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【童話】百合の間に挟まる狸を討つ兎
- 1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/02/17(水) 22:44:29.344 ID:XKks/u0j0.net
- 昔々あるところに、1組の百合夫婦がおったそうな
その2人は寺子屋時代から今まで様々な衝突や周囲の偏見を乗り越え、永遠の愛を誓い合ったのであった。
互いに絶世の美女で、将軍様が側室にしようとしたが、2人の絆のあまりの美しさに諦めたという事すらあった。
奇異の目で見る事もあった村の衆も、今では2人を応援するようになっておった。
そんな2人の住んでいる村の近くの山には、人に化けられるいたずら狸がおった。この狸、度々人里に降りては化けて散々いたずらを繰り返す厄介者じゃった。
しかも、性的趣向が病的なまでに倒錯しており、「百合とは最終的に男が寝とるまでの布石に過ぎない」と言って憚らない異常者じゃった。
- 2 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/02/17(水) 22:45:16.950 ID:XKks/u0j0.net
- 狸「あーあの百合夫婦のどっちかとヤりてーなー。でも男に化けてもタチの方に撃退されるしネコも舌噛んで死ぬ勢いで拒絶するからな…そうだ!」
狸は一計を案じ、まずは百合夫婦のネコの方に化けた。そして、タチを誘ってセックスし、帰ってきたネコに見せつけたのじゃった。
ネコ「…何その女…」
狸は戸口に背を向けており、まさか自分に化けた狸が居るとは思わないネコは、まんまとタチが浮気したと勘違いした。
ネコは泣き出し、走り去っていった。
タチはここに至ってようやく狸に化かされていた事に気付いたが、時すでに遅し。
すぐさまネコを追いかけたが、顔が良く男女問わずモテるタチに対して不安を抱いていたネコは心を閉ざし、早駕籠で実家へ帰ってしまった。
- 3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/02/17(水) 22:45:53.327 ID:XKks/u0j0.net
- 狸「愉快愉快!今度はネコに化けてタチに抱かれるのも面白いかのう!」
狸は腹を抱えて大笑いじゃった。
この所業を知り激怒した者があった。
百合夫婦と兼ねてから仲良くしていた兎である。
兎「おのれ狸め。まさに鬼畜の所業。生かして置けぬ!」
兎は狸に対して復讐を誓うのだった。
兎「おーい狸どん!百合同人誌即売会があるんじゃが一緒に行かぬか?」
狸「それは良いのう!早速出掛けるぞい!」
百合は二次三次問わず好きな狸は、二つ返事で乗ってきた。
狸「うひょひょ!これは良い同人誌ばかりじゃ!」
狸は喜んで同人誌を買い漁った。これが顔の広い兎が企画した罠とも知らずに…
- 4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/02/17(水) 22:48:26.994 ID:XKks/u0j0.net
- 狸「な、なんじゃこれは!」
買った同人誌を読んだ狸は腰を抜かした。表紙をめくるや、可愛い女の子にカッチカチの男根が付いていたのである。
兎「ああ…その島はカチカチ島じゃもの。そりゃあふたなりモノも置いてるさ」
ふたなりが大嫌いな狸は心に大きな傷を負ってしまった。
狸「な、なんという事じゃ。地雷ジャンルの島で買ってしまうとは…でも、こっちなら大丈夫じゃろう!」
ところが、その同人誌の女の子には脇毛といいマン毛といいボーボーに生えておった。
狸「どこに需要があるんじゃ!百合で体毛はあり得んじゃろ!」
兎「それはボーボー島じゃな。よく試し読みしないからそうなるんじゃ…」
狸は立て続けに地雷を踏んで寝込んでしまったのじゃった。
- 5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/02/17(水) 22:48:33.143 ID:2yvIoVHV0.net
- https://i.imgur.com/767bndV.jpg
- 6 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/02/17(水) 22:48:51.688 ID:XKks/u0j0.net
- 狸「くそう…男根と体毛がチラついて夜も眠れんわい…」
兎「おーい狸どん。この間は災難じゃったのう。実は良い薬になる同人誌があるんじゃが、読んでみんか?」
狸「すまんのう兎どん…どれ、早速読ませて貰うとするか」
狸は布団から出てその同人誌を読み出した。
狸「お、若干ロリ寄りで好みの絵柄じゃ…これは心が現れるわい…」
狸は夢中で読み進んでいった。
狸「ストーリーも複雑で面白いが…何か含みのある演出が多いような…?」
少し違和感を覚えた狸じゃったが、もはや読むのを辞められない所までハマってしまっていた。
- 7 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/02/17(水) 22:54:35.990 ID:XKks/u0j0.net
- 狸「うわ!?可愛い女の子同士の恋愛かと思ったらこれ男の娘じゃねえか!」
そう、それは読むものを男の娘ジャンルに引き摺り込むまさに沼のような同人誌だったのじゃった。
兎「やっと気付いたか!これは百合夫婦の仇じゃ!男の娘沼にハマって溺れ死ぬが良いわ!」
狸はそれ以来男の娘でしか抜けなくなり、いたずらをする事も無くなったとさ。めでたしめでたし。
しかしながら、1度壊れてしまった百合夫婦の仲は2度と戻る事は無かったのじゃった。
そして、お互いに男性と結婚して家庭を持ち幸せに暮らしましたとさ!
そういう時代だったので仕方ありませんね!
おわり
- 8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/02/17(水) 22:56:46.482 ID:5nNhEIKpp.net
- カチカチ島が言いたかっただけだろ
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