ゲラルトが言いそうなこと

1 ：以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします：2021/04/21(水) 05:55:43.452 ID:raXXz5j8d.net

まったか？

2 ：以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします：2021/04/21(水) 05:56:39.316 ID:eKQJeuuBd.net

こら勘吉！

3 ：以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします：2021/04/21(水) 05:56:51.273 ID:ZhKYdK0uM.net

　その年に新しく赴任してきたレダニアの士官であるネッド・アーチャーは、早速の問題に、だが頭を悩ませることはしなかった。即座に３名からなる調査隊を編成させ、件の森に派遣したのだ。迅速なる英断振りを示した――というよりも、彼にしてみればそもそも大した問題とは思えなかったというのが正解だろう。傷だらけの熊の死体？　目の悪い老人が、死後に鴉がつついた傷を見間違えたに違いない……断じて怪物の仕業などではない。

　その考えが浅はかだったと理解したのは、三日たっても調査隊が帰還せず、さらに追加の人員を送り込んで半日ほど経過した頃である。青白い顔で戻ってきた彼らは口を揃えて言った――派遣した３名が皆殺しになっていると。

　実際、森の"５か所"に点在していた死体は酷い状態だった。共通しているのはバラバラになっているという点だけで、傷の種類は何か鋭利なもので分断されたもの、強い力で無理やりに引きちぎったもの、炭化して崩れたものなどバラエティに富んでいた。

　知っての通り、北方諸国で唯一ニルフガードと互角に戦ったレダニア軍は精強で知られているし、その自負もあった。ネッド・アーチャーもとりわけその信仰に憑りつかれたひとりで、即座に森に潜む怪物狩りを行うよう命じ、その命令は犠牲者が15人を数えるまで撤回されることは無かった。

　多くの部下を失い、窮地に立たされた士官が最後に縋ったのは、結局のところウィッチャーだった。

　ウィッチャー――魔法剣士。怪物退治屋。変異体の化け物。名は多くあるが、それらは常に畏怖を込めて唱えられてきた。いささか込められすぎて、頼るのを躊躇する者がでるほどに。

　幸いなことに――あるいは不運なことに、アーチャーは躊躇しなかった。数年前にもこの村の問題をウィッチャーが解決したことがあると、村人のひとりが教えてくれたのだ。その時の雇い主は、当時ホワイト・オーチャードを支配していたニルフガードではあったが。

　とまれ、その村人はウィッチャーに詳しかった。お陰でアーチャーは、魔法剣士への依頼料の相場も、その腕が立つことも、さらには村に呪いを掛けて子供をさらっていくこともないと知ることが出来たのだ。

　今日に至って、魔法剣士は大きくその数を減らし、絶滅危惧種と言っても過言ではないものとなっている。彼らのほとんどは怪物退治の依頼を受けながら大陸を彷徨っている為、連絡を取ることも難しい。だが幸いなことに、例の村人はほぼ唯一、常に連絡できる道標――住所を持っているウィッチャーを知っていた。

　名を、リヴィアのゲラルト。白狼。ブラビケンの殺し屋。最古にして最強の魔法剣士。そして今ではトゥサン公爵領の一部を賜り、ワイン農家との二足の草鞋を履く男である。

4 ：コペンのコッペパン ：2021/04/21(水) 05:57:23.090 ID:CRwcHPRU0.net

つまらん依頼ばかりだ

5 ：以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします：2021/04/21(水) 05:57:24.654 ID:Ihae9hpZ0.net

俺には関係ないな