小説家になろうで連載しようと思う作品の設定と出だしができたから見てくれ

以下、＼(^o^)／でVIPがお送りします

なろう主人公と呼ばれる人物のもたらした変化は異常だった。

水の中に一滴のインクが落とされるように、たったひとりの人間の行動と知識と弁論が、数百年続いたこの世界の有り様を簡単に変えていく。
特に戦争は変わった。おおきく、劇的に変化した。
かつては人の手で行われた野蛮な殴り合いは、自動制御された機械によって行われる。
空を飛んだ竜騎士はもういない。全ては自動航空兵器とミサイルで駆逐されていた。
そして最も変わっていったのはその戦争の範囲。本来は小規模的に起こる紛争は、もはや国境という枠を超え、国全体、世界全体へと止めることもできずに広がっていった。
人の暮らす場所、人の眠る場所、人の祈る場所、あらゆる所が混沌の殺し合いの場となる。
その様を、主人公とよばれたあの男は歓喜の表情でみていた。
これこそが、ホッブズが唱える全ての人間が行うべき万人の平等な闘争であると。
事実、世の中には武器が出回っている。スイッチ一つで人を十人単位で殺せる超高性能兵器が、粗末なパンよりも安い。
人を殺すこと、戦うことは誰にでもできるようになっていた。
すべての人間が、闘争を行える、行わざるをえない、終わらない闘争の世界となった。
これがなろう主人公のやりたかった、目指した世界なのか。