2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

VIP小説【アキラ改】考察スレ

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:18:47.663 ID:I3/sMB9cd.net
今のところ出た情報

アキラ…喫煙者。何らかの理由で近々死ぬことがわかってる。実はボーイッシュな眼鏡をかけた女性。職業不詳。主人公じゃない可能性あり(狂言回し?)
現在起きてる殺人事件の詳細な情報を持ってることから、警察関係者の可能性大


ユミ(ツバサ?)…アキラの姉。できる奴らしいが今のところ何者か不明。パスタが好きで忙しいらしい

死体…アキラが持ちかけた話のさいに用意した写真に写っていたもの

首だけでなぜか死に化粧されて笑ってるらしい


何らかの連続殺人が起きていて警察関係者のアキラが敏腕探偵のユミに捜査を依頼?

2 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:19:32.428 ID:I3/sMB9cd.net
アキラはワトソン的なポジションの可能性あるよね

3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:21:07.904 ID:I3/sMB9cd.net
さすがのこのスレの吸引力といえどそろそろ旬が過ぎたか

4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:21:38.527 ID:m2FmNrQ1M.net
主人公じゃない可能性っていうか確定だと思う
改造アキラが自身で発言してたし

5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:23:56.820 ID:I3/sMB9cd.net
>>4ああそのスレ見逃したわ

まあよくある手法だね。冒頭の人物は主人公を詳しく説明する役割

6 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:25:18.564 ID:m2FmNrQ1M.net
そこそこ展開変わってたから読むべき

半年かけて練った小説のプロットが完成した
http://hebi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1530522420/

7 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:25:55.293 ID:I3/sMB9cd.net
>>6サンクス

読んでくる

8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:27:59.405 ID:I3/sMB9cd.net
>>6>>11ワロタ

9 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:30:16.619 ID:m2FmNrQ1M.net
そのレス見た瞬間「あっこれは新人賞無理だな」って思った
公募用の作品で30人は正気の沙汰じゃない

10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:32:37.278 ID:I3/sMB9cd.net
それよかお前ら
俺が今まで読んだミステリーの中で一番面白かったやつのタイトル思い出せないんだが協力してくれるか?

別スレ立てるか?

11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:33:42.414 ID:I3/sMB9cd.net
>>9でも12大戦とかすげえ完成度だしな

あれ登場人物30人なんか余裕で超えるだろ?

12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:34:49.067 ID:I3/sMB9cd.net
てか俺活字読まないんだからサウンドノベルにまちがいないんだよな

ちょっとスレ立ててくる

13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:35:42.732 ID:I3/sMB9cd.net
立たない

14 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:39:15.427 ID:I3/sMB9cd.net
ここでいいか
アキラ改の話題でないし

15 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:40:22.397 ID:ioGr6qG6M.net
いつの作品?
サウンドノベルってゲームだよね?

16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:40:51.246 ID:I3/sMB9cd.net
俺が読んだそのサウンドノベルはな
たまたま買ったパソコン雑誌に付録としてついてきたものだった気がする
フリーで続編はシェアでって感じで

半分商業みたいな作品だった

17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:41:41.151 ID:I3/sMB9cd.net
>>15たしか10年は前
そんで紹介されたのが最新ともかぎらん

18 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:44:39.181 ID:5+D17U7td.net
立ち絵も一枚絵もかなり気合入ってた

そんで冒頭はこんなかんじ
まずは主人公を双子の男女どちらかから選べる
双子は翻訳の仕事をしていて、あるアメリカの人気作家に熱烈なファンレターをたくさん送っている。
そんである日、選んだ主人公にその人気作家からファンレターの返事が来て、内容は会いに来てくれるなら会いたいって感じだった

19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:48:31.176 ID:5BtExJL4d.net
まあ主人公を男として
とにかくモノローグが上手い

葛藤と建前のせめぎあいが上手い

双子は出版関係の仕事をしているが(思い出した>>18間違い)抱えてる大御所の翻訳家の翻訳が酷すぎて外国の良い作品を落としてることを嘆いてる

本気で自分が翻訳させてくれとデスクに頼むか悩んでる

20 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:50:38.549 ID:vcIPXmaPd.net
そんでなんだかんだで青年は休暇を利用してアメリカにたどり着く
ファンレターの返信に書いてあったそのアメリカの人気作家M(仮)の住み家は超巨大ビルの屋上の部屋だった

21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:55:23.439 ID:vcIPXmaPd.net
IDすまん!移動タイム!

