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勇者「ミネア!!!俺の女房になってくれ!!!!」マーニャ「・・・うん」

1 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:13:21.831 ID:8oeH9xR00.net
ミネア「箴言ですか?」

マーニャ「聖書なんて読んでて面白いのかしら・・・」

勇者「聖書以外の本は俺には必要ない」

ミネア「姉さんみたいにいやらしい本ばかり読んでるよりはためになりそうですね。博奕でいつも金欠の誰かさんよりは(ボソッ」

マーニャ「恋愛小説をいやらしいだなんて頭が固いなあ。博奕だって聖書なんかよりよほどスリリングで実益も兼ねて面白いわよ」

勇者「自分の畑を耕す者は食糧に飽き足り、むなしいものを追い求める者は思慮に欠ける。」

マーニャ「ま、考え方の違いということで!わたくしめはカジノに行って夢を追いかけてまいります!じゃーね!」

ミネア「もう!」

マーニャ(でも勇者のそんな一本気な面も好き・・・ただ趣味が合わない。どうすればお近づきになれるのか・・・)

そして

マーニャ(また負けちゃった・・・二人の言う通りカジノにいくのは控えようかな・・・)

マーニャ(二人は・・・いないのか)

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:13:53.344 ID:8oeH9xR00.net
マーニャ「箴言・・・勇者が読んでた聖書か、しおりが挟んである。なんだろう・・・」

マーニャ(ミネアの肖像・・・内容は・・・知恵のある女は自分の家を建て、愚かな女は自分の手でこれをこわす・・・)

マーニャ「まさか・・・そんな・・・」

ガチャ マーニャ「?!」パタン

勇者「ただいま」
ミネア「あれ姉さん帰ってたんですか?」

マーニャ「お、お帰り!どこ行ってたの?」

勇者「ちょっとね、用事があったから」ミネア「うん・・・別に大したことじゃないから、ちょっと買い物してきただけ」

マーニャ「あ、そう・・・」(あからさまにデキてる・・・!?)

マーニャ(どうしよう・・・でも二人の幸せのために身を引くべきなのか・・・)
そして

マーニャ(もやもやしてても仕方ない、潔く身を引こう、所詮縁がなかったということで・・・ハア)

勇者「ちょっと留守番しててくれ、行くところあるから。」

マーニャ(・・・)

勇者「おい、聞いてるのか?」

マーニャ「あ、ああ、うん」
バタン
ミネア「おはようございます、あら、勇者様はどちらへ?」

マーニャ「用事だって」ミネア「そうですか、じゃあ二人だけですね」

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:14:22.741 ID:8oeH9xR00.net
マーニャ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!?)

マーニャ(私たちは、身の丈も顔立ちもほとんど同じ・・・妹の性質も良く知っている・・・だから・・・入れ替わっても気づかない・・・ミネアを・・・始末すれば・・・)

マーニャ(じゃあ・・・ミネアは・・・?・・・・・・・・・・・・なんて邪なことを・・・やっぱりいけないことだわ・・・)

ミネア「ねえ!どうしたの姉さん?怖い顔して。」

マーニャ「え、いや、ちょっと考え事・・・ねえ、勇者となんか最近仲良くなった?」

ミネア「・・・なんですか、いきなり?」マーニャ「なんとなくね・・・女の勘って奴・・・」

ミネア「・・・実は求愛されました。」マーニャ「え・・・」

ミネア「姉さん、応援してくれますよね・・・」マーニャ「も、勿論!いやー、でもミネアがそんなませた子になってたなんて!私驚いちゃった!」

ミネア「姉さんも早くいい人見つかるといいですね、でもいい人と添い遂げるならばしたない生活を改めないといけないわね(上から目線)」(鏡を覗くために背を向ける)

マーニャ(・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・カチン)ザシュ(どくがのナイフでのどをかき切った)

ミネア「ギニャ!!」

マーニャ「妹の癖にネチネチ説教しないで!!」

4 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:15:12.364 ID:hY+VBh71d.net
何この基地スレ

5 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:17:16.774 ID:8oeH9xR00.net
マーニャ(・・・)

マーニャ(・・・・ッハ・・・ど、ど、どうしてこんなことを。。。))

マーニャ(・・・と、とりあえず・・・早くなきがらを燃やさないと…誰かに見られたら…)

マーニャ(その前に服と装飾を剥がして・・・いや・・・やってしまったことは仕方ない・・・!)

