世界の裏側の異次元に潜む闇の魔神「くくく、この世界に再び人間が現れるとはな」勇者「ついに見つけたぞ……！」

死姉ちゃん

魔神「で、何の用だ。久しぶりの来客だ。もてなしてやる」

勇者「四天王とそれを統べる大魔王は俺たちが討伐した。黒幕であるお前の野望もここまでだ！」

魔神「そうか……大魔王って？」

勇者「とぼけるな！　奴らは貴様を現実世界に召喚する為に各地で暗躍していた！　大魔王が最後の力で作り出した次元の穴を通る為に俺は肉体を捨てて精神だけでこの世界に辿り着いた！」

魔神「あー、あいつかな……そんなに悪いやつに見えなかったけど」

勇者「は？」

魔神「ちょっと前に次元に穴を開けてやってきた賢者がいたから我もそっちの世界を見てみたいって話をした」

勇者「いや……400年前の賢者が出会った別次元の強大な闇の力を持つ神の伝説がどうこう言ってたが……」

魔神「えっ、そんなに経ってるのか……」

勇者「し、しかし闇の魔神なんだろ？」

魔神「あぁ、まぁ、現象としての闇とか呪文で使う闇属性エネルギーとかの神だから……心の闇とかではない」

勇者「……うう……肉体捨てたのに……」