小説の書き出し考えたんだけど添削してくれ

以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします

(一)

車を離れたのはせいぜい10分ほどだというのに、運転席のドアを開けるとたちまち充満した熱気が溢れ出した。
サウナのような車内に腰を下ろし、買ってきた麦茶のペットボトルをホルダーに差し込むと、俺はエンジンを掛けてエアコンが効くのを待った。ウレタンのハンドルが、沸騰したヤカンのように熱い。

盆の帰省ピークを避けて休みを取ったつもりだったが、サービスエリアの駐車場はそこそこ混み合っていた。
父親と連れ立って歩く子どもがどこか気だるげにアイスクリームを頬張りながら、俺の車の前をゆっくりと通り過ぎる。これから田舎に住む祖父母の家にでも行くのだろう。長旅の疲れにくわえてこの暑さでは、子どもがまいってしまうのも無理はない。

そんなとりとめのない考えを巡らせながら、エアコンの吹き出し口に手を当ててみる。相も変わらず生暖かい風ばかりを吐き出している。
この様子ではいつまで経っても車内は冷えそうもない。所詮は中古の型落ち軽自動車か。俺は痺れを切らし、車を発進させサービスエリアを出た。