青年はその巨大ビルの持ち主である資産家の男性に迎えられる。
そこで英語が堪能ですね、と誉められたりする。
資産家はどうやら青年を内心歓迎していないようだが、建前上青年を重要な客として迎えている描写
青年はそれが腑に落ちなくて、古いライターをいじってしまう
それは2つで一組の亡き父が双子に送った形見なのだとか(伏線)

22 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 12:58:03.546 ID:vcIPXmaPd.net
そして、資産家とエレベーターに乗って青年は巨大ビルの屋上の部屋に行く

資産家は『M』を何よりも大切にしてるように感じた。(この辺何気ない会話の連続からの青年の推察、この辺の技量が凄い)

そして資産家は去っていく
Mを楽しませて欲しいという謎の言葉を残して

23 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 13:02:54.907 ID:Cc9qrKIgd.net
そしてMと対面することに
最初にかけられた声で青年は脳髄まで痺れるような不思議な感覚に陥る
「やっぱり日本人の方でしたか。失礼かもしれませんが、あなたは可愛いらしいです」(これは俺が妹のほうを主人公に選んだからの発言。主人公が青年の場合別の台詞だと思う)

と言われ、青年はMが近くに来るまで棒立ちになっていた
Mはそれは美しい白人の女性だった

その声は若いようで年老いているようにも感じられ、男性的であり女性的でもある不思議な声だった

24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 13:05:48.875 ID:YU5Xj19ed.net
そうしてMと会話が弾む青年
Mは古今東西の歴史に詳しくて感心してしまう。(伏線)
時にまだ解明されてないはずの歴史の謎を真実のように語ったりするが、それは作家なりの空想だろうと青年は解釈する。(伏線、Mは大昔から生きてる座敷わらし的な存在。無料版の最後に資産家にとらわれてることを青年に告げる)

25 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 13:07:10.083 ID:YU5Xj19ed.net
伏線の一つとして、資産家の恋人であったアメリカの某有名歌手とMはよく似ていた
でも少し違う

26 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 13:09:32.157 ID:3CxQhI4nd.net
Mはひょんなことから、新作の感想を聞かせてくれと青年に言いだした
発表前の新作なんか自分に語ってよいのかと尋ねると、Mは青年が口がかそうだから大丈夫だと

そうして、Mは新作の内容を語りだす
その男性的で女性的でもあり、若々しいようで老獪な不思議な声で

27 :>>1:2018/07/04(水) 13:13:15.761 ID:su30Kfhtd.net
中世ヨーロッパ
ある少女は王の使者に連れられて王宮に向かって歩いていた
少女は歩くのも辛い状況だった

なにせこの一カ月ほどほとんど食事を口にしておらず、体は骨と皮のようになったていた
少女はもしかしたら元は可愛らしい外見なのかもしれないが、その汚れて骸骨のように痩せて悲壮感にあふれたその表情からは不気味さしか伝わってこなかった

28 :>>1:2018/07/04(水) 13:16:21.964 ID:gUFWYFEGd.net
とりあえず王宮に入る前に風呂に入るように命じられる少女
そして傷だらけの体を洗いながら、これから自分に起きるであろうことを考える
ろくなことはないだろうと考えてしまっていた

少女がなぜこんなに傷だらけで痩せているのか、それは半年前の事件で村の人間に逆恨みをされてしまったためだった

29 :>>1:2018/07/04(水) 13:19:22.429 ID:GczMCQJXd.net
少女は生まれつき咽がつぶれていた
つまり、声を出すことができなかったのだ
それでも少女は懸命に生きてきた
たくさん働き、たくさん人のために動いて少女は村の人気者だった
容姿が良いせいもあったかもしれない

