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文才ないけど、ゴールデンウィーク中に小説を書こうのスレ
- 1 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 11:45:26.539 ID:Ap5aTj/90.net
- 昨日、別でたててくれた小説創作スレで載っけてたやつの続き
よかったら読んでってよ
あと、昨日一緒に執筆してた、卒業旅行の話書いてた人も待ってる
- 2 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 11:45:43.477 ID:Ap5aTj/90.net
- とりあえず最初から載せる
- 3 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 11:48:55.207 ID:Ap5aTj/90.net
- お題で出たバチカン市国で一作
- 4 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 11:49:25.442 ID:Ap5aTj/90.net
- 楽園
システィーナ大聖堂の地下室は、かつて人類が追われた楽園につながっている。
いつからか、そんな噂が囁かれるようになった。秘密の入り口からは、はるか昔、大天使が楽園の門を封じるために設置した、炎の剣の赤々とした光が漏れ出ているのだ
と。
だが噂は所詮噂。どこかのほら吹きが面白半分ででっち上げたのだろうと、町の人間は誰も本気にしていなかった。
「まさか本当だったなんて⋯」
カンパネルラは、目の前にでんと現れた重厚な扉をまじまじと眺めた。扉はしっかりと閉まっているが、壁とのわずかな隙間からは赤い光が漏れ出している。その光は、炎そのものと見紛う程に赤く、異様な雰囲気を醸し出していた。
カンパネルラは、ローマの初等学校に通う12歳の少年だ。大聖堂のうわさは、カンパネルラの学校まで広がり、やんちゃ盛りの少年の間で、真偽のほどを確かめようということで話がまとまるのはすぐだった。
深夜10時に、大聖堂の前に集合。大人には絶対に近づかないように。
そんな約束をして、高揚感を胸に少年たちは学校を後にした。
- 5 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 11:49:57.501 ID:Ap5aTj/90.net
- 親にばれないように家を抜け出し、巡回している警官に見つからないようにするスリルを味わいながら、カンパネルラたち5人は大聖堂前に集合した。正門を守る守衛に
見つからないようにしながら、どうにか中に入り込む。夜の大聖堂は、昼間に見るよ
りも神聖さに満ちていた。
あちこちに面に入る絵画たちを通り過ぎながら、5人はとうとう最後の審判の前まで
たどり着いた。目の前にするととても大きく、描かれた天使たちが、自分たちの罪を
露わにしてくるように思えた。
「早く、探そうぜ。この辺に扉があるんだろう?」
雰囲気に圧倒されて動けないカンパネルラたちに、アダンがそう声をかけた。アダン
はこの遊びを考え付いた張本人だった。
「ああ、そうだね。せっかく来たんだし何か面白いものを見つけたいよね。地下室の入り口じゃなくても」
「バカ!端から諦めてどうするんだよ。火がないところに何とかっていうだろ?絶対
どこかにあるはずだって。⋯ん?なんだこれ」
ふいに、アダンが床にかがみこんだ。
「なんかごこだけ出っ張ってないか?」
- 6 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 11:51:23.259 ID:Ap5aTj/90.net
- 「え、ちょっとアダン、やめときなって」
カンパネルラの制止も間に合わず、アダンは床の出っ張りを踏み抜いてしまった。
「うわ!」
地の底から響くような轟音とともに、床の突起から眩い光があふれ出した。次いで、立っていることが難しいほどの揺れに襲われる。
思わず体勢を削し、床に伏せる。1秒か20秒か、もしかしたら数分続いたように思
われた揺れがようやく収まった。知らぬ間に閉じていた目を開け、カンパネルラは愕
然とした。目の前に鎮座する巨大な扉。そして突然消えた友人。
「皆、どこ行ったの⋯?」
煌々と光が降り注ぐ中、カンパネルラはあたりを見渡した。まるでもともとカンパネ
ルラしかいなかったかのように、聖堂の中は静まり返っている。異物は、カンパネル
ラ本人と、目の前の扉だけだった。
あまりに想像を超えた事態に、カンパネルラの頭にはいろいろな考えが遅った。
これは夢なのではないか。きっきまでの出来事も、この状況も、目が覚めればすべて
忘れてしまっているのではないか。
- 7 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 11:56:19.649 ID:Ap5aTj/90.net
- 呆然としながら、立ち上がり、目の前の扉に触れてみる。
ひんやりと、金属特有の冷たさが肌を伝った。どうやら、幻でもなんでもなく、実体を持って目の前に存在しているようだった。扉に彫られている紋様を指でなぞりながら、カンパネルラは思案した。アダンはどこへ消えたのだろう。僕を驚かせるために何処かに隠れていたりするのだろうか。ひょっとして、置いて帰られてしまった?
「だれかいるのか!」
ふいに、後ろのほうで声が響いた。ガチャガチャと、金属がこすれぶつかる音が聞こ
える。守衛が、聖堂内での異変にに気が付いたようだった。
そうだ、この聖堂から出るには守衡から見つからないようにしなければならない。この短時間でカンパネルラにも守術にも見つからないように、ここ帰ら立ち去るには無
理があるだろう。
カンパネルラは、再び扉を見据えた。何処かに隠れているわけでもなく、先に家に帰ったのでもないなら、アダンはこの扉の先に消えたに違いない。
守衛の足音がどんどん大きくなってくる。ここまでたどり着いて、カンパネルラが見つかるのも時間の問題だろう。守衛につかまってしまえば、しばらくここには来ることができないし、この機会を逃せば、扉も消えてしまうかもしれない。
- 8 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 11:57:09.011 ID:Ap5aTj/90.net
- とりあえず今はここまで批評欲しいと思って書いてるから、読んでくれて感想あれば書いて欲しい
- 9 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 12:04:57.779 ID:BVppbZUga.net
- 小説スレって事で覗いてみた
SFファンタジー系の気分じゃなかったけど、全部読んた
>扉も消えてしまう~
面白そうだな。一気に先が読みたくなった
細かい事を言えば「深夜10時」とか「扉を見据える」とかそんな表現が気になった
カンパネラって銀河鉄道の夜を思い出した
- 10 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 12:09:15.784 ID:Ap5aTj/90.net
- >>9
読んでくれてありがとう
時間あるうちは続き書くつもりだから、よかったら読んでって
確かにちょっと変な表現だったか
教えてくれて感謝
カンパネルラはお察しの通り宮沢賢治リスペクトです
内容は違うけどね
- 11 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 12:20:13.687 ID:Ap5aTj/90.net
- >>5
ごめん、ここ5人になってるけど2人だわ
直し忘れた
- 12 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 12:32:29.227 ID:BVppbZUga.net
- スレ落ちたらまた立てれば、検索してまた読むよ
確かに文才は現時点ではあるとは言えないけど、以降のストーリーを考える才能があるかも分からん
- 13 :以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします:2024/04/28(日) 12:40:41.510 ID:Ap5aTj/90.net
- >>12
ありがとう
じゃあ書き進める
ちなみに、文才が微妙なのは、日本語が変ってこと?
それとも描写が下手くそ?
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