」
剣を振るう。女戦士の頭部が胴体から切り離される。勇士は瞳の輝きを失った。
人々はこれを非道と取るだろう。だが俺と女戦士の立場が逆だったらどうだろう。
結局は正義など力関係なのだ。強き者が正義を主張すれば殺害も誅殺になるし反乱は革命になる。
ならばこそ俺は死んだ父や同胞に報いるためにも強者、ひいては正義にならねばならない。