しかし、ある日その少女の姿をたまたま狩りに来ていた貴族の子供たちが見ていた
そして少女は貴族たちに浚われてしまう

30 :>>1:2018/07/04(水) 13:22:10.312 ID:xhL0v27Xd.net
村のはずれで少女は複数の男に乱暴される
そのときに処女膜は裂け(後の悲劇の伏線)体中精液まみれにされる
貴族の息子たちは、こいつは喋れないし文字もかけないから自分たちの悪行を誰にも訴えることができない
そう考えて果てなく少女を侵し続けた

31 :>>1:2018/07/04(水) 13:27:28.780 ID:aUC7oVC3d.net
しかし少女は隙を見て貴族たちから逃げだす
少女はそれだけで良かった
貴族にかなうわけがないし、自分には他者に詳細を伝える術がない(伏線)

村に帰って今日のことは忘れようとフラフラと裸足で裸で血まみれ、精液まみれで歩いていた

幸か不幸か、ある人格者である貴族がたまたま馬車で村に向かっているところ、少女を発見する
少女は丁重に保護され、貴族は精液まみれ血まみれであることから複数の男性に乱暴されたことを知る
(多分このとき少女の情報は王宮に伝わる)
人格者の貴族は村のはずれで寝ていた貴族の息子たちを問答無用で皆殺しにした

32 :>>1:2018/07/04(水) 13:31:22.707 ID:x37aN059d.net
それで一件落着かと思ったら、息子を殺された貴族たちが村に重税をかけてきてきた
そうして、恨みを買った少女は今まで味方だった村人たちに長期的に虐待を受ける結果になった
「お前など貴族たちに犯されたあとに人知れず死ねば良かった」
そのような村人たちの言葉が肉体的苦痛より少女を苦しめた(伏線)

そうして、いろいろ思い出していた少女は体を洗い終えて、綺麗な服を着せられて王宮の人間にまた連れていかれた

33 :>>1:2018/07/04(水) 13:35:59.170 ID:wnhjl3PGd.net
少女は人生がどうでも良くなっていた
これから何が起ころうと、これまでより酷くなることはないだろうと思っていた
そうして、生気のない表情のまま少女は王の前に通される

王は少女自身にまったく興味がないようだった
興味があるのは
「少女は言葉を語れないか」
「少女は文字を書けないか」
「少女はある程度の知性があるか」
この三つだった

言葉を喋れなく文字をかけないバカなどいくらでもいる
ある程度の知性があって、「他者に自分から詳細を伝えることができない者」が、必要とされていたのだ

34 :>>1:2018/07/04(水) 13:39:32.503 ID:wnhjl3PGd.net
ある程度のやりとりで王は少女を気に入る
もちろん、『役割』を果たす者としてだ。
王はガリガリに痩せた少女を少し不気味に感じていた

そうして王は、従者も付けずに少女を連れて王宮を出る
そして馬に乗り背中に少女を捕まらせて森に向かうのであった

少女の目には、森の中に高い高い塔がそびえ立っているのが見えていた

35 :>>1:2018/07/04(水) 13:42:20.136 ID:Upmv7FTfd.net
王は塔の近くにたどり着くと、少女を抱きかかえて馬から下ろした
そうして塔の中に入っていく

塔の中には今にも死にそうな老人がいた
少女は直感的に悟る
その老人は自分と同じ、生まれつき喋ることができない者だと

36 :>>1:2018/07/04(水) 13:45:33.609 ID:pEg9uVM1d.net
塔の中の一階には2頭の獣がいた
角の生えた大きな鹿のような生き物だった
王曰く、これからの少女の仕事はこの2頭の獣の世話が大半だという
そして……塔の最上階の者の世話も必要だと

