アホ「刺し身うめええ！」ワイ「ほーい（醤油を取り上げる）」を小説風にしてみたｗ

以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします

「なにすんだよ！」
　アホは店の外まで届くくらいに大きな声で怒号を撒き散らした。
　喧騒に満ちていた店内の空気は一変、店内は静まり返り、店中の人間の視線は俺とアホ二人に集まった。
　アホは少し戸惑っている様子だった。
「うまいんでしょ？別にいいじゃん」
　俺はそう言いながら刺身のつまを口に運んだ。
　アホは醤油でぼとぼとに浸されたマグロの刺身を箸ですくいながら
「醤油が無いと味しないだろ！」
と言った。
　刺身を食べているのか、醤油を食っているのか。アホが口に運んでいる刺身を
見ているとわけがわからなくなる。
「そんなに醤油が好きなら醤油を飲んでいればいいじゃないか」
　俺はアホを侮蔑するかのような目でらみつけた。
「そーいうわけじゃ……ないんだよなぁ」
　アホは虚空を仰いだ。俺はすかさずこう切り込んだ。
「アホよ、お前は刺身の味、醤油の味、どちらが好きなんだ」
「うーん……・、どちらかといえば醤油の味かな？」
　アホの返答を聞いた俺はたじろいだ。
「んー？それって刺し身は醤油の味しかしないってことじゃね？」
「あっ…」
　アホは何かを気付いたようだ。大事なことに気付いたようだった。