小説書いたんだけどどう？

以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします

『苦しみの螺旋』

「はやく殺してくれ」
男はそう願った。
何の変哲もない日々が歯車のようにただひたすら繰り返されるだけで、
そこには生きる喜びも生の実感もなく、ただうすらぼんやりしたとした不安と絶望があるだけだった。
男は大きすぎる自尊心とプライドによって、他者を見下し、自身を過信し、孤立してきたため、
25になった今でも友人も恋人ができた試しがなかった。
男の世界は完全に内部で完結し、外部の世界がもたらすものは恐怖だけだった。
男は自身の世界を脅かす外部の世界と戦い続け、気力と精神をすり減らしていたのだった。
男の日々はただ自分の世界を守ることだけに費やされ、生きる喜びを感じるヒマさえなかった。
疲れ果てた男は次第に衰弱していき、かつて自己の世界に見出した輝きも自覚しないままいつのまにか薄れていた。
残ったものは、不安と絶望だけだった。
この男が苦しみの螺旋から抜け出し、救済されることはない。
延々と同じ日々が繰り返されるだけだった。