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喪黒福造「いやはや、実にみっともない口喧嘩ですねぇ」 男子フィギュア選手「俺たちの会話、盗聴していたのですか……」

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 20:53:33.854 ID:H8wzhKWsD.net
喪黒「私の名は喪黒福造。人呼んで『笑ゥせぇるすまん』。

    ただの『せぇるすまん』じゃございません。私の取り扱う品物はココロ、人間のココロでございます。

    この世は、老いも若きも男も女も、ココロのさみしい人ばかり。

    そんな皆さんのココロのスキマをお埋めいたします。

    いいえ、お金は一銭もいただきません。お客様が満足されたら、それが何よりの報酬でございます。

    さて、今日のお客様は……。

    東野陽平(29) フィギュアスケート選手

    【ライバル】

    ホーッホッホッホ……。」

2 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 20:53:57.698 ID:TgqrvSxd0.net
https://imgur.com/7jNLfWQ.jpg

3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 20:55:24.235 ID:H8wzhKWsD.net
テロップ「2018年2月――、平昌オリンピック」

韓国・江陵道、江陵アイスアリーナ。

リヒャルト・シュトラウスの「英雄の生涯」を使用曲に、氷上を滑る日本人の男子フィギュア選手。

赤と黒の混じった衣装を身につけたこの選手。筋肉質の身体つきで、顔の口元にはひげが生えている。

両腕や身体をダイナミックに動かしており、男らしさが伝わってくる選手だ。

テロップ「東野陽平(29) 男子フィギュアスケート選手」

両腕を広げ、演技を終える東野。会場内の観客たちが、東野に拍手を送る。


一方、もう一人の日本人選手も東野と負けず劣らずの演技を見せている。

黛敏郎の「舞楽」を使用曲に、氷上を滑るこの選手。ほっそりした身体つきで、中性的な顔立ちをしている。

彼の衣装は、紺色と銀混じりの忍者風のコスチュームだ。優雅で洗練された動きを行い、技巧派を感じさせる。

テロップ「西嶋月太郎(24) 男子フィギュアスケート選手」

4回転半を成功させる西嶋。歓声を上げ、惜しみない拍手を送る観客たち。

4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 20:57:17.519 ID:H8wzhKWsD.net
表彰式。表彰台の上に3人の選手が立っている。金メダルは西嶋、銀メダルは東野のようだ。

メダルを手にし、口元に笑みを浮かべる西嶋と東野。しかし、2人の目つきは決して笑っていない。


テロップ「2018年11月――、フィギュアスケート・JBC杯」

日本・広島市、広島グリーンアリーナ。黒色の衣装を身にまとい、ダイナミックな動きで氷上を滑る東野。

一方、薄紫色の衣装を身にまとい、しなやかな動きで氷上を滑る西嶋。東野と西嶋の演技は、まさに水と油だ。

表彰式。表彰台の上に立つ3人の選手。この大会でも、金メダルは西嶋、銀メダルは東野となっている。

東野(よりによって、今回の大会でも月太郎が金メダルかよ。いつもいつも、俺の前にあいつが立ちはだかってくる……)


広島市内のホテル。客室にいる日本人の男子フィギュア選手たち。口論をする東野と西嶋。

東野「おい、月太郎!金メダルを何度も取ったからといって、いい気になるな!」

西嶋「僕はいい気になってませんよ!つまらない言いがかりはやめたらどうです!?」

5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 20:59:18.378 ID:H8wzhKWsD.net
東野「何だと!?それが俺に対する態度か!?お前も偉そうになったものだな!!」

