騎士団長「弱冠20歳で大陸統一を果たした王の護衛を女騎士に任せるぞ」女騎士「ええっ！？王の護衛なんて私では力不足です！」

以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします

団長「確かに重い責任が付きまとう任務・・・しかし、さらに優秀な騎士として成長するにはすべからくそのような任務をこなすべきなのだ」

女騎士「とはいえ、かつて先代の王の命で処刑するはずだった敵国のスパイをまんまと逃してしまった私に現王の護衛なんて敷居が高いです・・・」

お調子者騎士「スパイによる失敗・・・ブフッ！おっと、失笑しちまった。まあなんだ、これは王家とのわだかまりを解く潮時じゃないか？」

厳格な騎士「フッ。女騎士は毎日先代の王の墓参りをしてる奇特なお方。謙遜しすぎる性癖はあるが実力も十分・・・」

豪快騎士「ガーハッハ！今の王は凶暴だと下世話に言われているが、ああ見えて優しい方なのできっと許してくれますぞ！」

団長「あの歳で前人未到の大陸統一を果たし、古来より栄え止められる者などないと思われていた宗教団体を壊滅させた破天荒な王だ。人を見る目はある」

副団長「あの時逃したスパイは祖国に戻り新薬を完成させ、結果的に敵国だけでなく世界全体の病人を救った。
　　　　　女騎士・・・あれはあのスパイが多くの人々を救うと考えての確信犯だったんだろう？」

豪快騎士「ハハハ！あの新薬やスパイの話をすると女騎士はいそいそとし出しますからな！」

女騎士「そ、そんなことありません。『僕ならお前の母を救えるかも』と言われ、姑息な嘘だと思いながらもついつい逃がしてしまっただけです」