この高い高い塔の上にはある者が幽閉されているのだそうだ

37 :>>1:2018/07/04(水) 13:48:53.321 ID:koeOm4Cld.net
王はその者も紹介すると少女に告げてきた
そして、冷たい目で少女がもう村には戻ることができず、一生この塔で一人で暮らしてもらうことを宣言してきた

王は国のために非道な発言をあえてしたつもりだったのだろう
しかし、少女にとってはそれは夢のような話だった

見ればこの塔には食料がたっぷりとある
そして、一人ならもう折檻されることはなくなる

38 :>>1:2018/07/04(水) 13:53:31.334 ID:z55iVJvKd.net
王は最上階の者を紹介するのは二月後にすると進言して塔を去っていった
少女はそれまでに身振り手振りで咽がつぶれた老人から仕事を教わることになった
ここにはたくさんの食料があり、調理場がある
たくさん料理をしてたくさん食べた少女は徐々に健康を取り戻していった

ムチで打たれた痕はほとんど消えて、止まっていた生理も始まっていた

ガリガリだった体にはほどよく肉がつき、いつしか少女は本来の美しい外見に戻っていた

39 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 13:55:52.840 ID:NagRrZ8Ip.net
改造された冬の空が改造されて一気に魅力が減ってしまった

40 :>>1:2018/07/04(水) 13:57:51.988 ID:ngrq6utzd.net
ある日衰弱していた老人が死んでしまう
少女は正常な思考力も取り戻していたのでとても悲しかった
「死んだら埋めておけ」と王に命令を受けていたので、少女は老人の亡骸を外に出て埋めた

ふと、少女は気づく
自分はここを逃げだす気になればいつでも逃げだせることを
しかし、村での辛い日々を思い出した少女はそれをしなかった
それでも、2頭の獣以外誰もいなくなったこの塔の生活に寂しさを感じ始めていた

41 :>>1:2018/07/04(水) 14:01:25.435 ID:ngrq6utzd.net
少女は誰にも言われるでもなく2頭の獣の世話を続けた
水を小まめに変えて、干し草をたっぷりと与える
干し草と少女の食料は定期的に王宮のものが届けにきた

しかし、王宮の者はいつも荷物を届けるとそそくさと去っていく
まるで何かに怯えるように(伏線)

そうして王が塔の最上階の者に少女を会わせると告げた日が来た

42 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 14:03:51.818 ID:GC1kjM8GM.net
これ何のスレ?w

43 :>>1:2018/07/04(水) 14:07:22.154 ID:fOePUNTAd.net
王視点

王はまた一人でやってきた
老人はもう死んで2頭の獣はしっかりと世話がされているとは聞いているが、少女がこれから仕事ができるかは五分五分と考えていた

そうして塔の中に入る
出迎えた少女の姿に王は驚く
ガリガリの目に光がない不気味な存在だったはずの少女が、美しく生気に溢れていて、しかも何か羨望の眼差しで自分を見ていたからだ

王は面喰らいつつも、2頭の獣を撫でながら手入れをよくされているか観察する
ツメの手入れが少し甘いと語る王のその表情は、人間などより獣のほうに愛着を感じているといった印象だ

44 :>>1:2018/07/04(水) 14:10:05.727 ID:m0OPM8kod.net
とにかく、王は少女に獣の背に乗れと命じた
少女は言われるがままに今まで世話してきた獣の1頭に跨がる

すると、2頭の獣は人間を乗せて塔の最上階まで壁のとっかかりを蹴りながら登った
どうやらこの塔において最上階に行くにはこの方法しかないらしい

45 :>>1:2018/07/04(水) 14:14:03.759 ID:+YXRpTevd.net
そうして、王と少女は塔の最上階に来ていた
王はまた抱きかかえて少女を下ろすが
妙な気分になっていた
たかだか村娘だというのに、妙に愛しく感じてしまうのだ
それほど、今の少女は美しかった

「王、約束の話し相手をつれてきたのですね?」

突如、最上階の奥から不思議な声が聞こえてきた

その声は、男性のようで女性のようであり、若々しいのに老獪な感じがした(巨大ビルの最上階のMと同じ描写)

