俺「なんかおすすめの小説とか教えてくれない？」文学少女「えっ！？あっ、うん、い、いいけど…」

以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします

文学少女「えーっと…あっえっとなんだろ…俺君に合いそうな本って何があったかな…へへ………あっ、そ、そうだ、うん、えへ…、
えっと、百年の孤独とか、ど、どうかなー…とか……面白いし読みやすいし、初心者の人にはおすすめなんだけど、その、
結構メジャーだから知ってるかもしれないけど、ガルシアマルケスっていうコロンビアの人の小説で、
昔すごいブームになって、あ、えっと何だろ、あの、マコンドっていう村で、一族の歴史の話っていうか、
あっでもそれだけじゃなくて、なんていうか、あ、ま、マジックリアリズム？うん…あ、これえっと、
なんか、人がシーツに飛ばされたり、錬金術師とか出てきたり、幻想的な？そ、そんな感じの…えっと、…………えっと……
………あっ、それともこっちの方がいいかな、えっと、カミュの異邦人っていう…し、知ってるかな…これは…。
これ、えっと、百年の孤独とはまたちょっと違った感じで、フランスの小説で……えぇと…不条理？みたいな…
あ、こ、これも説明しづらいね、あは、ごめん、そのえっと、主人公が人を殺しちゃって、みたいな…ちょっと哲学的っていうか…
あ、いや、その、わ、わかんないよね、ごめんね、うん、ごめん、うん、あっでもいい小説だから、ね、ほんとに、うん、
薄いしすごい有名な作品だから、本屋さん行ったらすぐ見つかるから、暇だったら、うん、読んでみたらどうかなーって………
あっでも、こ、この二つマジメな感じのやつだからもっと面白そうな感じのとかも…ね…うん……なんだろ…
あ、安部公房の壁とかどうかなって、うん、あっこの人、ちょっとSFっぽかったり不思議な感じの作品書く人だから、楽しいと思うから…
あ、このね、その、壁もね、これ、芥川賞取ってて、主人公が名前なくしたり、マネキンが喋ったりして、変な感じの話で、
そう、えっとあれ、不思議の国のアリスみたいな、そういう、うん…こ、個人的にはおすすめ、うん。あ、えっとそれで、ね、
私が好きなのはねっ…あっそのでもこれはちょっと俺君にはつまんないかもしれないけど…ジェーンオースティンっていう人の本で、
高慢と偏見、っていう、えへ…む、昔の本なんだけどね、これ。昔の…。それで…えっと、れ、恋愛小説…みたいな…へへ…
な、なんか恥ずかしいねこういうこと言うの、えへっ、まあっその、そういうので、よかったら読んでみてほしいんだけど、
私は好きなんだけど、うん、そうだ、あっ、えっとこれ、異邦人とか壁とかと違って結構ふつうの小説だから、ふつうにその面白いと思うし、うん、
ふつうに…あっえっとね、ふつうにっていうか、ストーリーっていうか、物語があるみたいな感じだから、そのー……えっと
…ドラマチック？で、お、面白いから、おすすめ、うん…。…あ、でも個人的にだから…あ、その、私の…個人的な、だから、そこは、うん、えっとあとは、
…あ、あとは、ね、その、ちょ、ちょっとマイナーかなーってちょっと思うんだけどあっでも面白いんだけどね、その…密会…っていう…
ウィリアムトレヴァーっていう人の、本、で、短編集で…あっそうその、短編集だから読みやすいんだけど、面白いし、色々あるから、
ちょっとなんか、文学的みたいな文学っぽい感じで地味かもしれないけど、これも私好きで、うん、おすすめで、うん、よかったら…
…えーっと…あと………って、あっ多すぎるか、多すぎるよねっうん、も、もういいよね、ごめんね、えっと、うん、はい…
へへ…な、なんか、わ、私、一人でなんか語っちゃったね、えへ…ごめんね、えへへ、うん…こ、こんな感じ、えへ…う、うん…
あ、あの…よ、読んだら感想とか聞かせてね、その、よかったらだけどね、うん、こうやってもっと俺君と本の話したいし、楽しかったから…、
あっいやでも嫌ならいいからね…ていうかあの今私が言ったのも無理に読まなくて全然大丈夫だから…えあその、面白いんだけど、
やっぱり合わないこととかあるし、無理しないで、ね、うん、俺君の、よ、読みたいと思ったものを、どうぞ…みたいな…へへ、えへ……
……あ……うん、な、なんていうか、えっと、あは…あ、ありがとね、ごめんね？うん…た、楽しかった、です、うん、へへ…」

俺「………」

なんだこいつ…