ロシアｖｓクロアチアの応援がレベル１０００になったときにありがちなこと

以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします

「ロシア！！！！！！ロシア！！！！！」
声援は最高潮。オーケストラ３００団を一か所に集めたかのような大音量であった。
それは、テレビごしに見た人ですら耳の鼓膜がやぶけた。

数万人収容の会場に９０００万のサポーターが駆けつけ、スタジアムどころか街がパンクしていた。
会場では一つの席に３人が座ろうとしており、重さにより床が落ちようとしていた。
しかし大興奮で、観客の脳にはドーパミンが麻薬を飲んだ時以上に分泌されており、
もはや自体の異常さにすら気づけないでいた。
みな気が狂ったように応援し、国家斉唱も歌詞はめちゃくちゃであった。

当初の応援はロシアコールや大合唱だったが、やがて皆が皆、狂気に飲まれてやりたい放題叫びだし、
暴れ出しだ。
内戦であった。

その光景を例えるなら、書道家が巨大な筆で紙にぐちゃぐちゃに書いたときのような激しさと熾烈さである。

客席の激烈さに比べると、ピッチで繰り広げられる試合は、おもちゃのサッカーゲームぐらいちっぽけに見えた。
ピッチだけポカンと穴が開いたかのように落ち着いており、観客がそこへなだれこまないのが不思議なほどである。
それくらいのひどいコントラストであった。

しかしその構図も、前半開始５分で崩壊した。とうとう客席とフィールドの境目がなくなり、
殴り合い・蹴りあい・押し合い・へし合い・取っ組み合い・ののしり合い・
集団リンチ・集団暴行・ヤクザの抗争・銃撃戦・警察対暴走族
が一度に行われたといってよいほど猛烈で、グロテスクの相を呈していた。

これはその時のテレビ中継である。
『こちら、ロシアのソチ。大変です。私もあまりの危険さに地上に降り立つことが出来ず、
ヘリコプターからの中継となります。とにかくサッカーファンの狂気により、
ロシア連邦そのものが崩壊しそうです。ソ連崩壊から３０年。ロシアが崩壊した先には、
いったいどんな国家があるのか。』

その様子は宇宙船からも観察されたほどである。