【ウマ娘】トウカイテイオー「トレーナー……特別移籍って……何？」

以下、？ちゃんねるからVIPがお送りします

トウカイテイオーとトゥインクルシリーズを駆け抜けた三年間はあっという間に過ぎ去った。

８冠というシンボリルドルフも成し遂げられなかった偉業を成し遂げ、彼女はウマ娘として大きく成長した。シリーズ後に遊びに行った遊園地では子供のウマ娘に目標と宣言されるほどだ。

しかし、子供の頃からの目標を超えてしまった当の本人は次の目標を見つけあぐねており、私も彼女が夢中になれる「目標」を与えられることのできない＿＿

そんな日が続いたある日のことだった。
トウカイテイオーに「特別移籍をしないか」という話が持ちかけられた。

本来、テイオーほどのウマ娘が地方に移籍することは稀だ。しかし有力なウマ娘を担当させることで地方のトレーナーの技能向上、ウマ娘の士気上げ、また移籍されたウマ娘自身も地方で生活をすることで新たな視点を持つことが見込める＿＿
「特別移籍」とはそう言った謳い文句で新設された制度だった。

初めはテイオーを支えることができなくなってしまうことに抵抗はあったが現に自身がテイオーに新たな目標を提示できていないのは事実だ。
テイオーを移籍させることで業界全体の向上も見込める。何よりテイオーもさらなる成長をするかもしれない。

苦渋の決断だったが私は特別移籍を受け入れることにした。
テイオーに説明すると「ボクにはトレーナーしかいない」強く反発されてしまった。
不謹慎ながら自分がテイオーに信頼されていると喜びも感じたがそれ以上にテイオーの視界は狭まっており私に依存している危険性も感じられた。
目標を見失ったテイオーは私に依存することで満足してしまっている。それはテイオー自身の成長に繋がらないのだ。
そう説得したが納得してもらえず最後は喧嘩別れのようになってしまい、別れを惜しむ間も無くテイオーは中央トレセンからいなくなってしまった。

ある日、テイオーから手紙が届いた。今は中央から遠く離れた地方トレセンにいるそうだ。

「トレーナー、元気でいますか？
はしってばかりだったボクも今は他のウマ娘に教えたりしてるんだよ。慣れないことばかりで
やけに時間が経つのが早く思えちゃうな。
くるしいこともあるけど、
たいせつな、トレーナーとの思い出を糧になんとか
すごしてるんだ。
ケガや病気にはなってないよ。だってボクは最強無敵のテイオーなんだから！
にしし。
きっと、いつの日か、またトレーナーと
で会える日を信じて。」

テイオーも頑張っているみたいだ。テイオーが戻ってきたときに胸を張って迎えられるようなトレーナーにならなくては
テイオーとの特別な絆を感じれた手紙を仕舞い新たな担当ウマ娘の下に急ぐのであった。