異能力者(♀)「へぇ……お前、このボクが怖くないんだぁ？」

以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします

異能力者「クククッ……面白くないなぁ。お前の顔が恐怖で歪むの、結構楽しみにしていたのに…。」

異能力者「サイコキネシス、パイロキネシス、テレキネシス……あらゆる超能力を引き起こすこのボクを、人々はみな恐れた…。」

異能力者「ボクの力を見た者たちはみんな離れていったよ。友達も、先生も……実の親でさえも。」

異能力者「そいつら、みんな初めは決まってこう言うんだ。大丈夫、私はキミを恐れたりしないよ。安心していいよ、ってね…。」

異能力者「でも……少し脅かしてやれば、みーんな化けの皮を剥がした。命の危険に晒されると、人ってやつは本性を顕にするんだ。」

異能力者「どれだけいい人のふりをしても、本心では誰もがボクを恐れている。排除したがっている…………お前も、そうさ。」

異能力者「カウンセラーだかなんだか知らないけど、あんまりボクに近づかない方がいいよぉ…？ボクがひとたび念じれば……お前の身体は……ククッ……バラバラに壊されちゃうんだからさぁ……！！」

異能力者「大丈夫……ボクを避けることは、なにも酷いことなんかじゃない。誰だって自分の命は惜しい……命を守ろうとするのは、生き物として当然の、本能だ。」

異能力者「本能に身を任せることは、悪いことじゃないんだよ…。ほら……お前も耐えられないなら、ここで叫んでもいいよ？ボクは、誰かの悲鳴を聴くのも好きなんだ…。」

異能力者「ほら……はやく泣きなよ……！！そうでないと……壊しちゃうよぉ……？」