マーニャ(私の服装と入れ替えて・・・棺桶に入れて人気のないところまで運ぼう。)
ズルズルズルズル

マーニャ(よし・・・このほらあなには誰もいない・・・ここで・・・どうするか・・・)

マーニャ(!そうだ!私の服と特定できる部分だけここにおいて・・・・・・)

マーニャ(借金で首が回らない踊り子ならそれは賊やギャングの仕業と思うだけ・・・私にひもづける証拠だけ隠滅して、ミネアに成り済ませば良い。全部燃やしてしまおう・・・)

マーニャ(しかし捜索が始まれば見つかってしまう・・・いや、借金取りに居場所がばれて身を隠していることにすれば良い。手紙をしたためておけば・・・)

マーニャ(・・・・・・・・・・・・・・・・・こんな悪党みたいなこと・・・いや・・・私は矛盾だらけの神の教え等信じない。神の教えを信じても神は善に報い、悪を懲らすとは限らない。)

6 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:17:45.869 ID:8oeH9xR00.net
マーニャ(でも・・・グググ、、、涙が止まらない・・・どうして・・・あやめておいて涙するなど虫が良すぎる・・・グフフ・・・エグ、、、エグ)

マーニャ(ジュルル・・・ミネアになる。望んだものを手に入れるのよ!たとえ心を鬼にしてでも・・・)

マーニャ「さよならマーニャ」ベギラマベギラマベギラマベギラマベギラマベギラマベギラマ

マーニャ(さて・・・)

7 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:18:07.453 ID:hY+VBh71d.net
教会で生き返られせてこいや

8 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:25:06.374 ID:v1QaCumqa.net
勇者「マーニャが消えた?」

マーニャ「・・・ええ、このような手紙が残されていました。」

勇者へ、ミネアへ
借金取りに居場所がバレてしまいました。しばらく身を隠します。探さないでください。
借金取りが来たら「途中で別れ、行方も知れぬ」と伝えておいてください。じゃーね。(キスマーク)

追伸 この手紙は、すぐに燃やしてください。

勇者「間違いない。マーニャの字だ。いつかこうなるとはおもっていたが・・・」

マーニャ「あまり姉を責めないでください、それもこれも私の不徳、姉にもっと強く言えていれば・・・」

マーニャ(やった・・・気づいていない、酒焼けした声も呪文で整形した、これなら隠し通せる!)

9 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:25:41.673 ID:v1QaCumqa.net
勇者「なあ、今はなすようなことじゃないかもしれないけれど・・・」

マーニャ「・・・はい」

勇者「返事聞かせてくれないか?」

10 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:26:47.569 ID:v1QaCumqa.net
マーニャ「もう一度言ってくださらない・・・?忘れてしまって・・・」

勇者「・・・ミネア!!俺の女房になってくれ!!!」

マーニャ「・・・うん」(これでいい、これでいいのよ。これでミネアを意識して道化を演じる必要もない。だって私こそがミネアだもの。これが私の本質)

11 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:27:38.736 ID:v1QaCumqa.net
マーニャ(すべてが手に入った・・・欲しいものは。)

マーニャ(鏡を見れば、ミネアそのもの・・・)ミネア「本当に?」

マーニャ(・・・!?いや気のせい、、、もう寝よう)

マーニャ(ZZZZ)

12 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:28:53.991 ID:v1QaCumqa.net
マーニャ(…)ミネア「これまでずっと一緒だったのに、どうして・・したの?」

マーニャ(!?)ミネア「私たちは切り離せないのに。」

マーニャ(!?)ミネア「寂しいわ。だからあなたも一緒に行きましょう。」

マーニャ(…!?どくがのナイフ…現実…!?こ、殺される!?)

ミネア「さよならマーニャ」ザシュ

マーニャ「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

13 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:29:45.832 ID:v1QaCumqa.net
勇者「…!?おい!どうしたんだ!ミネア!!ミネア!!!」

マーニャ「こ、こ、ここここっころ、ころ、、ころ・・・」

勇者「落ち着け!!お前は悪い夢を見てるんだ!ほら!俺を見ろ!俺の目を見ろ!」

14 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:30:24.486 ID:v1QaCumqa.net
マーニャ「…ハッ…ハッ…ハッ…」

勇者「落ち着いたかい?可哀そうに、悪い夢を見たんだよ。でも俺がいる。安心しろ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――
だが、悪夢は続いた

15 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:30:47.601 ID:v1QaCumqa.net
勇者「先生、妻の悪夢はどうしたら治るのでしょう?」

医者「おそらくこれまでの冒険の疲労と極限状態の連続がフラッシュバックすることによって一時的にこうなっているのでしょう。精神が安定する薬を出しておきましょう。」

マーニャ「はい…」

16 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:31:39.077 ID:v1QaCumqa.net
マーニャ「だいぶ落ち着いたわ…ありがとう、あなた。つきっきりで看病してくれて…」グス

勇者「いいさ、助け合うんだ。それが夫婦だ。」

マーニャ(しかし…薬の効果がなくなれば…またミネアが出てくる…)

17 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:32:02.098 ID:rX9F7Ct40.net


18 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:32:45.619 ID:v1QaCumqa.net
医者「この薬はあまり頼りすぎれば、廃人になってしまいます。薬の量を徐々に減らすように…この薬は不安な心に聞きますが同時に精神を弱らせることにもなるのです」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
マーニャ「はあ・・・」

勇者「おい!大変だ・・・マーニャが見つかったって。」

マーニャ「!???…!?」

勇者「とにかく行こう!」

19 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:33:42.188 ID:v1QaCumqa.net
憲兵「ほとんど原形をとどめてはいないが、遺留品からしておそらくあなたのお姉さまかと…確認してください。」