 

46 :>>1:2018/07/04(水) 14:19:47.962 ID:yR0fIzpVd.net
王は何者かに告げる

「これからは、この娘をお前の話し相手にしてやる」

話し相手、その言葉を聞いて少女の体は固まってしまっていた
それは言葉通りの意味か疑ったのだ
少女は半年前に複数の男性に暴行されている
そのイメージが頭をよぎっていた

「可愛らしいお嬢さんですね。もっと近くに寄ってもらえますか?」

不思議な声はそう伝えてきた

少女は額に汗を浮かべながらも、言われた通り前にすすむ

そこには、頑強な鉄格子の牢があった
どうやら声の主はこの中に閉じ込められているらしい
しかし、何かがおかしい

少女は気づいた
この2カ月の間、誰もこの牢の中の人物に水も食料も届けてないことを

47 :>>1:2018/07/04(水) 14:24:36.207 ID:yR0fIzpVd.net
「お嬢さん、もっと近くに」

怯えながらも少女はその言葉に従う
命令を拒否する権利など自分にないことをわかっていたからだ

そうして、少女は牢の前に立った

次の瞬間、少女は鉄格子から伸びてきた手に腕をつかまれていた。
悲鳴をあげることができない少女は驚いてもがきながら涙を流す

少女の腕を掴んでいるその腕
それは青白く、冷たく、とても不気味な手だった

「調子に乗るな。お前が欲しい言ったのは話相手であろう」

不意に王がつぶやく
そして、持っていた短剣でその白い腕を切り落としてしまった

48 :>>1:2018/07/04(水) 14:28:55.368 ID:/52S7XoLd.net
「ギャア!」  

悲鳴のあとに牢の中の者は少女の腕をはなした
いや、落ちたと表現するのが正しいか
無意識に床に落ちた白い手に視線を送った少女はさらに驚愕することになる

煙のように、消えたのだ

「王、相変わらず乱暴ですね。私はただそこの可愛らしいお嬢さんと親交を深めただけだったのですが?」

王はその言葉を無視して少女に獣に乗るように伝えた
今日はこれだけでいいそうなのだ

そして、これからは一日一度、牢の中の者の話を聞くだけで良いとのことだった

49 :>>1:2018/07/04(水) 14:36:30.822 ID:5AeZ1nJ2d.net
時はしばらく経ち、王宮にて王は王妃に嫌味を言われていた
最近なぜ塔に入り浸っているか頻繁に聞かれるのだ
王妃はもともとは他所の大国の王族の娘、いかにこの国の王といえど邪険にはできない

「例の者の監視だ。また国に災いをもたらされてはたまらんからな」

王は毎度そう言って誤魔化す

あながち嘘でもない
あの塔の最上階に幽閉している者は人を惑わすのだ
あの者の歌を聞いた者は、その歌を他者に伝えてしまい、歌を知る者がどんどん増えてしまう
そしていつか歌を知る者が一斉に奇行の果てに死ぬ

そんなことがこの王国で歴史上何度もあったのだ

「あれは何をやっても死なぬ。それにあれを抱えているとなぜか国が繁栄する。小まめに監視するのは当然だ」

王はそういって誤魔化す

しかし、真相は
王と少女はいつしか恋仲になっていた

50 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 14:40:57.137 ID:ZgyQBIKR0.net
アキラにんきすぎない?

51 :>>1:2018/07/04(水) 14:44:48.015 ID:zx6Ceagad.net
王は、いや王族はなぜか例の者の歌の影響を受けない
王はいつの間にか、牢の前にも入り浸るようになっていた
ある悩みがあったのだ

「王、最近お盛んなようですな。あなたがこの塔に来る日の晩は喘ぎ声がうるさくて眠られませぬ」

この化け物め、お前は睡眠などとらないくせに
などと思いつつも、王はいつしか相談事を牢の中の者に持ちかけていた
実は幼少期よりこういうことは多々あった
他人に心を開かない王は目の前の化け物に悩みを打ち明けたりしていた

