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女冒険者「淫魔の呪いがかかった首輪?」

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/06(金) 02:34:56.429 ID:FB8yYY73d.net
露天商「あるいは淫魔の加護のかかった首輪ともいえるがね。一見すると奴隷用の首輪だが、身につけてる間は常人を遙かに超えた力が手に入る」

女冒険者「ふーん、眉唾臭いなぁ」

露天商「試しに着けてみればわかるさ」

女冒険者「でも呪われてるんでしょ?」

露天商「ほんの少しの間なら恩恵しかないよ。なんなら私が着けてみせようか?」

露天商「その代わり、値引きはしないからね」

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/06(金) 02:35:06.838 ID:24yQ4cjU0.net
          ,彡⌒ミ
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3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/06(金) 02:37:18.902 ID:51TLXSn30.net
乱舞?

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/06(金) 02:46:10.876 ID:FB8yYY73d.net
そう言って露天商は首輪を着けると、その風体から信じられない程の身体能力を披露してみせた。

それなりの自信のあった格闘技で相対してみたが、何の威圧感もない素人同然の相手だったというのに、赤子の手を捻るように容易く組み伏せられてしまった。

ショックを覚えると同時に、その呪いの品が本物であると理解せざるを得なかった。

女冒険者「わかった。それが本物だって事はよくわかった」

露天商「そりゃどうも。それで、買っていくかい?」

女冒険者「買えない値段じゃないけど・・・ちなみに、呪いってどれほどの物なの?」

露天商「そうだねぇ、その道の人間に聞いた話だと、三日間着けっぱなしでいるともう自分の意思では外せなくねるそうだよ」

露天商「現れる症状としては、とにかく性的な事に対する抵抗心が無くなって、気持ちよくなる事に積極的になりすぎるそうな」

女冒険者「三日の間に外せばまた呪いはリセットされるの?」

露天商「蓄積された呪いが抜けるのに個人差はあれど四日はかかるそうだよ。だからまぁ、使うのはここぞという時だけにするといいんじゃないかね」

女冒険者「なるほど。けど、それであんな力が手に入るなら、悪くないかも」

そうして私は安くない買い物をしてしまった。

それが悪い買い物だったとは私には思えない。

何故なら、私は結局その首輪を外すことなく、今も人生を謳歌してしまっているけらだ。

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/06(金) 02:56:39.457 ID:FB8yYY73d.net
それを初めて身に着けたのは、ドラゴンが棲むと言われる山に依頼の品を採取しに行った時だった。

噂のドラゴンはある薄曇りの日に影だけ見た程度だったが、道中大トカゲの群れに出くわした私はかなり危ない所まで追い込まれてしまい、否応なしに首輪を身に着けてしまった。

そのおかげで私は窮地を脱し、大トカゲの素材を鼻歌が自然とこぼれる程回収できた。
そのまま軽くなった身体でょいひょいと険しい斜面を進み、依頼された品をしっかりと採取し、行きには数日を要した道をわずか半日で、それも一切の疲労を感じる事もなく踏破した。

予定外の高収入を得た私は、その日はすっかり有頂天となり、首輪の事など忘れてしまっていた。

豪遊の日々を過ごし、首輪の事を思い出した頃にはとっくに手遅れになっていた。

私は呪いが全身を蝕んだ事を自覚したが、それを問題と感じる事もなかった。

私は幸福で一杯だったのだ。

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/06(金) 03:00:53.621 ID:qeE1nfvR0.net
わっふる

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/06(金) 03:11:52.312 ID:FB8yYY73d.net
首輪に酔いしれた私の日々は幸せとしか言いようがなかった。

まずは宿の心配をしなくて良くなった。

ある時は酒場で行きずりの男を捕まえ、ある時は宿屋の店主を誘惑し、ある時は貧民街で女に飢えた男達の中へ飛び込んだ。

酒場で飲んでいれば勝手に酔っぱらった男が絡んでくる。

前触れもなく身体を触ってくる男に色目を使うのは楽しかった。

何も言わずに服の内に男の腕を招き入れると、頭から遠慮も何も抜け落ちたそいつらはすぐに私が遊んでもいい女だと察知して、周りの目も気にせず私の身体を弄り回した。
男がこれ以上我慢できなくなった頃を見計らい、貴方の部屋で続きをしたい、とお願いするだけでよかった。

淫魔の加護で性をねだる獣と化した私の身体は、男達からの受けもよく、例え肉体の限界を迎えようとも、彼らは私を味わおうと必死になってくれたものだ。

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/06(金) 03:20:26.274 ID:FB8yYY73d.net
ある時、山賊になぶりものにされていた私は衣服以外に何も持ってはいなかった。

山賊達のアジトで性処理の道具として暮らす日々も悪くはなかったが、半月ほどしてマンネリを感じたした。

両手足を縛られ、胃袋と膣内を山賊達の精液や排泄物で満たされたある朝。
私は連日続く肉便器としての生活に完全に飽きていた。

いつ覚えたのかもわからぬ魔法の刃で拘束から脱し、盗品の中から着れそうな衣服を掘り起こし、私は川を二つ超えた遠方の街まで逃げおおせた。

山賊達が私を追ってくるとしたら実に一週間はかかるであろう距離を、私はその日の陽が沈まぬうちに歩き抜いていた。

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/06(金) 03:32:21.639 ID:FB8yYY73d.net
たどり着いた街の城門で山賊から逃げてきた身の上を門番の兵士に説明したが、既に開門時間は過ぎており、境遇には同情するが、翌朝まで待つようにと言われた。

周囲には私と同様の理由で門外でキャンプを張る商人が何組もいたので、その中の誰かの元に泊めて貰うのも悪くはなかったが、ふと私は面白い閃きをした。

門外の兵士の詰め所の中に入り、無言で私は服を全て脱ぐと頭を地面に擦り付けるように平伏して兵士達に乞うたのだ。

山賊から逃げ出してきた身、屋外で一晩を過ごすのは不安に過ぎるので、どうか中に入れてほしい。
それが無理なら、せめてこの詰め所で一晩を過ごさせて欲しい。
この女の身で出来る事なら、何でも捧げますから、と。

詰め所の中には五人の兵士がおり、その誰もが理性と目の前の哀れな肉とを天秤にかけているのが感じられた。

残念な事に、その街の兵士達はとても規律正しい男達か、もしくは根っからの同性愛者であったらしく、私はその身体に誰も触れてもらえぬまま、詰め所の仮眠室を借りて一夜を明かす事となった。

次があれば今度は最初から売女の風で話しかけようと決めた。

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