毒能力者博士(♀)「…………あなたのことを、少し……独占してみたくなりました。」

以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします

博士「今まで私の研究を手伝ってくれていたあなたですが、そのなかで私は、いつしかあなたに執着を覚えてしまっていたようです。」

博士「恋愛というものは、知識としては知っていますが、もともと人間に特別な感情など抱いたことのない私にとっては、今まで理解は出来ませんでした。」

博士「しかし、近頃気づいてしまいました。あなたを失うことが、怖くなってしまっていたこと。……いえ、研究のこと以外で、あなたと時間を共に過ごしたいと思っていたこと。」

博士「とはいえ、私とあなたは研究者とその助手という関係。私にプライベートな空間や時間など、特だってありませんが、あなたは違うでしょう。」

博士「私と違って、あなたは社交的な方です。私の知らないところで、私の知らない趣味を楽しんでいることでしょう。それを恐らく、私の知らない誰かと。」

博士「そう考えたとき、私はそれがなにかとても恐ろしいことと感じられたのです。私の知らないあなたが、この世に存在……私の知らないあなたが、あなたの大部分であるということが。」

博士「私はこういう人間ですから、そんなあなたについていくことは不可能でしょう。それでも私は、あなたと一緒にいたいと、思ってしまったのです。」

博士「あなたの全てを、私に教えてくれと言うつもりはありません。しかし、あなたに“私の知っているあなた”であり続けろとも、言えません。」

博士「ですが、せめて……いえ、どうあっても、私はあなたと一緒にいたいのです。理不尽で失礼な感情だとは重々承知しております。それでも、私にはどうすることも出来ないのです。」

博士「……出来ることなら……このビーカーの中にでも、あなたを溶かして詰め込んでしまいたい…。そうすれば、“私の知っているあなた”で、あなたはあるしかない。」

博士「溶けて……1ミリグラムも残さず、この容器に…。溶けて、肉を焼く煙ですら、閉じ込めておきましょう。あなたをそっくりそのまま、私の手のひらの上に…。」

博士「……私も溶けて……意識すら溶けて……2人で同じ容器の中……同じ成分、栄養素である私たちが、同じ容器の中に、真空の状態で埋め込まれたとしたら……。」

博士「それは、とても、この上ない史上の喜びであると、私は思います。」

みたいなのどうよ