マーニャ「はい、間違いありません…」

憲兵「状況からしておそらく…」勇者「やめてください!妻は今情緒が安定しないのです!」

20 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:34:38.372 ID:v1QaCumqa.net
マーニャ「いえ…覚悟はしておりました…」ミネア「やっと会えたわね」

マーニャ(…!?)勇者「おい!大丈夫か!?」マーニャ「ええ、ちょっと…疲れただけ…」勇者「そうか、帰ろう…」

21 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:35:33.118 ID:v1QaCumqa.net
帰り道

勇者「ミネア…元気を出してくれ。彼女は、いつこうなってもおかしくなかった。マーニャは、言っては悪いが、不道徳な女だった。気に病む必要はないよ。」

マーニャ「姉のことを悪く言わないで!」

勇者「…す、済まない…悪気はなかったんだ、ただ…」

マーニャ「もういい、一人にしてください…」

22 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:36:37.816 ID:v1QaCumqa.net
マーニャ(どうしてこんなに心を痛めるのだろう…私のことを言っているんじゃない。私はミネア…じゃあマーニャって・・・何・・・?)ミネア「あなたはマーニャ、ミネアじゃないわ」

マーニャ「!?違う!私はマーニャじゃない!」ミネア「あなたはマーニャ。ミネアにはなれない」マーニャ「!?」ミネア「あなたがマーニャであることを否定することはできない。でもミネアであることを否定することもできない」

マーニャ「!く、薬を、薬を飲んで追っ払わないと!!!」ゴクゴクゴク

ミネア「…可哀そうな人…薬を飲んでも自分は変えられない…過去も、変えられない、かえ)

23 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:37:13.818 ID:v1QaCumqa.net
勇者「ちょっと買い物に行ってくるよ」

マーニャ「うん…」

そして

勇者「悪い。市場が混んでいて遅くなったよ」

マーニャ「…本当にそうかしら…」

24 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:38:08.126 ID:v1QaCumqa.net
勇者「え?」マーニャ「最近思うの。私はあなたにとって重荷でしかないと」

勇者「…何が言いたいんだ?」マーニャ「最近帰りがやけに遅い気がするわ…」

勇者「考えすぎだよ…」マーニャ「そうだといいけれどね」

マーニャ「薬、飲んでくるね…」

勇者(ミネアは重病だ…最近めっきり疑い深くなった、心の病気にかかり自分の内面と対峙しすぎたからだろうか、薬の量は増えるばかりだ)

25 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:39:18.223 ID:v1QaCumqa.net
そして
勇者「買い物に行ってくるよ」

マーニャ「…今日は、早く、帰って、きて、ね…」勇者「…ああ」
バタン

マーニャ(…)
バタン

マーニャ(…どうして後をつけようなんて考えたのだろう…あの人が二心を抱くなどあり得ない…)

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:40:05.277 ID:v1QaCumqa.net
勇者「やあ!今日も良い食材が入ってるね!」

女主人「ええ。あら、そうだ。これ滋養に良いから。奥様、病気なんでしょう?安くしとくわよ!」

勇者「そりゃありがたい。いただくよ」女主人「ありがとうございました!」ハグ
勇者「じゃあね」

マーニャ(…!?あんな親しげに話している…あんな顔、最近見てなかった…まさか、本当に浮気心を抱いて…)

27 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:41:03.168 ID:v1QaCumqa.net
ミネア「あなたは重石、穢れた重石」マーニャ「…!?」

そして
勇者「ただいま…おい、君のために…、どうしたんだ…!?刃物なんて…」

マーニャ「…私を捨てるんでしょう!?気が違った女だと思って!!!!!!!あんな女のどこがいいっての!!!」ブン

28 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:42:09.274 ID:v1QaCumqa.net
勇者「わっ!何を言ってるんだ!正気か!!!!」バチン

勇者「これだけ!誠心誠意尽くしているのに!お前は疑うのか!?どうかしてる!!

マーニャ「…エグ…エグ…捨てない、で、、、すて、ないで…」

勇者「…お前がそんな短絡的な女とは、まるで姉のマーニャそっくりだ!」

マーニャ「…チガウ…チガウ…」

勇者「もう、、、終わりだ…俺は出ていく…」

マーニャ「ま、ま、ま、ま、ま、」ミネア「二人になれたね」
バタン

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:43:18.508 ID:v1QaCumqa.net
ミネア「マーニャ…?」マーニャ「違うわ、私はミネア、でもマーニャ」

マーニャ「…え?」マーニャ「二人は一つ、二人は一つ…」

ミネア「…あ、あ、あ…」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
町人A「おい!女が死んでるぞ!」

町人B「薬におぼれた女か…哀れな最後だ…」

町人C「でも…なんて安らか顔なんだろう…鏡に寄り添うように、まるで…姉妹みたいだ…」

善人は主から恵みをいただき、悪をたくらむものは罰を受ける―――箴言12の2
終わり

30 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2016/12/03(土) 04:43:55.763 ID:hY+VBh71d.net
マジでくだらないスレ
死ね?

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