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ネット小説の一話書いたから見てくれ

1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/24(金) 02:13:44.455 ID:q/yuwArX0EVE.net
 高校3年の夏。僕は学校に行けなくなった。クラスメイトに暴言を浴びせられたとか、暴力を受けたとかそんな理由ではない。
 教室に拒否感を抱くようになってしまったのだ。
 元々、高校2年の冬までは、学内では成績はトップだった。といっても、至って普通の高校だったので、県をみればゴロゴロいるレベルだった。
 しかし僕にとってそれは誇りであり、生きる意味を見出すことができた。学費の関係で私立大学を受けるつもりはなかったが、周りには有名国立大学に行くのだろうと思われていたし、僕も当然そうするつもりだった。
 急に、やる気が途切れたのだ。これまでの分量をこなせなくなり、担任からは失望された。成績の維持も困難になった。クラスの雰囲気が、今までに増して、どんよりした。

 僕はなにかを考え込むことが多かった。社会問題や政治に関してもよく思案したが、専門的な知識がないと話にならないと悟り、やめてしまった。
 いつしかその時間は、自分の真っ暗な未来を憂い、悲観する時間になっていった。
 こうなった原因はわからない。プレッシャーを受けすぎたのだろうか。あるいは、燃え尽きてしまったのか。

 それからは早かった。僕は主観的にも客観的にも、鬱だと言える状態であった。
苦しまず死ねる方法を考えたところ、僕がマンションの7階に住んでいるということもあり、飛び降りるというシンプルな答えが出た。しかし、決行に踏み切れることはなく、僕は家でほとんどなにもしなくなった。
 僕は臆病者だった。この世界を観測できなくなるという不安を克服することはできなかった。
 そんな僕を両親は見捨てなかった。今の学校に通えないのなら、通信の学校に変えればいいと言ってくれた。僕は成り行きに任せた。

 今は高校3年の冬。通信制というだけあって、課題は全て自宅で終わらせられた。今では卒業の条件を全て満たし、あとは待つだけとなった。
 家でなにもしないのは落ち着かず、バイトを始めたが、週3という緩い条件でもしんどくなった。社会復帰に向けての練習のつもりだったが、それくらいの適応もできない自分に絶望した。結局そのバイトも一月でやめてしまった。
 家は落ち着くが、何もすることがない。最近はまた死のうかとよく考えていて、遺書まで用意したのだが、ニュースでよく見る若くして事故で亡くなった子どもの葬式の悲惨さが目に浮かび、決行できない。親より先に死ぬのは最大の親不孝とはよく聞く。両親も僕が自殺しないように気を使っていることはよくわかる。
 先に述べた通り、僕は7階に住んでいる。なのに、日光がよく入る南向きの窓の先に、なにか大きな物体があるのが見える。
 最初はヘリか何かだと思った。そこにあるはずのものでない、いや、そもそもこの世に存在するはずのものでなかったために、すぐには理解できなかったのだ。

――――――――――そこにあるのは、巨大な手だった。
  
 どうでもいい情報ではあるが、よく見るとそれは右手だった。こういうときは、パニックになる一方、脳の一部分は奇妙に冷静になるということはイメージしていたが、その通りになった。
 巨大な指の腹には、これまた大きな眼がついている。指紋のようだとも思った。
 そんな眼が、なにかをぎょろぎょろと探している。充血はしていなく、青白い手と合わせて、死体のような印象を受けた。
――――最悪だ。目が、合ってしまった。隠れる暇も無かった。
 動けない。いや、というより、動く気が失せる。もう死んでもいいと思ってしまったからだ。もし自殺したらどれだけ両親は悲しむだろう。僕では想像もできないほどだろうな。

 ああ、そういえば、こんな話を思い出した。
 これは、僕が自分の将来を悲観することに時間を使い始めた頃に考えた話。
 [他人の気持ちをよく考える人は、他の人より病みやすいんだ。死にたくなりやすいんだ。でも、死ぬことは難しい。それは、自分が自殺したときの親の気持ちを想像してしまうからだ。
 そうして、生きることも死ぬことも難しいまま、逃げることさえ許されず苦しみ続けるんだ。]
 僕はまさにこのパターンに当てはまっていた……

 両親が立ち直れないかもしれないほど悲しむのは、おそらく自殺したときのみだ。他殺や事故なら、そこまでダメージは負わない。決して軽いとは言えないだろうが、きっと大丈夫だろう。
 ゆっくりと、右手が形を変えていく。最初はジャンケンのパーのような形だったが、小指、薬指、中指を閉じて、人差し指をこちらに向けた。
 子どもが遊びで手で鉄砲を作っているようだと思った。必然的にこちらを向く親指の腹には、常にこちらを見続ける冷たい眼差しがある。

 初めから何も音はないのに、静寂が訪れたような気がした。

2 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/24(金) 02:13:59.973 ID:q/yuwArX0EVE.net
だるいけど頼んだ

3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/24(金) 02:28:24.496 ID:0xB0aJQ00EVE.net
まず特徴的な情報を文頭に持って来て開示した方がいいと思う
高校3年の夏。なんてのはありきたりすぎて全くイメージがわかない

4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2021/12/24(金) 02:29:35.102 ID:KYdv+sup0EVE.net
最初手の描写でその後情報を小出しにしろ
1話ならインパクトないと

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