「あの娘、初めてではなかったようなのだ」

その王の言葉に牢の中の者は悪魔の言葉をささやく

「それならば、恋人がいたのでしょうな。あの娘、仲を引き裂いた王のことはさぞ恨んでいることでしょう」

52 :>>1:2018/07/04(水) 14:53:30.633 ID:fx8MOFNFd.net
いつしか少女は王の子を身籠もっていた
その腹は日に日に大きくなっていく

少女は心の底から王を愛していた

地獄のような毎日から自分を救い出してくれて、大切に扱ってくれる王

愛しくて愛しくてたまらなかった

しかし、声が出せず文字も知らない少女にはそれを王に伝える術はない

それがもどかしかった

ある日、いつものように少女は最上階にいた
そして、牢の中の者の話を聞く

少女はいつも頭の中に歌が浮かび上がるのを感じていた
そしてそれを誰かに伝えてくなることも
しかし、その衝動は少女にとってはすぐにおさまる無意味なことだ

「お嬢さん、そろそろお腹の子が生まれそうですね」

牢の中の者は唐突に話題を変えてきた
少女は無言でうなずく

「王へ愛を、あなたの思いを伝えたくはありませんか?よければその言葉だけの文字をお教えしますよ」

牢の中の者は、少女にも悪魔の囁きを向けていた

53 :>>1:2018/07/04(水) 15:05:11.144 ID:Z2KstIY7d.net
今日も王は塔で少女の作る料理を食べていた。
ものを言えぬ少女はよく王の目を見つめてくる
その向けられる愛らしさが心地よく
それが王が塔に入り浸る要因の一つだったのだが

王の食べ終えた食事の木の器には、見たこともない文字が彫られていた

少女は王がそれに気づいたのを見てまっすぐに見つめてきた
頬が赤い

本来ならばその表情や仕草だけでそれは愛の告白だと気づきそうな者だが……幼少期より暗殺の恐怖に怯えて成長し、他人を簡単に信じない王はその視線を無視した

戸惑う少女を尻目に獣に乗って塔の最上階に王は行く

そして、いつものように牢の中の者に悩みを打ち明けてしまった

「ああ、それは異国の呪詛の言葉ですね。意味は『殺す』です」

それを聞いた王は、即座に一階に降り立ち
少女を一発殴ったあとに王宮に帰ってしまった
何が起きたのかわからない少女はその日は声も出せずに泣き続けた

54 :>>1:2018/07/04(水) 15:14:47.748 ID:f+v+T2Gad.net
王は苛立っていた
愛していた娘が内心自分を恨んでいた事実に同様を隠せなかった

なんとなく自分に向けられた呪詛が彫られた木の食器をずっと持っていた

そんなおり、側近のある貴族の男が王に情報を寄せる

「王妃が今日の昼すぎ、従者を引きつれて塔へ赴くそです。その、逃がさなくてよろしいので?」

王はかまわないと答えた
残虐な自分の妻が身重の少女を見つけたらやることなどわかりきっていた
しかし自分を恨んでいた少女をどうしても許せなかった

「あのとき、あの少女を村に帰さないで私が保護すべきでした。今は心の底から後悔しています」

 忠義にあついその男が珍しく皮肉めいた言葉を残して去っていった
何か不満があったようだ

「何なのだまったく、まあ良い使者を通せ」

王は、その日は面会を申し出た他国の使者と謁見する予定だった

55 :>>1:2018/07/04(水) 15:23:37.817 ID:OUaVIOeDd.net
公務だというのに、王はどこか上の空だった
あの木の器を眺めながら使者の話を聞く始末

