バイト先の女性社員(28)｢おはよう！｣俺(20)｢おはようございます｣女性社員｢もっと元気出して！｣

以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします

こいつの名前は宮川遥香、この現場のフロアマネージャーだ。大学生のアルバイトで平スタッフの俺からは当然上司にあたる。俺や他のスタッフの動きが悪かったりすると、この女から怒号が飛んでくるというわけだ。

｢(朝からそんな元気出ねぇよこいつ松岡修造かよ...)｣

俺は不満な顔でこの女を見ていた。宮川さんは絵に描いたような仕事人間であり、本当に松岡修造みたいだった。

｢返事は！？｣

彼女の顔が一瞬にして締まり俺をじっと見つめていた。そのあまりの迫力に一瞬言葉が出てこなくなった。

｢は、はいっ!!｣

俺はそのあまりの剣幕に反射的に返事をしていた。10センチ以上身長差があり、体格的にも向こうの方が圧倒的に不利なのに、下から突き上げる眼差しは凄まじいものだった。

｢よし、じゃあ今日もよろしく！｣

宮川さんは俺の肩をポンと叩き振り返るとフロアに降りていった。迫力があり怖い時もあるが、基本的にはスタッフ想いの優しい人だった。その背中は逞しく、頼り甲斐を感じさせるものだった。

｢(面倒見はいい人だけどなぁ...)｣

俺はどうしても宮川さんのことを好きになれなかった。