西嶋「僕は先輩に一応敬意を払ってますよ!!東野先輩こそ、もう少し謙虚に振る舞ってくださいよ!!」

東野「この野郎……!!言わせておけば……」

西嶋の服の胸ぐらを掴む東野。別の男子フィギュア選手が、2人の喧嘩を止めにかかる。

選手「まあまあ……。2人とも、喧嘩はやめてくださいよ……」

部屋にいる一同は気付いていないが……。客室にある椅子の裏には、盗聴器が仕組まれているようだ。


夜。ホテルの外に出て、タバコを吸う東野。東野の側には、いつの間か喪黒福造がいる。

喪黒「いやぁ……。東野陽平選手が喫煙者だったとは、意外でしたねぇ」

東野「ええ、まあ……。俺は喫煙や飲酒もやりますけど……。あくまでもたしなむ程度ですよ」

喪黒「それはそうと……。私としては、もっと意外だったのはこれ……」

6 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:01:18.956 ID:H8wzhKWsD.net
バッグの中から、ICレコーダーを取り出す喪黒。ICレコーダーから、録音された音声が流れる。

そう、ホテルの客室での東野と西嶋の口論の様子が――。

喪黒「いやはや、実にみっともない口喧嘩ですねぇ。これが男子フィギュアの2人のメダリストとは……」

東野「俺たちの会話、盗聴していたのですか……。でも、これくらいどうってことありませんよ」

喪黒「ほう……、盗聴されても動じないのですか」

東野「ええ……。このICレコーダーを週刊誌に売り込みたいなら、好きにすればいいですよ」
   「俺のファン層と月太郎のファン層は不仲だから、例の音声が知れ渡ってもあいつらは別に驚かないでしょう」

喪黒「……そうですか。しかし、あなたはいつも心にしこりを抱えているのですから……」
   「そんな状態のまま大会で演技をしても、本来の実力は発揮しきれないと思いますが……」

東野「まあ、それは言えてるかもしれませんね……」

喪黒「なるほど。私の仕事柄、今のあなたを放っておくわけにはいきませんねぇ」

喪黒が差し出した名刺には、「ココロのスキマ…お埋めします 喪黒福造」と書かれている。

7 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:03:19.165 ID:H8wzhKWsD.net
東野「ココロのスキマ、お埋めします!?」

喪黒「実はですねぇ……。私、人々の心のスキマをお埋めするボランティアをしているのですよ」

東野「人生相談とか、何かなんですか!?」

喪黒「あなたのような人を救うのが、私の仕事なんです。よろしかったら、相談に乗りましょうか?」


ホテル、1階。ロビーのソファーに腰掛ける喪黒と東野。

東野「俺と月太郎は、フィギュアスケートでは先輩と後輩の関係でした」

喪黒「あなたたちは、日本の男子フィギュアを担う逸材として期待されていましたねぇ」

東野「はい。昔は、実力や人気の面でも俺の方が月太郎を上回っていました」
   「あのころの俺は気持ちに余裕がありましたし、月太郎も俺に対して素直でした」
   「俺は、そんな彼に対して何かと教えたりもしたんです」

喪黒「それが今となっては、西嶋選手があなた以上の存在感を発揮していますから……」

東野「……ええ、ですが……。俺はあいつに追い越されたとは、決して思っていませんよ!」
   「あいつが平昌オリンピックで金メダルを取ったのは、まぐれだったんです!実力なら俺の方が上ですよ!」

8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:04:32.717 ID:if96UMMa0.net
支援

9 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:06:03.764 ID:x5dytzzED.net
喪黒「東野選手。こう言うのも何ですが……。もしかすると、あなたは西嶋選手に嫉妬しているのではないですか!?」

東野「お、俺があいつに嫉妬だって!?そ、そんなことはありませんよ!!」

喪黒「隠さなくてもいいですよ。おそらく、あなたは内心ではこう思っているでしょう」
   「『男子フィギュアのホープであった自分は、ゆくゆくはオリンピックや世界大会で頂点に立つはずだった』」
   「『しかし、後輩の西嶋月太郎に実力で追い越されてしまい、いつも2番手に甘んじるようになった』」
   「『それどころか、今では人気の面でもあいつが自分を上回っている。悔しくてたまらない』……と」