それを見た他国の使者は微笑ましい表情でそれを見ていた

「拙い字ですな。ふふ、大方食事の後のサプライズと言ったところでしょうか?」

それを聞いて王は怒りがこみ上げる
呪詛の言葉を向けられた自分をあざ笑うのかと

王の豹変に驚いた使者は慌てて弁明する

「その言葉が呪詛? それは古代の言葉で現代でも庶民の間でおまじないによく使われる言葉ですよ」

使者の言葉に王は戸惑う
国が関係なく広く知れ渡った庶民の文化すら王は知らなかった

「それで!この木の器にはなんとかいてあるのだ?」

王は使者に詰め寄る

使者はしどろもどろになりながらも答える

「お子様などにいただいたのでしょう?その木の器には『あなたを愛している』と彫られています」

王は冷水を浴びせられた気分だった

「間に合うか!?」

王は、使者を放り出して王宮の外に出て、一番足の早い馬にまたがった

56 :>>1:2018/07/04(水) 15:33:36.911 ID:bc0oLOYxd.net
少女は闇の中にいた

暗い部屋にいるわけではない
両目をくり抜かれていた

「ものが言えぬお前が王をたぶらかしたのは、その目を使ったからであろう」

そんな王妃の支離滅裂な理由で捕まった直後に強引にえぐられた

そのあとは……少女は王妃の複数の従者たちに代わる代わる犯され続けていた

子供を産んだばかりだというのに、男たちは手心を加える気はないようで、力任せに腰を降り続ける

「ホッホッホ。娘、見えないだろうがお前の赤ん坊は私の乳房にしゃぶりついておるぞ。私を母と思っているようだ」

「後で乳母をつけなければな。王のこであるこの子はさすがに殺すわけにはいかぬか」

前にも味わったことがある

肉体的苦痛よりも酷いしうち

お腹を痛めて産んだ子は抱くこともできないまま取られてしまった

しかし、激しい嫉妬ともにどこか安堵の気持ちもあった

少なくとも、王と自分の子供に危害が加えられることはなさそうだ

57 :>>1:2018/07/04(水) 15:36:58.666 ID:6sQnhzqud.net
王妃と従者たちは塔から去っていった

赤ん坊を連れ去り、すぐには絶命さない長く苦しむ致命傷を少女の腹に与えて

少女は少しずつ意識が遠くなっていった

そのとき誰かに抱きかかえられるのを感じた

「すまない。お前を信じていればこんなことには」

少女はそれが王の声だと気づき、最後に微笑んで死んだ

58 :>>1:2018/07/04(水) 15:43:32.343 ID:JMz6AK9gd.net
『何を怒っているのです?悪いのは私の言葉を信じたあなたでしょう?』

『あの娘に恋人がいた?初めて会ったときに私に腕を掴まれたときの反応を見ていなかったのですか?』

『あれは男を心から恐れる者の反応。賭けてもいい、あの娘があなたとの行為が初めてではなかったのはそういうことでしょう』

『だいたい、あの娘は言葉は語れなくてもあなたに仕草で思いを送っていたはず。読み取れなかったあなたが悪い』

『あの娘に不幸な結末をもたらしたのは王、他ならぬアナタですよ』

怒りに狂った王の壮絶な拷問を受けながらも、牢の中の者は顔色一つ変えずに心を抉り続けた

59 :>>1:2018/07/04(水) 15:48:10.664 ID:xEDYBV6Wd.net
ここまで話したところで、Mは水を飲んで中断した

そして青年に告げる

「ここまでしかお話できません」

その言葉に青年は驚く
結末を聞けないなら最初からきかなければ良かったと後悔する
無意識に父の形見を弄っている自分に気づく

「ただし、その骨董品のライター。それを私を幽閉している男のポケットに忍ばせてくれたなら……近いうちに続きをお話しましょう」

その言葉だけは、なぜか耳打ちされて告げられた

60 :>>1:2018/07/04(水) 15:50:45.471 ID:YfUYMBxRd.net
帰り、青年は巨大ビルのオーナーに送られてエレベーターに乗ることに

そのオーナーの態度から、最上階でのやりとりは監視されていたことに気づく

青年は迷ったが、隙を見てオーナーのスーツのポケットに父の形見のライターをそっと入れた

61 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 15:51:52.601 ID:hU3UH9d+0.net
流し読みだがこんなのがいいのか?俺には登場人物すべてが本来人間に備わっている程度の知能すら欠いたちゃらんぽらんにしか見えん。全員で同じ結末目指して進んでいるかのような一体感さえ覚える
特に>>49>>52>>53がひどい

