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「セリヌンティウス。」メロスは眼に涙を浮べて言った。
- 1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/18(水) 17:25:45.543 ID:8/K1hNhm0.net
- 「私を殴れ。ちから一ぱいに頬を殴れ。私は、途中で一度、悪い夢を見た。君が若もし私を殴ってくれなかったら、私は君と抱擁する資格さえ無いのだ。殴れ。」
セリヌンティウスは、すべてを察した様子でうなずき、刑場一ぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。殴ってから優しく微笑ほほえみ、
「メロス、私を殴れ。同じくらい音高く私の頬を殴れ。私はこの三日の間、たった一度だけ、ちらと君を疑った。生れて、はじめて君を疑った。君が私を殴ってくれなければ、私は君と抱擁できない。」
メロスは腕にうなりをつけてセリヌンティウスの頬を殴った。
「ありがとう、友よ!」二人同時に言い、ひしと抱き合い、それから嬉し泣きにおいおい声を放って泣いた。
暴君ディオニスは、群衆の背後から二人の様をまじまじと見つめていたが、やがて静かに二人に近づきこう言った。
「ではメロス、処刑台へ」
- 2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/18(水) 17:26:06.695 ID:Xsq93frv0.net
- 原が悪い
- 3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/05/18(水) 17:26:42.141 ID:OTbq9eOPr.net
- おにいちゃん!
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