東野「い、いくら何でもそれは言いすぎです!!俺にだってプライドが……」

喪黒「そういうつまらないプライドは、いったん捨ててしまえばどうですか?」

東野「何だって!?」

喪黒「自分に誇りを持つのはいいことです。しかし、誇りも度が過ぎれば傲慢や狭量さにつながりますよ」

東野「くっ……」

喪黒「東野選手。ここは逆転の発想で考えたらどうです?西嶋月太郎という選手は、自分にはなくてはならない存在なのだ……と」

10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:08:17.430 ID:x5dytzzED.net
東野「どういうことですか!?」

喪黒「確かに、東野選手はずば抜けた才能と実力を持っています。しかし、あなたの成功の理由はそれだけではありません」
   「西嶋選手という優秀な競争相手、ライバルの存在があったからこそ……。ここまで成長できたのではないですか?」

東野「そ、そう言えば……、そうかもしれませんね……」

喪黒「今のあなたに必要なのは、ライバルである西嶋選手のことをあらゆる面で認めることなのです」
   「あなたたちが心を開きあえば、今以上にいいライバル関係になるはずでしょうし……」
   「あなたの実力ももっと発揮されるはずです」

東野「まあ、理屈の上ではそうなんでしょうけど……。俺と月太郎の今の関係を考えると……」
   「とてもじゃないですが、お互いに親しく話し合えるなんてもんじゃないですし……」

喪黒「心配いりません。私が、あなたに気合を入れてあげましょう!」

喪黒は東野に右手の人差し指を向ける。

喪黒「さぁ、私の手をよーく見ててください……」
   「ドーーーーーーーーーーーン!!!」

東野「うわああああああああ!!!」

11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:09:25.165 ID:5USsOeY40.net
>>3
羽生も成功してない4Aを決めるとか国の宝レベル

12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:10:15.324 ID:x5dytzzED.net
ホテル。廊下の奥の窓から、広島市内の夜景を眺める西嶋。彼の後ろに、東野が姿を現す。

東野「月太郎……。お前ならここにいると思ったけど、やはり……な」

西嶋「何ですか、先輩?僕だって、たまには1人になりたいですよ……」

うんざりしたような表情の西嶋。

東野「お前に話しがある。よーく聞いてくれ」

2人でゆっくり話し合いをする東野と西嶋。

西嶋「そうだったんですか……。先輩がそこまで思いつめていたとは、僕は知りませんでした……」

東野「ああ……。俺は月太郎のことを意識するあまり、いつもお前に辛く当ってしまった。本当にすまない……」

西嶋「そんな……、謝りたいのは僕の方ですよ!僕こそ、先輩の気持ちを理解しきれていなかったものだから……」

東野「俺たち……。くだらないことで、いがみ合っていたのかもしれないな……」

西嶋「はい……」

13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:12:15.733 ID:x5dytzzED.net
広島グリーンアリーナ。エキシビションが行われ、氷上には各国の選手たちが集まる。

友好的な雰囲気で、顔に笑みを浮かべた選手たち。エキシビションでは、東野と西嶋が2人並んで滑っている。

互いに顔を見つめる東野と西嶋。2人の笑顔は、平昌五輪の表彰式の時とは違い、自然なものとなっている。


山道を走る高速バス。隣同士の席で仲良く会話をする東野と西嶋。2人を奇異な目で見つめる選手たち。

選手A「いつもと違って、2人とも仲がよさそうだけど……」

東野「仲直りができたんだよ」

選手B「えっ、仲直り!?どういう風の吹きまわしなんですか!?」

東野「2人でゆっくり話をしたのさ。それだけだ」

西嶋「ええ。東野先輩はいい人ですから……。話し合ったら分かり合えましたよ」

選手C「うーーーん……」

14 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:14:19.923 ID:x5dytzzED.net
テロップ「2018年12月――、フィギュアスケート・グランプリファイナル」