62 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 15:55:20.295 ID:SoTwONnW0.net
千葉県警市原署の生活安全課の創価学会員警官の指導でやっていると主張する
創価学会員の五味が自称防犯パトロールをまた始めたようだ

63 :>>1:2018/07/04(水) 15:56:11.587 ID:Do0IMyNbd.net
数日後、青年はニュースで自分が訪れたあの巨大ビルが全焼したことを知る

そして、さらに数日後Mから郵便が届いた。無事だったらしい

「自由への手助けをしてくれたあなたにささやかなお礼をしたいです。この場所まで来てはいけませんか?そこであの話の続きを」

そこには、ギリシャ行きの飛行機のチケットとある場所を示す地図が入っていた

64 :>>1:2018/07/04(水) 16:00:18.902 ID:Do0IMyNbd.net
青年はギリシャにたどり着いていた

そして夕方、地図の場所に向かう

「やあ、お久しぶりですね」

Mのあの独特な声が聞こえてきた

夕日の逆光の中、目を細めて挨拶を返そうとすると……そこに立っていたのはあの某大物歌手に似ている金髪のグラマーな美人ではなかった

青年の妹がそこに立っていた

65 :>>1:2018/07/04(水) 16:05:48.750 ID:7dk54Yfad.net
良く見ると妹と似てるのは雰囲気だけだ。所々違うし、髪の色も違う
青年はどこか不気味さを感じていた

「あはは、整形しちゃいました」
「嘘をつくな。身長が10センチ以上縮んでいるぞ」
「まあ、そうですね。あなたとあの時キスをしたとき(描写忘れた)頰の内側から細胞をいただきました。この姿はあなたの遺伝子を元にした女性バージョンといったところでしょうか?」

そこまで聞いて青年は踵を返す
Mとはこれ以上かかわってはいけない

宇宙人?
謎の生物?
とにかくMは人間ではないのは確かだ

しかし、次のMの言葉が青年をひきとめる

「では、あの話の続きをしましょう」

66 :>>1:2018/07/04(水) 16:07:39.146 ID:7dk54Yfad.net
そんでそんで
少女の娘らしい王女とその腹違いの弟が二頭の獣にのって塔の最上階にたどり着くとこでそのサウンドノベルの無料版は終わる

67 :>>1:2018/07/04(水) 16:09:08.766 ID:7dk54Yfad.net
細かいとこ違うと思うがこのサウンドノベルのタイトル誰か知らんか?

多少金出しても続き知りたい

68 :>>1:2018/07/04(水) 16:11:07.927 ID:7dk54Yfad.net
もう!

誰もいねえ
>>61本物はプロっぽい文章だったぞ

69 :>>1:2018/07/04(水) 16:16:43.219 ID:7dk54Yfad.net
むう
よく考えたらアキラ改のふんどしを借りる形になってるな

70 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 16:18:08.215 ID:ZgyQBIKR0.net
なんかきいたことあるなぁ

71 :>>1:2018/07/04(水) 16:20:19.573 ID:7dk54Yfad.net
>>70マジ?  

マジで探してんだよ
思い出せんか?

72 :>>1:2018/07/04(水) 16:22:01.902 ID:7dk54Yfad.net
くそ時間だ
 
落としてくれ

73 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 16:23:37.199 ID:mTqVHt7f0.net
笑われる殺人鬼に追われてるのかな?

74 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 16:29:07.005 ID:aluZZp7vd.net
「笑われる殺人鬼」より「改造アキラ」の方が読んでみたいよね

75 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/07/04(水) 17:07:06.751 ID:ZgyQBIKR0.net
改造人間アキラかな

76 :>>1:2018/07/04(水) 17:13:09.962 ID:ANUUnrR0d.net
やっぱり誰もわからんか

総レス数 76
29 KB
掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200