カナダ・バンクーバー市、パシフィック・コロシアム。

ストラビンスキーの「火の鳥」を使用曲に、氷上を滑る東野。彼は赤と金が混じった衣装を身につけている。

一方、シューベルトの「交響曲第7番(未完成)」を使用曲に、氷上を滑る西嶋。彼が着ているのは、銀と黒が混じった衣装だ。

表彰式。表彰台の上に立つ3人の選手。今回は珍しく、金メダルは東野、銀メダルは西嶋となっている。


記者会見場。記者たちからインタビューを受ける東野。

東野「今回俺が金メダルを獲得できたのは、ライバルの存在があったからです」

記者「東野選手のライバルというのは?」

東野「言うまでもなく、西嶋月太郎選手のことです。よきライバルである彼がいたからこそ、俺はここまで戦ってこれました」
   「俺は西嶋選手に感謝しています。彼は、今後もいい競争相手になるでしょう」

東野に、カメラのフラッシュが一斉に浴びせられる。

15 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:16:22.162 ID:x5dytzzED.net
テロップ「2019年――、日本」

夜。とある山。丘の上の展望台から、夜景を眺める東野と西嶋。2人は、有名人であるのを隠すべく変装している。

西嶋「2人で一緒にいるのがこんなに楽しいなんて、知らなかった……」

東野「あ、ああ……」

西嶋「もう少し長く、先輩と一緒にいたい……」

東野にしなだれる西嶋。それに対し、困惑した表情の東野。

東野「お、おい……。一般人に見られたらどうするんだ……」

西嶋「大丈夫よ。まさか、あたしたちがここにいるなんて一般人は夢にも思わないわ」

西嶋の口調は、いつの間にか女言葉になっている。


BAR「魔の巣」。喪黒と東野が席に腰掛けている。

喪黒「東野選手。西嶋選手と和解できてよかったですねぇ」

16 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:18:27.202 ID:x5dytzzED.net
東野「いやぁ……、いいことばかりじゃないですよ……」

喪黒「おや、何かあったのですか?」

東野「実はその……」

身振り手振りを交え、喪黒に事情を説明する東野。

喪黒「ほう……、西嶋選手にはそんな性癖があったのですか」

東野「はい……。しかも、彼は俺に恋愛感情を抱いているんです」
   「だから、どうやって彼に接すればいいものかと……。最近の俺は、いつも悩んでいるんですよ」

喪黒「東野選手……。あなたと西嶋選手は、先輩と後輩であると同時にライバル関係でもあります」
   「このことを踏まえた上で、彼と接すればいいのです」

東野「……と言うのは」

喪黒「選手であると同時に、戦友としての関係でもあるということですよ」

東野「は、はあ……」

喪黒「だから、東野選手には私と約束していただきたいことがあります」

17 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:20:20.376 ID:x5dytzzED.net
東野「約束!?」

喪黒「そうです。西嶋選手があなたにどんなに好意を寄せても、彼と恋愛関係になることだけは控えてくださいよ」
   「そうなると、後々になってややこしい事態が起きる可能性もあり得ますからねぇ……」

東野「は、はい……。それはもちろん、承知していますから……。くれぐれも気をつけますよ」


ある夜。マンション、西嶋の部屋。テーブルに向かい、2人で夕食を食べる東野と西嶋。

テーブルの上には、手の込んだ料理がこれでもかと並んでいる。

東野「ここにある料理、みんなお前が作ったのか……。なかなかやるな」

西嶋「そうよ。あたしは料理が得意だから……。先輩に食べて貰おうと思って、作ったのよ」

東野「あ、ありがとう……」
   (こうやって一緒に過ごすと……。まるで、カップルか夫婦のようにも見えなくもないな……)


ある日。遊園地。観覧車の中にいる東野と西嶋。西嶋は、東野の手を握りしめる。

西嶋「あの、実はあたし……」

18 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:22:51.636 ID:x5dytzzED.net
東野「何だい、月太郎?」

西嶋「あたし、先輩のことが好きなの!!愛してる!!」

東野「えっ!?そ、それは……」

西嶋「先輩がいなくなったら、あたし生きていけない……」

涙目になる西嶋。複雑そうな表情になる東野。

東野(さすがに、こいつの告白を断るのは可哀想だな。しかも、俺でさえこいつの性癖を受け入れ始めているからな……)

西嶋「お願い、あたしを一人にしないで……!!」

東野「分かった……!俺はお前をもう離さない」

西嶋は東野に抱きつき、強引に彼とキスをする。


夜。ラブホテル街。とあるラブホテルへと向かう東野と西嶋。そんな2人の姿を、喪黒が後ろから見つめる。

……ある程度時間が経った後。客室では、裸になった東野と西嶋がベッドの上で会話をしている。タバコを吸う東野。

19 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:25:14.860 ID:x5dytzzED.net
西嶋「ありがとう、陽平。最高に気持ちよかったわ」

東野「礼を言いたいのは俺の方だよ。俺こそ、自分がこっち側の人間であることに初めて気づかされた」


ラブホテルを出て、夜道を歩く東野と西嶋。手をつないで歩き続ける2人の前に、喪黒が姿を現す。

喪黒「東野選手……。あなた約束を破りましたね」

東野「も、喪黒さん……!!」

喪黒「私は言ったはずですよ。西嶋選手と恋愛関係になることだけは控えろ……と」
   「にも関わらず……。あなたは今、彼とここで……」

東野「ま、待ってください!!それには深いわけが……」

喪黒「もはや手遅れです。こうなった以上、あなたはもう今の道を突き進むしかありませんよ!!」

喪黒は東野と西嶋に右手の人差し指を向ける。

喪黒「ドーーーーーーーーーーーン!!!」

東野・西嶋「ギャアアアアアアアアア!!!」

20 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:28:30.209 ID:x5dytzzED.net
2週間後――。『週刊文隆』が、東野と西嶋の交際を大きく報道する。

週刊文隆「男子フィギュア・東野陽平と西嶋月太郎、先輩後輩の関係を超えた『ある絆』」

雑誌には、2人の写真がいくつも掲載されている。抱き合ったり、キスを交わしたり、手をつないだりする写真などなど……。


記者会見場。カメラのフラッシュを浴びる東野と西嶋。2人は、清々しい表情で口を開く。

東野「西嶋選手と交際があることは事実です。このことを否定するつもりはありません」

西嶋「僕は、彼のことを深く愛しています。僕たちはありのままの事実を世間に公表し、自分の心に正直に生きるつもりです」


とあるアイススケート場。スケート靴をはいた喪黒が、氷上を滑っている。

喪黒「人間が多く集まると、何かと競い合いが起こりやすいですが……。その場合は、必然的にライバルが自分の前に現れます」
   「特に、優れた実力を持ったライバルと出会うことは……。いい意味で、自分への刺激と成長をもたらしてくれるものです」
   「ライバルを持つということは、競争相手を認めることでもありますし……。それは、戦友を持つことをも意味しています」
   「従って、優れた実力者の陰には、優れたライバルが必ずいますし……。ライバルの存在こそが成功の鍵なのかもしれません」
   「よきライバル同士だった東野選手と西嶋選手は、遂に恋愛関係にさえなりました。もっとも、2人はこれから先が大変でしょうねぇ」
   「オーホッホッホッホッホッホッホ……」

                   ―完―

21 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:28:44.192 ID:HbVhrglM0.net
実際フィギュアってゲイだらけだもんなぁ

22 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:30:32.982 ID:TgqrvSxd0.net
>>21
まじかよ

23 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:35:12.889 ID:5USsOeY40.net
ハッピーエンドだと?
面白かった乙

24 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2018/12/01(土) 21:38:19.151 ID:HbVhrglM0.net
>>22
羽生のコーチ、衣装、振り付け師全部ゲイだぞ

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